『ウルヴァリン:SAMURAI』:2013、アメリカ

長崎の基地に米国の戦闘機が襲来する中、若い兵士のヤシダは収容所の捕虜たちを逃がした。古井戸に隠れて様子を見ているローガンに気付いた彼は、「逃げろ」と告げる。しかしローガンは「逃げ切れるわけがない」と拒み、井戸に身を潜める。上官たちは「早くしろ」とヤシダに言い、その場で切腹した。若いヤシダも泣きながら切腹しようとするが、ローガンに止められる。原爆が投下されて爆風が迫り、ローガンは彼を避難させた。ヤシダを守ったローガンは火傷だらけになるが、すぐに回復した。ヤシダは怖がって逃げ出そうとするが、ローガンは「外は危険だ」と制止した。
ローガンが夢から醒めると、ベッドの隣にはジーン・グレイがいた。彼はジーンに謝罪し、「もう二度と、他の人間を傷付けない」と言う。しかしジーンは「手遅れよ」と告げ、ローガンは自分の爪が彼女の腹部に突き刺さっていることを知った。悪夢から目を覚ました彼は、雪山にいた。下山したローガンは町へ行き、雑貨店に入った。するとハンターの一団が買い物を終え、店を出て行くところだった。山に戻ったローガンは、ハンターに深手を負わされた熊を発見した。ローガンは爪を突き刺し、熊を絶命させてやった。
翌朝、下山したローガンが町の酒場に入ると、1人のハンターが熊退治の自慢話をしていた。ローガンは山で見つけた矢を男の右手に突き刺し、「毒矢を使うのは卑怯者だ」と告げた。男と仲間たちが攻撃態勢に入ったので、ローガンは叩きのめそうとする。そこへユキオという女が現れ、「放っておきなさい。どうせ彼らは1週間後に交通事故で死ぬわ」とローガンに告げた。彼女は刀を使って男たちを怯ませ、ローガンを車へと導いた。
ユキオはローガンを乗せて車を走らせ、ずっと捜していたこと、それが自分の任務であることを話す。彼女は「雇い主のヤシダ様が貴方に渡したいと言ってる」と告げ、日本刀を見せる。彼女はヤシダが借りを返したいと言っていること、病で余命が短いことを語る。ヤシダがいる東京へ来るよう求められたローガンは、「やるべきことがある」と一度は拒絶する。だが、すぐにローガンの気持ちは変化し、1日だけという条件で東京行きを承諾した。
ローガンはユキオと共に、専用ジェット機で東京へ飛んだ。ヤシダは矢志田産業という会社を設立し、実業界の大物になっていた。2人がヤシダの屋敷に到着すると、警備員が不審者を厳重にチェックしていた。ユキオはローガンに、ヤクザの襲撃があったことを説明した。ローガンが邸内に入ると、ヤシダの息子であるシンゲンが剣道の練習を積んでいた。シンゲンの娘であるマリコは、病床のヤシダから会社の後継者になるよう要請されて困惑していた。
ヤシダは女医のグリーンに席を外させ、ローガンと話す。ローガンが屏風絵に目を留めると、ヤシダは生まれ故郷の村が描かれていること、古くから一家に忍者が仕えてきたことを語る。ヤシダは「お前を呼んだのは、礼を言うためだけではない。お返しがしたい。年を取らず、永遠に生き続けるのは苦しいだろう。苦しみを終わらせ、死なせてやろう。矢志田産業なら可能だ。お前の能力を他人に移植できる」とローガンに語った。
「お前は普通の人生をゆっくりと過ごし、いつか普通の死を迎える」とヤシダは言うが、ローガンは相手にせず立ち去ろうとした。ヤシダは「あの時のように助けてくれ。家族を守ってほしい。奴らはマリコを殺す気だ」と話すが、ローガンは「後悔するぞ、やめておけ」と断った。部屋を出たローガンは、マリコがシンゲンに話を聞いてほしいと求めて拒絶され、平手打ちを浴びせられる様子を目撃した。マリコは身投げを図るが、ローガンが制止した。
