『ウォンカとチョコレート工場のはじまり』:2023、イギリス&アメリカ

ウィリー・ウォンカは7年間働いて金を貯め、チョコレート店を開くために憧れの町であるグルメ・ガレリアへやって来た。ソブリン銀貨12枚を持っていたウォンカだが、買い物をしたり罰金を支払ったりしたせいで、あっという間に無一文になってしまった。彼が野宿の準備をしていると、ブリーチャーという男が声を掛けた。ブリーチャーはウォンカに「助けてくれる人がいる」と言い、ミセス・スクラビットが営む宿屋兼洗濯屋へ案内した。
スクラビットは出世払いプランがあるとウォンカに告げ、1泊1ソブリンで支払いは明日6時だと説明した。それまでにチョコレートを売って稼げると確信しているウォンカは、そのプランで泊めてもらうことにした。スクラビットが契約書を差し出してサインするよう促すと、奥にいた少女のヌードルはウォンカに「中を読んで」と忠告した。スクラビットはウォンカに、「ヌードルは病んでる。洗濯物入れに捨てられてるのを拾ってやったが、疑い深い」と述べた。
ウォンカが異常に長い契約書を読み始めると、ブリーチャーが背後から殴り付けようとする。しかしウォンカは契約書の文面を良く読まず、すぐにサインした。スクラビットはヌードルを暗い小部屋に閉じ込め、「商売の邪魔をしたら、次は1週間閉じ込める」と恫喝した。翌朝、ウォンカはグルメ・ガレリアへ行き、空を飛ぶホバーチョコを行き交う人々に紹介した。チョコレート店を経営するスラグワースとプロドノーズとフィクルグルーバーは、その様子を目にした。
スラグワースは秘書のミス・ボンボンに、通報するよう指示した。3人はウォンカの元へ行き、チョコを味見させてくれと告げた。彼らはチョコを食べると、口を揃えて最悪だと酷評した。直後、3人はチョコの影響で空に浮かび上がった。それを見た人々は、一斉にチョコを買い求めた。そこへアファブル巡査が駆け付け、営業妨害での立ち退きをウォンカに命じて売り上げ金を没収した。ウォンカが宿に戻ると、スクラビットは様々な難癖を付けて宿泊代以外の支払いを要求した。
スクラビットは合計1万ソブリンを請求し、契約書に書いてあると告げた。彼女は金が無ければ店で働いて返せと要求し、1日1ソブリンだと述べた。ウォンカはブリーチャーによって、地下の洗濯場に落とされた。そこには同じ目に遭った元会計士のアバカス、元配管職人のパイパー、無口なロッティー、コメディアンのラリーか働いていた。彼らは出口が無いこと、出られても契約書は有効なのでバレたら警察に連れ戻されることをウォンカに教えた。
ヌードルはウォンカに、スクラビットから3万ソブリンの借金を背負わされていることを話した。チョコを食べたことが無いと彼女が言うと、ウォンカはポータブル工場で作ってやることにした。彼が幼かった頃、料理人の母は誕生日にチョコを作ってくれた。世界一はグルメ・ガレリアのチョコだと母から教わったウォンカは、そこで店を開く夢を抱いた。母は「私のチョコには秘密がある」とウォンカに話していたが、聞けないまま病気で死んだ。
チョコを食べたヌードルは悲しそうな表情を浮かべ、「食べなきゃ良かった。美味しかったけど、チョコの無い毎日が辛くなる」と漏らす。ウォンカは「だったら毎日、チョコをあげるよ。一生ずっと」と言い、その代わりに自分を逃がしてほしいと頼む。彼は「洗濯物カートに隠して運んで。数時間だけだ」と語り、チョコを売って借金を返す考えを説明した。ヌードルが「スクラビットは貴族を見てデレデレしていた」という情報を語ると、彼はアイデアを思い付いた。
