『ATOM』:2009、香港&アメリカ

100年前に地上から山を持ち上げて作られた空中都市のメトロシティーでは、ロボットが全ての労働を請け負っていた。そういう状況を生み出すことが出来たのは、テンマ博士による革新的な発明のおかげである。ロボットの権威であるテンマ博士は現在、科学省長官を務めている。毎日、ロボットは何千体も作られ、そして地上へと廃棄されている。テンマの息子であるトビーは優秀な少年で、学校で出された抜き打ちテストでも簡単に満点を取った。
テンマは仕事で忙しく、トビーはなかなか会えない。その日もトビーは、予定のキャンセルをテンマから告げられる。テンマは申し訳なさそうに、「ストーン大統領の意向で、ピースキーパーのお披露目が早まったんだ」と釈明した。ロボット兵器のピースキーパーに興味を抱いたトビーは、お世話ロボットのオリンを勝手に改造し、車を科学省へ向かわせた。トビーはストーンと歩いているテンマに見つかると、「どうしてもピースキーパーを見たかったんだ」と語る。ストーンはロボットに命じ、トビーを連行させる。部屋に閉じ込められたトビーだが、こっそりとロボットからカードキーを盗み取っていた。
テンマの同僚であるお茶の水博士はロボットの兵器利用に反対しており、環境に優しいブルーコア・エネルギーの研究を行っていた。彼はブルーコアを使い、地球の汚染を取り除いて蘇らせようと考えている。ただし、原料である星の破片からブルーコアを取り出した時にレッドコアという不安定な物質も生み出されており、それを安全に処理する方法はまだ見つかっていない。ストーンはお茶の水の意思を無視し、ブルーコアも軍事利用しようと目論んでいた。
しかしピースキーパーにブルーコアをセットしようとした時、ストーンはレッドコアを入れるよう要求した。研究者たちの反対を無視し、ストーンは自ら装置を動かしてレッドコアをセットした。部屋を抜け出したトビーは、ピースキーパーのテストを密かに見学する。その時ピースキーパーが暴走したため、テンマは慌ててシールドを封鎖した。トビーが閉じ込められていると知ったテンマはシールドを開けようとするが、動かなくなってしまう。
ピースキーパーはトビーを殺害し、シールドを破壊した。ロボットの一斉砲撃は何の効果も無く、お茶の水が何とかピースキーパーを停止させた。テンマはトビーに瓜二つのロボットを作り出し、トビーの記憶の全てをインプットした。最新の防衛装備も組み込み、テンマはお茶の水に「これで二度と息子を失うことは無い」と言う。テンマは「コアは予測不能だ。何が起きるか分からん」という忠告を無視し、ブルーコアをロボットにセットした。
自分を「父さん」と呼ぶロボットに、テンマは大喜びした。テンマがオリンにも口止めしたため、ロボットは自分が本物のトビーだと思い込んでいた。一緒に暮らす内、テンマはロボットが息子と異なる言動を取ることに苛立ちを募らせていく。お茶の水の「完全なコピーは無理だ、焦るな」という説得も、彼の耳には入らない。一方、トビーのロボットは自分がジェット噴射で空を飛んだり地中を掘り進んだりできることを知って興奮し、「父さんに教えなきゃ」と口にした。
支持率の上がらないことに苛立っていたストーンは、ブルーコアが空を飛んでいると知り、部隊を派遣するよう手下に命じた。トビーのロボットが帰宅すると、テンマがお茶の水に「パワーオフして持って帰ってくれ」と話していた。「どうしてそんなこと言うの?」と言うトビーのロボットに、「お前は息子じゃない。私はお前の父じゃない。お前はトビーのコピーだ。ロボットだ。お前は要らないんだ」とテンマは冷たく告げた。