ユキオはローガンから話が違うことを責められ、貧しかった幼少時代にヤシダが拾ってくれたこと、マリコと姉妹同然に育ててもらったことを話す。夜中に悪夢で目を覚ましたローガンは、ヤシダの死を知った。翌日、ヤシダの葬儀に参列したローガンは、マリコの隣にいる男の存在が気になった。ローガンはユキオに質問し、マリコの婚約者で法務大臣のノブローだと知った。ユキオからローガンを紹介されたシンゲンは、露骨に不快感を示した。
ローガンは僧侶が刺青をしていることに気付き、マリコの腕を掴んで「何か変だ」と警告する。マリコが冷たく無視した直後、僧侶たちは隠し持っていた銃を発砲する。彼らは僧侶に化けたヤクザの一団だった。ヤクザたちはマリコを拉致し、逃走を図る。ローガンとユキオは一味と戦い、屋根の上で様子を見ていた忍者のハラダも弓矢で攻撃する。グリーンは携帯電話を使い、戦いの様子を動画に撮った。腹を立てたヤシダの手下が止めようとすると、実はミュータントだったグリーンは彼を始末した。
ローガンはマリコを救って町へ逃亡し、ヤクザの一味とハラダが後を追う。マリコはローガンから追われる理由を訊かれても、答えようとしなかった。戦闘で受けた傷が回復しないため、ローガンは困惑していた。マリコは「もう1人で平気だから、医者に診てもらって」と告げて1人で新幹線に乗り込むが、ローガンは付いて行く。彼が行き先を尋ねると、マリコは別荘へ行くと答えた。ローガンは「そこにも奴らは来るぞ」と警告するが、マリコは「別荘は安全よ」と反発した。
新幹線にもヤクザの一味が現れたため、ローガンは格闘して始末した。彼はマリコを連れて新幹線を降り、目に付いたラブホテルへと駆け込んだ。ローガンは出血が酷く、部屋で意識を失った。目を覚ますと、彼は弾丸を摘出されていた。マリコはローガンに、受付係の息子であるヒトシが摘出したこと、彼が獣医を目指す学生てあることを説明した。治癒能力を失った原因について、ローガンはグリーンの仕業だと確信した。
グリーンはハラダと会い、「俺が仕事をするのはヤシダ家のためだ」と言う彼を脅して「ヤクザより早くローガンを見つけ出して」と命じた。ローガンはマリコと共に、長崎にあるヤシダ家の別荘を訪れた。マリコはローガンに、弓矢で守ってくれたのがハラダという男であること、かつて自分の婚約者だったこと、ヤシダが15歳まで待つよう要求したことを話す。さらに彼女は、ヤシダから矢志田産業の後継者に指名されたこと、シンゲンがノブローとの政略結婚を決めたことも語った。
シンゲンは警察にマリコの行方を捜索していたが、なかなか見つからないことに苛立ちを隠せなかった。ユキオはマリコから連絡を受け、彼女が長崎にいることを知った。ローガンは別荘の近くに古井戸跡を発見し、ヤシダと出会った時のことを回想した。翌朝、ローガンが目を覚ますと、2人のヤクザがマリコを拉致しようとしていた。ローガンは1人を投げ飛ばすが、もう1人が車でマリコを連れ去った。ローガンは残ったヤクザを脅し、雇い主がノブローであることを白状させてから殺害した。
ローガンは車で駆け付けたユキオと合流し、ノブローの元へ行くよう指示した。するとユキオは、「貴方の死が見えた。背中が血まみれで、自分の心臓を掴んでいた」と明かした。彼女はローガンに、5歳で両親の事故死を予知したことを告白した。マンションに乗り込んだローガンはノブローを脅し、婚約者を殺そうとする理由を問い詰めた。するとノブローは、莫大な治療費のせいでヤシダ産業が倒産寸前にあること、シンゲンは父のために会社の損失を隠蔽して見返りを期待したこと、しかしマリコが後継者に指名されたので彼女の殺害を企てたことを白状した…。