警察署長は大聖堂の地下へ行き、チョコレート組合のスラグワース&プロドノーズ&フィクルグルーバーと会った。スラグワースたちは彼に「ウォンカを追い払うだけでは不充分だ」と言い、「また町でチョコを売ったら殺す」と脅すよう要求した。大量のチョコを賄賂に貰い、署長は承諾した。ウォンカはブリーチャーに「スクラビットが惚れている」と吹き込み、身だしなみを整えるよう助言した。ヌードルはスクラビットに「モノクル教授がババリア王家の研究をしてる」と語り、ブリーチャービッツ男爵という貴族の似顔絵を見せた。それはウォンカが偽造した似顔絵で、ブリーチャーに瓜二つだった。
ブリーチャーはオシャレな服でスクラビットの前に現れ、目を奪われた彼女を口説いた。ウォンカは発明した装置に洗濯の作業を任せると、ヌードルと共に宿屋から脱出した。しかし持っていた瓶を見るとチョコが無くなっており、彼は「オレンジ色の小男に盗まれた。宿敵で夜中に現れ、チョコを盗む」とヌードルに説明するが全く信じてもらえなかった。新しいチョコを作るにはキリンのミルクが必要なため、ウォンカはヌードルの協力で動物園に忍び込んだ。
キリンのミルクを手に入れたウォンカは宿屋へ戻る途中、署長に見つかって脅された。宿屋に戻ったウォンカは、チョコを売る計画がダメになったことを話す。アバカスは1週間だけスラグワースの会計士をしていたことを明かし、3人がチョコレート業界を牛耳っていることを語った。スラグワースたちはチョコを水で薄め、余りは大聖堂の地下の秘密金庫に保管していた。金庫はチョコ中毒のジュリアス神父と500人の修道士が守っており、スラグワースたちはチョコを賄賂に使って商売敵を潰して来たのだった。
ヌードルたちはウォンカが外へ出てチョコを売るために、手を貸すことにした。ウォンカは様々な場所で住民に声を掛けてチョコを売り、警官隊が来ると排水管を利用して逃亡した。ヌードルは文字を知らないウォンカのために、読み書きを教えた。署長はウォンカの逃走経路に気付き、アファブルに全ての排水管を見張るよう命じた。ウォンカは深夜に部屋へ忍び込んだオレンジ色の小男を捕まえ、ルンパランドのウンパルンパという正体を知った。
チョコを盗んだことをウォンカが責めると、ウンパルンパは「君が先だ。私の人生を壊した」と激しい怒りを示した。かつてウォンカは、ルンパランドに上陸してカカオ豆を持ち去ったことがあった。その時、見張り役だったウンパルンパは居眠りしていたため、仲間から「豆を千粒にするまで戻るな」と島を追放されていた。そこで彼はウォンカに付きまとい、チョコを盗んでいたのだ。ウンパルンパは話し合いに応じる姿勢を見せ、ウォンカの隙を見て殴り付けた。彼はチョコの入っている瓶を盗み、部屋から逃走した。
ヌードルたちはウォンカを空き店舗へ案内し、1週間だけなら安く借りられると教えた。そこは大幅な修繕が必要なほど古びた建物だったが、店が持てるのでウォンカは喜んだ。スラグワースたちは署長を呼び付け、事故に見せ掛けてウォンカやヌードルたちを始末するよう命じた。スラグワースは「指示を待て」と署長に言い、スクラビットの元へ赴いた。彼はスクラビットにウォンカたちが宿から抜け出していると教え、手を貸すよう要求した。
ウォンカが店を開くと、大勢の客が押し寄せた。ウォンカはヌードルたちに手伝ってもらい、笑顔でチョコを販売した。しかしチョコを食べた男性の頭髪が異常に伸びたり、少女の髭が生えたりという異常な現象が起きた。すぐにウォンカは「製造ミスがあった」と説明して販売を中止するが、既に遅かった。怒った客たちは店を破壊し、シャンデリアを落として火事を起こした。店を燃やされたウォンカの前にスラグワースたちが現れ、スクラビットに指示してチョコに毒を混入させたことを明かした。彼らは札束を見せ、ヌードルたちも含む全員の借金を返すと約束した。「町を出ろ。二度とチョコを作るな」と言われたウォンカは取引を承諾し、町を出て船に乗った…。