家を飛び出したトビーのロボットは、ストーンの部隊に包囲された。捕獲しようとする部隊をロボットが振り切ると、ストーンは破壊命令を下す。砲撃を浴びたロボットは、地上へ落下した。慌てたストーンは、すぐにロボットを見つけ出すよう命じた。トビーのロボットが着地したのは、ロボットが廃棄されている場所だった。そこでは孤児のコーラやゼイン、スラッジ、ウィジェットがトラッシュ缶を囮に使い、ロボットを捕獲していた。
トビーのロボットは、コーラたちに捕まる。だが、孤児たちは人間だと誤解し、トビーのロボットも「そうだよ。仲間だ」と嘘をついた。トビーのロボットが「自分の場所を探してる」と言って孤児たちと話していると、いきなり現れたロボット3体に連れ去られた。ロボットは小屋に彼を連れ込むと、「君は解放された」と告げる。彼らはスパークス、ロボツキー、フリーザーというロボット革命団で、全てのロボットを人間から解放する目的で活動していた。
3体はトビーのロボットに、アトムという新しい名前を付けた。彼らはハムエッグという男の写真を見せ、「こいつのせいでロボットが奴隷になって苦しんでいる」と言う。3体はロボットを解放する計画を語るが、それは「ハムエッグを待ち伏せて羽根でくすぐる」というものだった。ロボット法を破れないため、その程度の行動しか取れないのだ。孤児たちが「その子を返しなさい」と助けに来ると、アトムはスパークスの耳元で「潜入捜査ロボットなんだ」と囁いた。
ストーンはテンマの研究室へ乗り込み、「息子そっくりのロボットにコアを使ったな。我々は地上と軍拡競争の真っ最中だ。コアを取り戻してピースキーパーに入れるのだ」と命じた。アトムはコーラたちに連れられ、孤児の住み家へ赴いた。コーラたちの他にも、大勢の孤児たちが一つ屋根の下で暮らしていた。そこではハムエッグが孤児たちの父親代わりをしていた。かつてメトロシティーに住んでいたという彼は、捨てられたロボットの修理屋をしていた。
アトムが「ロボットを奴隷にしてるって聞いたけど」と言うと、ハムエッグは「奴隷なんてするわけがないさ。愛してるんだ、ロボットを。彼らは友達だ」と笑い飛ばした。彼はアトムに、テンマ博士たちとロボットを開発していたこと、豊かな才能を恐れた科学省の面々に捨てられたことを話した。翌日、アトムは朝からコーラたちに同行する。孤児たちがロボットのパーツを集め、ハムエッグが組み合わせてロボットを作り、ロボットバトルに出場させるのだとコーラは説明した。
アトムは廃棄されている大型建設ロボットのゾグを発見し、内部の装置を操作して起動させた。アトムたちがゾグを連れ帰ると、ロボットに戦い方を教えていたハムエッグは興奮した。アトムと孤児たちはゾグを掃除し、ペンキを塗り直した。アトムはコーラがメトロシティーと連絡を取りたがっていると知り、こっそりと彼女の使っていた電話を修理して微弱な電波が届くようにした。コーラは電話の向こうに呼び掛けるが、応答は無かった。
コーラはアトムに、メトロシティーに両親がいることを打ち明けた。アトムは自分がロボットであることを明かそうとするが、どうしても言い出せなかった。次の日、アトムはハムエッグや孤児たちと共に、ロボットバトルの会場へ向かう。その時に初めて、アトムはロボットが壊れるまで戦うのがロボットバトルだと知った。ハムエッグはアトムがロボットだと気付き、スタンガンで機能を停止させた。
ハムエッグはアトムをロボットバトルに参加させ、戦いを強要する。アトムが襲って来るロボットたちを倒していると、ハムエッグは大量のロボットを一気に投入した。そこへロボット革命団が駆け付けるが、まるで役立たずだった。しかしアトムは、全ての戦闘ロボットを軽く倒した。するとハムエッグは、最後の挑戦者としてゾグを差し向けた。アトムが「君とは戦えない」と戦いを拒むと、ゾグは左手で彼の頭を撫でた。持ち上げて観客に掲げた。ハムエッグがアトムを始末しようとすると、ゾグが彼を踏み潰そうとする。するとアトムは、ハムエッグを助けに入った…。