監督はジェームズ・マンゴールド、脚本はマーク・ボンバック&スコット・フランク、製作はローレン・シュラー・ドナー&ハッチ・パーカー、製作協力はトム・コーエン、製作総指揮はスタン・リー&ジョー・カラッシオロJr.、撮影はロス・エメリー、編集はマイケル・マカスカー、美術はフランソワ・オデュイ、衣装はアイシス・マッセンデン、視覚効果監修はフィリップ・ブレナン、音楽はマルコ・ベルトラミ。
出演はヒュー・ジャックマン、真田広之、TAO、福島リラ、ファムケ・ヤンセン、ウィル・ユン・リー、スヴェトラーナ・コドチェンコワ、ハル・ヤマノウチ、ブライアン・ティー、山村憲之介、青柳信孝、船本清司、シンジ・イケフジ、久藤今日子、角田信朗、水野千春、木下貴夫、コンラッド・コールビー、タリス・タイラー、サラ・ネイラー=リデル、J・レミルトン、アンディー・オーウェンズ、アラン・ポップルトン他。


「X-MEN」シリーズの登場キャラクターであるウルヴァリンを主役に据えたスピンオフ映画。2009年の『ウルヴァリン: X-MEN ZERO』でもウルヴァリンが主役だったが、物語としての繋がりは無い。「アレはアレ、コレはコレ」と完全に切り離して観賞した方がいい。
監督は『3時10分、決断のとき』『ナイト&デイ』のジェームズ・マンゴールド、脚本は『アンストッパブル』『トータル・リコール』のマーク・ボンバックと『ザ・インタープリター』『マーリー 世界一おバカな犬が教えてくれたこと』のスコット・フランク。
ウルヴァリンを演じるのは、もちろんヒュー・ジャックマン。「X-MEN」シリーズの全てに出演している唯一の俳優だ(アンクレジットとしての出演も含む)。シンゲン役は真田広之で、マリコ役とユキオ役には日本人モデルのTAOと福島リラがそれぞれ抜擢された。ジーン役のファムケ・ヤンセンは、「X-MEN」シリーズの初期3部作に続いての登場。ハラダをウィル・ユン・リー、グリーンをスヴェトラーナ・コドチェンコワ、ヤシダをハル・ヤマノウチ、ノブローをブライアン・ティーが演じている。僧侶役の角田信朗、ヤクザ役の小川直也、同じくヤクザ役の松山鷹志など、多くの日本人が参加している。
また、アンクレジットだが、プロフェッサーX役のパトリック・スチュワート、マグニートー役のイアン・マッケランも1シーンだけ登場する。

ローガンを襲って来るのはヤクザで、ヤシダを守っているのがニンジャという、とても分かりやすい「アメリカ人が考える日本」がある。
それ以外にも、ハラキリ、ヤクザ、パチンコ、新幹線、日本家屋、日本画、日本刀、甲冑、お寺、着物、浴衣、ラブホテルなど、新旧の日本文化が幾つも盛り込まれている。
まるで日本文化を紹介するプロモーションの目的があるのかと思うぐらいだが、もちろんそんな意図など無くて、単純に監督や製作サイドが「オー、フジヤマ、ハラキリ」という感覚で描いているだけだろう。
北米市場で暮らす人々は気にならないのかもしれないが、やはり日本人からすると、劇中に描かれる「日本」は笑いを誘う。真面目な人なら、ひょっとすると怒りを覚えるかもしれない。それは我々の知らない日本であり、ある意味では「いかにもハリウッド映画」らしい日本だ。
アメリカが日本に対して「東洋の神秘」を感じているからなのか、どうもハリウッド映画が日本を舞台にするとロクな結果を産んでいない印象がある。『ベスト・キッド2』しかり、『ミスター・ベースボール』しかり、『ハンテッド』しかり、『SAYURI』しかり、『ワイルドスピードX3 TOKYO DRIFT』しかり。あとハリウッド映画じゃないけど、『007は二度死ぬ』もポンコツだし。