監督はポール・キング、キャラクター創作はロアルド・ダール、原案はポール・キング、脚本はサイモン・ファーナビー&ポール・キング、製作はデヴィッド・ハイマン&アレクサンドラ・ダービーシャイア&ルーク・ケリー、製作総指揮はマイケル・シーゲル&ケイト・アダムス&ロージー・アリソン&ティム・ウェルスプリング&ピート・チアペッタ&アンドリュー・ラリー&アンソニー・ティッタネグロ、共同製作はバーニー・ホール、製作協力はロブ・シルヴァ、撮影はチョン・ジョンフン、美術はネイサン・クロウリー、編集はマーク・エヴァーソン、衣装はリンディー・ヘミング、視覚効果監修はグレアム・ペイジ、視覚効果プロデューサーはドミニク・シドリ、振付はクリストファー・ガッテリ、音楽はジョビー・タルボット、音楽監修はジェームズ・A・テイラー、オリジナル・ソングはニール・ハノン。
主演はティモシー・シャラメ、共演はケイラ・レーン、ヒュー・グラント、オリヴィア・コールマン、キーガン=マイケル・キー、パターソン・ジョセフ、マット・ルーカス、マシュー・ベイントン、サリー・ホーキンス、ローワン・アトキンソン、ジム・カーター、ナターシャ・ロスウェル、リッチ・フルチャー、ラキー・ザクラル、トム・デイヴィス、コブナ・ホルドブルック=スミス、コリン・オブライエン、サイモン・ファーナビー、フレイア・パーカー、エリー・ホワイト、ルーファス・ジョーンズ、シャーロット・リッチー、フィル・ワン、イアン・バーソロミュー、ソフィー・ウィンクルマン、ローラ・シェペレフ他。


ロアルド・ダールの児童小説『チョコレート工場の秘密』に登場するウィリー・ウォンカの青年時代を描いたオリジナルストーリーの映画。
監督は『パディントン』『パディントン2』のポール・キング。
脚本は『マインドホーン』『パディントン2』のサイモン・ファーナビーとポール・キング監督による共同。
ウォンカをティモシー・シャラメ、ヌードルをケイラ・レーン、ウンパルンパをヒュー・グラント、スクラビットをオリヴィア・コールマン、署長をキーガン=マイケル・キー、スラグワースをパターソン・ジョセフ、プロドノーズをマット・ルーカス、フィクルグルーバーをマシュー・ベイントン、ウィリーの母をサリー・ホーキンス、ジュリアスをローワン・アトキンソン、アバカスをジム・カーター、パイパーをナターシャ・ロスウェルが演じている。

『チョコレート工場の秘密』は1971年に『夢のチョコレート工場』、2005年に『チャーリーとチョコレート工場』として映画化されている。
この映画は、それらの映画の続編でもなければ続編でもない。しかし、ミュージカル形式という共通項はある。
作品の内容を考えると、ミュージカル形式を選ぶのは正解だろう。
ストレート・プレイで見せるよりも、そっちの方が荒唐無稽でナンセンスなファンタジー世界や、毒々しさと華やかさのハイブリッドを表現するには適しているんじゃないだろうか。

もちろん説明不要だとは思うが、やはりミュージカル・パートが本作品の一番のセールス・ポイントになる。
ところが残念ながら、その肝心なミュージカル・パートの魅力が弱い。
何より残念なのは、ほとんどのシーンにダンスが付随していないことだ。
もちろん、ダンスが無くても歌さえあれば、ミュージカルとしては成立する。しかし歌とダンスを組み合わせた方が、遥かに魅力が増すことは言うまでもないだろう。
片翼をもがれた状態と言ってもいいぐらい、大きなマイナスになってしまう。

