『イレイザー』:1996、アメリカ

ジョン・クルーガーは重要事件の証人の安全確保のために彼らの過去を消し去る凄腕の政府特別情報局員、通称“イレイザー”。彼は最新兵器であるレールガンの密売計画を告発した大手武器製造会社の社員リー・カレンを保護することを命じられた。
だが、重要証人が次々と殺される事件が起こり、クルーガーは上司のロバート・ドゥゲラン達と共に証人を別の場所に移すことに。だが飛行機で移動中、クルーガーは急激な眠気に襲われる。彼の飲んだミネラルウォーターに睡眠薬が混入されていたのだ。
睡眠薬を混入したのはロバートだった。彼は金のために政府高官と組んでレールガンを密売しようと計画しており、カレンを消そうと考えていた。クルーガーを殺人犯に仕立て上げ、カレンを追うロバート。カレンを守るため、クルーガーの孤立無援の戦いが始まる…。

監督はチャールズ・ラッセル、脚本はトニー・プライヤー&ウォーロン・グリーン、製作はアーノルド・コペルソン&アン・コペルソン、製作総指揮はチャールズ・ラッセル&マイケル・タッドロス、撮影はアダム・グリーンバーグ、音楽はアラン・シルヴェストリ。
主演はアーノルド・シュワルツェネッガー、共演はジェームズ・カーン、ヴァネッサ・ウィリアムズ、ジェームズ・コバーン、ロバート・パストレッリ、アンディ・ロマーノ、ジェームズ・クロムウェル他。


名プロデューサーのアーノルド・コペルソンとシュワちゃんが組んだアクション大作。シュワちゃんは自ら危険なアクションをこなすなど、かなり頑張ったらしい。
というわけで、「良く頑張ったで賞」を差し上げます。
でも、面白くはありません。

なんせシュワちゃんの魅力が今一つ感じられないんだよねえ。凄い兵器のはずのレールガンがシュワちゃんには全く当たらなかったり、かなりウソっぽいのだから、トコトンまでウソを突き詰めて欲しかった。
中途半端に現実的になる必要は無いのよ。

とにかく全てが半端な状態。話も半端、お決まりのラブストーリーも半端、アクションも半端。ラストシーンまで見事に半端だもんな。中途半端などんでん返しなど要らないっつーの。
いっそのこと、この作品を“イレイズ”したらどうだろうね。

 

*ポンコツ映画愛護協会