日本兵はB-29が飛んで来ただけで原爆投下だと確信し、いきなり割腹自殺する。ヤシダは原爆投下地点の近くにいて、直後に古井戸から外へ出たのに、なぜか放射能の影響を全く受けない(ローガンは「ミュータントだから」というのを言い訳にするとして)。
ヤシダの屋敷を守る連中が刑事でもないのに銃を携帯しているなど、「日常的に銃が使われている」という世界観で描かれている。シンゲンは剣道の稽古をしているはずなのに、相手の足を払っている。
ヤシダの屋敷は仕切りが障子ばかりで、檜風呂も浴室ではなく障子で仕切られた和室の真ん中に設置されている。ところが奇妙なレリーフを埋め込んだ不自然なドアが1つあって、その奥にはハイテクの医療装置を備えた部屋がある。でも中庭に通じる縁側との仕切りは障子になっているし、医療装置だらけの中に屏風絵だけは飾ってある。ヤシダの葬儀でも、やはり普通にガードマンが銃を携帯している。ハラダとノブローは日本人なのに、カタコトの日本語しか話せない。
ローガンとマリコが増上寺から逃げると、すぐに秋葉原へ出る。秋葉原の最寄り駅は上野駅で、2人はパンタグラフの無い新幹線で長崎を目指す。
途中でヤクザと格闘して車両を壊しているのに、新幹線は途中停車しない。あれだけローガンが派手に暴れているのに、途中下車しても放置される。ローガンは長崎へ行く時に新幹線とバスを乗り継いでいたのに、ノブローのマンションがある東京へ戻る時には、あっという間に車で到着する。

普通に考えれば、そういう「ヘンテコな日本の描写」の数々は、マイナス査定の対象となる。
しかし本作品の場合は違う。むしろ、誤った日本の描写を幾つも入れてくれたことに、心から感謝したくなる。
何しろ、これを普通のアメコミ映画やアクション映画として捉えると、チョーつまらないのだ。
しかし「ヘンテコな日本」にツッコミを入れながら観賞することで、この作品を楽しむことが出来る。
つまり、この映画にとって「ヘンテコな日本」の描写は、セールスポイントになっているのだ。

ウルヴァリンは愛するジーンを殺したことへの悔恨を引きずっており、マリコを愛することで悪夢から解放されるという流れがある。
だが、そこの恋愛劇に全く説得力が無いし、ものすごく薄っぺらい。
どこで恋に落ちたんだか、どこに惹かれたんだか、サッパリ分からない。ただ単に、「逃避行の雰囲気で1度だけ肉体関係を持った」というだけの関係にしか思えない。
だから、ローガンがマリコを救うために命懸けで頑張る話に、まるで気持ちが乗らない。

大きな失敗だと感じるのは、ローガンから治癒能力を奪ってしまったこと。
そりゃあ、それがあるとローガンは半ば無敵の存在になってしまうので、「X-MEN」シリーズの中では少し使い方が難しくなる部分はあるかもしれない。
しかしスピンオフ映画なら、無敵のキャラ設定でも別に構わないと思うのだ。「ウルヴァリンが圧倒的な強さで敵を倒していく」というのを存分に見せるのは「X-MEN」シリーズでは不可能だろうし、そういう単純明快な内容にすれば良かったんじゃないかと。
ところが、「もっと深みのあるドラマにしたい」という考えがあったのか、映画が始まった段階でローガンに「ジーンを殺してしまった。不死身の能力なんて要らないかも」と苦悩させ、実際に治癒能力を奪い取ってしまう。それによって、ローガンを弱体化させてしまった。
今回の敵はミュータント軍団ではなく、前述したようにヤクザなのだが、そっちにパワーバランスを合わせて主人公を弱くするってのは完全に本末転倒だ。