監督はデヴィッド・バワーズ、原作は塚治虫、原案はデヴィッド・バワーズ、脚本はティモシー・ハリス&デヴィッド・バワーズ、製作はマリアン・ガーガー、製作総指揮はセシル・クレイマー&ケン・ツムラ&ポール・ワン&フランシス・カオ、編集はロバート・アニッチ、プロダクション・デザイナーはサミュエル・ミクラップ、アート・ディレクターはジャック・ローウェル、キャラクター・デザイナーはルイス・グレーン、撮影はペペ・ヴァレンシア、視覚効果監修はヤン・チェン、クリエイティヴ・コンサルントは手塚眞&清水義裕、音楽はジョン・オットマン、音楽監修はトッド・オム。
声の出演はフレディー・ハイモア、ニコラス・ケイジ、クリステン・ベル、ネイサン・レイン、ユージン・レヴィー、マット・ルーカス、ビル・ナイ、ドナルド・サザーランド、シャーリーズ・セロン、サミュエル・L・ジャクソン、ライアン・スタイルズ、ビル・ナイ、デヴィッド・アラン・グリア、アラン・テュディック、ニューウェル・アレクサンダー、ボブ・ローガン、ディー・ブラッドリー・ベイカー、モイセス・アリアス、スターリング・ボーモン、マデリーン・キャロル、デヴィッド・バウワース、エル・ファニング、ソフィア・バウワース他。


手塚治虫の漫画『鉄腕アトム』や、そのTVアニメ版を基にした長編フルCGアニメーション映画。
監督は『マウス・タウン ロディとリタの大冒険』のデヴィッド・バワーズ。
アトム&トビーの声をフレディー・ハイモア、テンマをニコラス・ケイジ、コーラをクリステン・ベル、ハムエッグをネイサン・レイン、オリンをユージン・レヴィー、スパークスをマット・ルーカス、お茶の水をビル・ナイ、ストーンをドナルド・サザーランド、ナレーターをシャーリーズ・セロンが担当している。

香港のイマジ・アニメーション・スタジオズが手塚プロと共同で製作しており、かなり日本サイドの要求を受け入れて作られている。
しかし、なまじ手塚プロに遠慮したことが、アメリカ市場でも日本市場でも受け入れられない映画に仕上がった一因ではないかという気がしないでもない。
製作予算が当初の予定を大幅に超えた上、興行的に大失敗したこともあって、イマジ・アニメーションはスタジオの閉鎖に追い込まれた。

冒頭で「毎日、ロボットは何千体も作られ、そして地上へと廃棄されている」という説明があるが、「なぜロボットが地上へ廃棄されているのか」という疑問が沸く。
壊れたとしても修理すればいいわけだし、型が古くなって使えなくなったロボットが廃棄されるにしても、一日に何千体も地上へ廃棄されるという設定には無理を感じる。投棄しなくても、機械を分解して再利用することは出来そうだし。
そんで後になって地上のロボットが登場するんだけど、まだ動くんだよな。機能が停止して動かなくなったから廃棄されているわけじゃないのね。
そりゃあ我々の世界でも、まだ使える家電が平然と捨てられている現状はあるけど、「ロボットを簡単に捨て過ぎじゃねえか」という部分は引っ掛かるなあ。

トビーがピースキーパーを見たくて科学省に侵入したことを話すと、ストーンは「将来のいい勉強になる」と言い、同行させることにする。
ところが、「君も興味があるのかね、ロボット兵器に?」という質問に「今の戦闘機の攻撃システムは、もう時代遅れだと思います」とトビーが言うと「生意気なガキめ」と呟き、「勉強はまたの機会だ。連れて行け」とロボットに命じる。
このやり取り、まるで意味が無い。
最初からトビーをロボットに連れ出させる展開でいいでしょ。無駄な手間だぞ。

