『青い誘惑』:1984、アメリカ

ローラはベイカーの経営するレストランで働いている。ベイカーからうるさく怒鳴られたり、沿岸警備隊の男にセクハラされたりと、とても快適な職場とは言えない。彼女の恋人クリスはベイカーが所有するヨットの管理を任されている。彼には麻薬所持で逮捕された過去がある。
ローラは裕福な生活に強い憧れを抱いている。ある日、彼女はチンピラに持ち物を奪われたホームレスの老人サンプソンを家に連れ帰る。かつて船乗りだったサンプソンは、金塊を乗せたサンタクルス号という船が沈没しているという情報を彼女に教える。
ローラはサンプソンと共に、金塊を引き揚げようと考える。ローラはダイバーとして店の常連客ベンを雇い、クリスに頼んでベイカーのヨットを使うことにした。ローラ達は目印となる島に到着し、海に潜って沈没船を発見する。そして4人は金塊を引き揚げ始めるのだが…。

監督はディック・ロウリー、脚本はデビッド・シャーウィン&オーティス・ジョーンズ、製作はビル・コーカー、撮影はジェームズ・パーゴラ、編集はアーティー・マンデルバーグ、美術はヒルヤード・ブラウン、衣装はミーナ、音楽はシルベスター・リヴェイ。
主演はブルック・シールズ、共演はバージェス・メレディス、トム・バード、ブライアン・カーウィン、ウィリアム・ブロンダー、デボラ・アトキンソン、デヴィッド・S・キャスSr.、ウィル・ニッカーボッカー他。


邦題を見ると、お色気映画のようにも思える。
しかし、実際は海洋サスペンスっぽい作品。
簡単に説明すると、欲にかられたオツムの弱い連中が金を巡って揉める映画。
ブルック・シールズが出ているという以外に、セールスポイントが何も無い映画。
だから、ビデオタトルも『ブルック・シールズの黄金の誘惑』となる。
分かってるねえ。

もっとローラが贅沢に憧れる強い気持ちを描いておかないと、サンプソンの話に乗るきっかけが弱い。話が本当かどうかも、もっと慎重に調べるべきだろう。
そういう前振り段階での配慮が薄いもんだから、ローラが単なるオッペケペーでアッパカパーなネーチャンにしか見えない。

前半は、ローラが無意味に何着も水着を着替えるファッションショーで引っ張る。
ローラが不注意で海に落ちるとか、鮫が近くを泳ぐとか、取るに足らないような問題がわずかに提示されるが、基本的には4人がウダウダと喋っている間に前半は終了。

後半に入ると、ローラとクリスとベンが三角関係からゴチャゴチャしたり、金を巡ってゴチャゴチャしたりする。でも、みんなバカなので、別にスリルは感じない。
ローラはクリスからベンに乗り返るという尻軽っぷりを見せ付け、誰一人として主役を張れる存在がいないという困った状況が続く。

で、終盤ぐらいはサスペンスのような展開に持って行くのかと思いきや、欲望で頭がイカれたクリスが自滅するだけというマヌケな展開。
ローラは彼に追い詰められる前に逃げてしまう。
クリスはローラのいない場所で勝手にオダブツ。
ヘナヘナですな。

 

*ポンコツ映画愛護協会