っていうかさ、なんでミュータントがグリーン(ヴァイパー)しか登場しない内容にしちゃったのよ。
「治癒能力を失って弱体化したローガンが、ミュータントではなくヤクザや忍者と戦う」って、それはスピンオフとは言え、「X-MEN」シリーズに多くの観客が期待している内容ではないような気がするんだよな。
それと、治癒能力は失っても戦闘能力は失っていないのに、なぜかヤクザの下っ端が新幹線の屋根で普通にタイマンを張るんだぜ。
走行する新幹線の屋根で戦っても吹き飛ばされないって、もはや人間じゃねえだろ。

いや、別にさ、普通のアクション映画であっても、人間離れしたアクションをやるケースってのは珍しくもないよ。
ただ、この映画の場合は「特殊能力を持ったミュータント」ってのが存在する世界観なわけで、その中でミュータントじゃない普通の人間が普通じゃ有り得ないアクションをやってしまったら、整合性が取れなくなっちゃうでしょ。
だったら、そこで戦う相手をミュータントに設定しておけばいいだけのことなのよ。
ヤクザの下っ端にしてあるから、おかしなことになっちゃうのよ。

そこに限らず、そもそもミュータントがヴァイパーしか登場しないってのは、「X-MEN」シリーズとしては残念なポイントだ。
おまけに、そのヴァイパーも大して活躍しておらず、最後は人間のユキオに始末されちゃうし。そのユキオは予知能力を持っているけど、その設定も大して意味が無い。
「ローガンが死ぬかも」という余地も、それほど有効に機能していない。
終盤になってシルバー・サムライというキャラが登場するけど、中身はヨボヨボのジジイだし、ラスボスとしての魅力に欠ける。

っていうかさ、なんで「ヤシダがローガンを騙して利用し、特殊能力を自分に移植して彼を始末しようと目論む」というキャラクター設定にしてしまったのかと。
冒頭でローガンに救われて感謝していたはずなのに、恩を仇で返すキャラにしてどうすんのよ。
ひょっとすると「意外性がある」ということが狙いなのかもしれないが、そこに面白味なんか無いよ。
そもそもシルバーサムライというキャラが魅力に欠けるという問題はひとまず置いておくとして、その正体はシンゲンってことで良かったんじゃないの。

真田広之の使い方も、ハリウッドでは地位を確立したわけじゃないだから仕方が無いんだけど、かなり残念なことになっている。
終盤にはローガンとの対決があるけど、その直前にヴァイパーに舐められて倒れちゃってるから「強敵」の印象は皆無だし、おまけにローガンが治癒能力を取り戻しちゃうから完全に雑魚キャラと化してしまう。
しかも、日本人から見て「我らがデュークの使い方が残念」ということだけじゃなくて、そもそもシンゲンの行動がデタラメなのだ。
彼はヤシダが後継者をマリコに指名したから娘を殺そうとするんだけど、そもそも会社は倒産寸前なんだから、そんなのを引き継いでも嬉しくないでしょ。それに、野心のためにノブローと政略結婚させたのなら、むしろ殺さずに利用した方が得策だろうに。

ハラダの行動もデタラメで、何がしたいのかサッパリ分からない。
最初はヤクザに襲われたローガンをサポートするけど、そのローガンを見つけ出すようグリーンから命じられる。それはグリーンに脅されて仕方なくやっているわけではなく「ヤシダ家のために」ってことでやっているんだけど、シンゲンやマリコもヤシダ家の人間だから、ヤシダの命令だけに従っているのも妙と言えば妙だ。
「愛するマリコのために」ってのを一番に考えているわけでもないけど、終盤になってヤシダを「間違っている」と攻撃する。一応は「改心した」ということなんだろうけど、ただデタラメなだけにしか思えない。
そんなハラダに命令を下し、ヤシダの目的を達成させるために動いているヴァイパーにしても、「アンタの目的は何なのか」と思ってしまうし。

(観賞日:2015年1月10日)

 

*ポンコツ映画愛護協会