シールド越しにテンマがトビーに「私が今すぐそこから出してやる。約束する」と告げた直後、ピースキーパーが胸部から強烈な光を放ち、それが消えるとトビーがいなくなっている。
ピースキーパーが停止した後、トビーの帽子が転がっているので、彼が死んだことは分かるが、どうも死の描写がイマイチ。
いや、もちろんゴア描写をやれと言っているわけじゃないんだよ。
ただ、閃光と共にトビーが消えちゃうと、「ピースキーパーがトビーを銃撃した」ということさえ伝わらないんだよね。

あと、トビーの靴を抱えたテンマは「私が悪かった」と言っているんだけど、彼は何も悪くないでしょ。
ピースキーパーの開発に携わっていたので、ものすごく間接的な意味では関係があるし、父親だから罪の意識を感じるってのは分かるんだけど、そこで「私が悪かった」と言わせるのは、ちょっと違和感が否めない。
ストーンが勝手な行動で暴走させたのが原因なので、罪悪感を抱くよりも、ストーンへの怒りや憎しみを抱く方が、すんなりと受け入れやすいなあ。

それと、「テンマが息子を死なせたことへの罪悪感を抱く」という形にしてしまうと、そこから「息子をロボットとして蘇らせる」という展開に移るのも、今一つスムーズさに欠ける印象になってしまう。
そこは「息子を失った悲しみが強く、喪失感が拭えないのでロボットとして復活させようとする」という形の方が、しっくり来るんだよね。
息子を死なせた罪悪感を抱いているのなら、むしろロボット開発から距離を置こうとする方が自然なんじゃないかと。大きな枠で捉えれば、ロボット開発がトビーを死なせたんだから。
テンマがトビーそっくりのロボットに防衛装備を組み込んで「これで二度と息子を失うことは無い」と言うのも違和感があって、防衛装備を組み込んだら息子じゃないでしょ。それはロボット以外の何者でもないでしょ。

ストーンが未確認飛行物体の報告を受けた時に「地上からの攻撃か。それは好都合だ。宣戦布告だ」と口にして、そこで初めて地上にも人間が住んでいることが判明する。
それまでの説明だと、地上は人間の住めない場所になって放棄されているのかと思っていたよ。
それを意図的にやっていて、「誰も住んでいないと教えられていた地上に人が住んでいることをアトムが知る」という展開でも用意するのなら、隠しておくのも理解できるのよ。ただ、ストーンの台詞から推測する限り、隠しているつもりは無いんだよね。
ってことは、単純に説明が不足している、もしくは説明が下手ってことだ。

地上に落下したアトムも、そこで孤児たちに会っても全く驚かない。つまり、地上に人が住んでいるのはメトロシティーの誰もが知っているという設定なんだろう。
だったら、そこは最初の内にキッチリと説明しておくべきだ。「地上がどうなっているのかは分からない」という説明で済ませちゃダメでしょ。
コーラの「あそこ(メトロシティー)は金持ちが行く場所。負け犬はこのゴミ溜めで我慢」という台詞で、そういう格差社会があることが初めて明らかになるんだけど、それをアトムも初めて知るのならともかく、「アトムは以前から知っているけど観客だけが初めて知らされる」というのは、構成として不格好。
アトムがメトロシティーから来たってのを、コーラたちが全く疑わないのも不可解。メトロシティーから人が来るなんて、普通は有り得ないことのはずでしょうに。

っていうか、そもそも「メトロシティーと地上で貧富の差があり、格差社会が出来ている」という構造自体が邪魔に思える。
本作品には「ロボットを都合よく利用する人間と、奴隷として虐げられているロボット」という図式があるわけで、その「人間とロボット」という関係性のドラマだけで精一杯でしょ。
「金持ちと貧乏人」という格差社会のドラマまで描くような余裕は無いでしょ。
アトムは金持ちでも貧乏人でもないから、その図式においては部外者でしかないんだし。