大勢のバックダンサーを従えたダンスパートだけでなく、メインキャラクターがソロで踊るシーンさえ、ほとんど見られない。映画冒頭でウォンカがグルメ・ガレリアに到着した時にはバックダンサーと一緒に踊り始めるのだが、わずか十数秒で終わってしまう。
署長が教会の地下を訪れるシーンでは、チョコレート組合の3人が踊る。決して上手なダンスではないが、それでも楽しさが伝わって来る。
だからこそ、「そういうの、もっと見せてくれればいいのに」と求めたくなるのだ。
ダンスが少ないのなら、例えば歌っている最中に場面転換して非現実的なセットに瞬間移動するような映像的な趣向でもあれば、それもセールス・ポイントになるだろう。しかしながら、そういった遊び心も薄い。

ウォンカがヌードルたちの協力でチョコを売り始めると、彼がコリンという男とオープン・カフェのテーブルの上でタップを踏んで歌う様子が描かれる。カットが切り替わると路面電車が映り、ウォンカと客が一緒に踊る。
ようやく映画も半分を過ぎて、大きな見せ場になるようなミュージカルシーンが来たかと思った。
しかし、タップにしろ路面電車のダンスにしろ、10秒ぐらいで終わってすぐ別のカットに切り替わる。
そのパートの最後には大勢のラインダンスもあるが、じっくりと歌や踊りを見せる意識は薄い。
だから申し訳程度にバズビー・バークレイ的なエッセンスを入れても、見せ場としての力は弱くなってしまう。

他にも大いに残念なポイントがあって、それはチョコレートの美味しさが全く伝わって来ないこと。
スラグワースの店で売っているチョコが美味しそうに感じられなくても、それは一向に構わない。しかしウォンカの作ったチョコから美味しさが伝わって来ないのは、致命的と言ってもいいぐらいの欠点だ。
まず最初に彼のチョコを食べるのはスラグワースたちで、最悪だと評している。ただ、それは口先だけであり、「本当は美味しいと感じている」ってのが伝わらなきゃダメなはず。
しかし、そこでの彼らは「ものすごく美味しい」という反応を全く見せないまま、「最悪」と酷評しているのだ。

また、そこで集まっている人々がウォンカのチョコを欲しがるのも、決して「美味しそうだから」ってことではない。
「食べたら空高く浮かび上がる」という魔法の力を見て、自分も飛びたいと思ったからだ。
そういう風変わりな効能が多くの客を引き付けたのであり、味が美味しくて評価されたわけではないのだ。
「とても美味しくて、さらに特殊な力も備わっている」ということではない。味なんてどうでも良くて、とにかく空を飛びたいだけなのだ。

これまで一度もチョコを食べたことの無いヌードルがウォンカの作ったチョコを食べるシーンも、見せ方を完全に間違えている。
ヌードルにしてみれば生まれて初めて味わうチョコレートなんだから、「今までに味わったことの無い甘さ、信じられないぐらいの美味しさ」というのを表現すべきだろう。
思い切り誇張して、映像的に飾り付けてもいいぐらいだ。
しかし実際には少し微笑するだけで、すぐに寂しい表情になって「食べなきゃ良かった」と言い出すのだ。

そのような表現が続くので、ウォンカの作ったチョコレートは、せいぜい「値段が安いにしては悪くない味」という程度にしか感じない。
ホントは「チョコレート組合の商品とは比較にならないぐらいの美味しさ」じゃなきゃダメなんじゃないのか。
だからこそ、スラグワースたちが警戒して排除しようと目論むという形になるべきじゃないのか。
それとさ、スラグワースたちは水で薄めた質の悪いチョコを売っているのに、住民が美味しくないと感じている様子も無いのよ。それは完全に手落ちだろ。

ファンタジーなので、そこに真正面からツッコミを入れたら負けなのかもしれないけど、どうしてもスラグワースたちの不正に関する説明は引っ掛かる。
粗筋で書いたように、彼らはチョコを水で薄め、余りを金庫に保管して賄賂に使っている設定なのだが、なんだそりゃ。
賄賂に使うのなら、普通に現金の方がいいだろ。幾らチョコレートが好きでも、金の方がいいだろ。
あと、水で薄めたチョコを庶民に販売しているってのが、悪党としてチンケでセコいんだよなあ。それよりも、「チョコレートを高値で売っているので庶民には買えず、一部の金持ちしか食べられない物になっている」という設定の方が良くないか。

