『インディ・ジョーンズ 最後の聖戦』:1989、アメリカ
インディ・ジョーンズはニューヨーク大学の考古学教授。ある日。彼は大富豪ウォルター・ドノヴァンに呼び出される。彼はキリストの血を受けたとされる伝説の聖杯を探させているのだが、その責任者が行方不明になったため、インディに仕事の続きを依頼する。
断ろうとしたインディだが、行方不明の責任者が自分の父親ヘンリーだと知らされ、父の旧友である博物館長マーカス・ブロディと共に調査を開始した。ヴェニスに向かったインディ達は、父の同僚だった女性博士シュナイダーと出会う。
聖杯の手掛かりをつかんだインディは、城に閉じ込められていたヘンリーを救い出す。ナチのスパイであったシュナイダーの裏切りで捕まってしまったインディとヘンリーだが、なんとか脱出し、聖杯のある太陽の神殿へと向かった…。監督はスティーヴン・スピルバーグ、原案はジョージ・ルーカス&メノ・メイエス、脚本はジェフリー・ボーム、製作はロバート・ワッツ、製作協力はアーサー・F・レポラ、製作総指揮はジョージ・ルーカス&フランク・マーシャル、撮影はダグラス・スローコム、編集はマイケル・カーン、美術はエリオット・スコット、衣装はジョアンナ・ジョンストン&アンソニー・パウエル、SFX監修はジョージ・ギブス&マイケル・マカリスター、特殊効果はILM、音楽はジョン・ウィリアムス。
出演はハリソン・フォード、ショーン・コネリー、デンホルム・エリオット、アリソン・ドゥーディ、ジョン・リス=デイヴィス、ジュリアン・グローヴァー、リバー・フェニックス、マイケル・バーン、ケヴォーク・マリキヤン、ロバート・エディソン、リチャード・ヤング、アレクセイ・セイル、アレックス・ハイド=ホワイト、ポール・マックスウェル、ミセス・グローヴァー他。
製作総指揮ジョージ・ルーカスと監督スティーヴン・スピルバーグの名コンビが作り出す、人気のアドベンチャー映画シリーズの3作目。
主演はおなじみハリソン・フォード。今回はインディの少年時代をリバー・フェニックスが演じたり、父親ヘンリー役でショーン・コネリーが登場したりする。どうやら親子の絆を描くことに重点が置かれているようなのだが、そんな要素よりも、まず観客はアクション&アドベンチャーを望んでいるはず。
しかし、名コンビでさえも、続編の法則には抗えないのか。
迫り来るトラップの数々は、コントのように見えてしまう。
次々にやって来る展開は、安っぽいファンタジーRPGのように見えてしまう。なぜかB級映画のような雰囲気が感じられる。
インディの行動も、陳腐に見えてしまう部分が多い。
最も気になったのは、今にも死にそうな父親を救おうとする場面。
インディは、ゆっくりと歩みを進めるのだ。
おいおい、ノンビリしている間にパパが死んじまうぞ。今回は初めて父親ヘンリーが登場したのだが、このキャラクター、果たして必要だったのだろうか。単に冒険の足手まといになるだけだ。大物ショーン・コネリーを起用しているのだが、この話には必要の無いキャラクターに思えてしまった。
っていうか、この続編が必要だったのかという所にも疑問が。