ストーンから「コアを取り戻してピースキーパーに入れろ」と命じられたテンマが、それを簡単に承諾するのは解せない。
アトムが息子だとは思えずに拒絶するのは分かるよ。だから、「アトムを見つけて解体しろ」という命令であれば、それを了解するのは理解できる。
だけど、トビーを殺したのはピースキーパーなわけで。
そのピースキーパーにコアを入れろという命令に何の迷いもなく従うのは、「息子を失った悲しみはどこへ行ったのか」と言いたくなる。

ハムエッグのキャラクター設定が、欲張り過ぎてボンヤリしてしまっているという印象だ。彼は孤児たちの面倒を見ており、捨てられたロボットの修理もしている。とても優しくて思いやりのある人間として登場するが、実はロボットに対して差別的な考え方の持ち主だ。
たぶんキャラに厚みや深みを持たせようとして、単純な悪党にするのを避けたんだろう。
ただ、「孤児には優しいがロボット差別主義者」という、単純な善悪二元論で語れないキャラにしておきながら、そこを上手く処理することが出来ていない。
充分に扱えないのなら、単純な悪人にしておいた方が遥かにマシ。
つまり、孤児にも冷徹でロボットを奴隷として扱う非情な男、という設定にしておけばいい。

ハムエッグがロボットを奴隷として扱っているんだから、「ロボットは人間の奴隷なのか」というところで問題提起し、人間とロボットの関係について掘り下げるような話を作ればいいでしょ。
それなのに、ハムエッグのキャラを複雑にするわ、格差社会の設定を持ち込むわ、アトム(トビー)とテンマの親子愛のドラマも盛り込むわ、ストーンの陰謀も描くわと、色々と欲張り過ぎている。
そして、その結果、どれも消化不良になってしまっている。
ロボット革命団なんて、本来ならアトムと密接に関わる重要キャラクターになるべき連中なのに、まるで本筋に絡まないコメディー・リリーフ的な扱いになっているし。

アトムはロボットバトルで対戦相手のロボットと戦うことを強要されると、最初は拒否するが、攻撃を受けるとカッとなって戦う。その後も次々にロボットが襲って来るが、今度は何の迷いもなく倒していく。スパークスが「なぜロボット同士、仲間同士で戦うんだ」と口にしているのだが、そんな言葉をアトムは聞いちゃいない。
ゾグが出て来た時に、初めて「君とは戦えない」と言うけど、つまりアトムには「ロボットは仲間」という自覚が薄いんだよね。だけど、ゾグに関しては自分が起動させて綺麗にしたから仲間意識があるってことだ。
そこは、ものすごく中途半端。
もっとアトムに「ロボットはみんな仲間」という意識付けをさせておくべきだよ。
それでもロボットバトルで他のロボットと戦わせるなら、仕方なく倒すにしても、悲しみや罪悪感を抱かせるべきだ。

アトムはハムエッグがゾグに踏み潰されそうになった時、彼を助ける。
だけど、「自分はロボットの仲間だ」という意識を彼に持たせて、さらには「ロボットが人間からの解放を求めている」というところも掘り下げておいた上でそういう行動を取らせないと、「目の前で人が死ぬのを防ぎました」という単純なモノになってしまう。
だから、もっと「ハムエッグがロボットを奴隷として扱い、それが当たり前になっている状況の中、ロボット革命団がロボットの解放を目論んでいる」という筋を膨らませた方がいいんじゃないかなと。

それをやるには、メトロシティーの絡む要素は全て邪魔でしかない。
ただ、そこを完全に削除してしまうと、アトムの誕生やテンマとの関係を描くことも難しくなる(っていうか無理だろうなあ)。
で、テンマとアトムの関係を描きたいのであれば、むしろハムエッグやらロボットバトルやらという部分はバッサリと排除して、アトムが親の愛を求めたりアイデンティティーに悩んだりするドラマを充実させていった方がいいだろう。
繰り返しになるけど、ようするに欲張り過ぎなのよ。

(観賞日:2014年5月21日)

 

*ポンコツ映画愛護協会