署長はアファブルに、全ての排水管を見張るよう命じる。だが、それがストーリー展開に繋がることは無い。
ウンパルンパにチョコの瓶を持ち去られたウォンカは「最後のチョコ」と言うけど、それでチョコの販売に支障をきたすことは無い。
ウンパルンパは仲間から「豆を千粒にするまで戻るな」と言われているのに、ウォンカを追い回してチョコレートを盗んでいるので全く筋が通らない。
どれだけチョコを集めても、それはカカオ豆じゃないんだから。

ウォンカのチョコを食べた客の体に異変が起きたのは、スクラビットがチョコに毒を盛ったからだ。だが、いつの間に、どうやって毒を盛ったのかは全く分からない。
あと、毒を盛ったのなら死んだり死にそうになったりしてもおかしくないのに、なぜか髪の毛が伸びたり髭が生えたりする。
「それを言っちゃあ、おしめえよ」ってことなのかもしれないけど、やっぱり「ファンタジーだから何でも有り」という安易な感覚が透けて見える。
ファンタジーであろうと一定のルールは必要だと思うのだが、この映画には何の基準も無い。その場に応じて、都合良くルールを書き換えている感じなのよ。

重要なキャラクターであるウンパルンパは、まず「ウォンカのチョコが無くなっていて、オレンジ色の宿敵が盗んだと説明する」というシーンで、初めて存在に言及している。
その後、ウォンカが捕まえるシーンでウンパルンパが初登場するのだが、そのまま物語に積極的に絡んでくるわけではなく、しばらくは姿を消している。また再登場するけど、扱いとしては雑。
あと、ウンパルンパがチョコを盗んでいる理由は回想パートで語られるけど、ようするにウォンカがカカオ豆を盗んだせいなのよ。完全にウォンカが悪いのよ。
それなのに、彼は反省も謝罪もしないので、そりゃダメだろ。

粗筋で書いたように、店が火事になるとウォンカは落胆し、町を出ようとする。もちろん、そのまま話が終わるはずもなく、また彼は町へ戻る。その理由は「やっぱりチョコを売ろう」「やっぱり店を持ちたい」ってことじゃなくて、ヌードルがピンチだと確信したので助けに戻るのだ。
それが動機なのは別にいいとして、問題はヌードルを助けるための方法。
彼は「スラグワースたちの悪事の証拠である裏帳簿を手に入れるため、大聖堂の地下金庫に潜入する」という計画を立ててヌートルたちと行動するのだが、もう「チョコレートを売る」という話から完全に外れているのだ。
おまけに、作戦が遂行されている間は、歌ったり踊ったりすることも無い。つまりミュージカル映画のはずなのに、肝心なクライマックスではミュージカルシーンが無いのだ。
それは構成として違うんじゃないか。

映画の最後で、ウォンカはウンパルンパに「チョコを広めるため、店を増やす。工場が必要だ」と語り、味見部門の担当者としてスカウトする。これにより、『チョコレート工場の秘密』に繋げる形になっているわけだ。
しかし『チョコレート工場の秘密』の前日譚としては、かなり強引だという印象が否めない。
そもそもウォンカはチョコの店を持つのが夢だったはず。その店は、まだ一軒も持っていないのだ。
だったら、まずは「店を持つ」ってことから始めるべきでしょ。工場なんて、まだまだ先の話でしょ。

あと、粗筋で書いたように、毒のせいで異変が起きた時、客は激動して暴動を起こしている。
もちろんチョコに問題があったのが悪いし、怒るのは分かる。しかし、さすがに店を破壊したり火を放ったりというのは、やり過ぎだろう。
そして、そんな過激な連中とウォンカの関係が修復されるドラマが描かれているわけでもない。
ウォンカは今後、そんな場所で、そんな連中を相手に商売をすることになるわけで、それでホントにいいのかと。そこは大いに引っ掛かるぞ。

(観賞日:2025年12月29日)

 

*ポンコツ映画愛護協会