其日庵資料館
其日庵研究資料
講談社学術文庫版「百魔」校訂の検証
二 平岡浩太郎氏と初対面の悲喜劇
学術文庫の ページ数 |
学術文庫版記述 | 雄辯会版記述 |
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上巻p26 10行目 |
宿のお手伝いが平岡氏の耳に近寄りて | 宿の下女が平岡氏の耳に近寄りて |
上巻p26 12行目 |
お手伝いはしぶしぶと下りて行く、またしばらくするとそのお手伝いが来て | 下女はしぶしぶと下りて行く、又暫くすると其下女が來て |
上巻p27 6行目 |
それはお手伝いが座敷の隅の方に | 夫《それ》は下女が座敷の隅の方に |
四 大隈外相爆弾事件の嫌疑で
学術文庫の ページ数 |
学術文庫版記述 | 雄辯会版記述 |
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上巻p34 12行目 |
足を折り不自由になられたが | 足を折り片畸《かたわ》になられたが |
六 品川弥二郎の勤王主義
学術文庫の ページ数 |
学術文庫版記述 | 雄辯会版記述 |
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上巻p55 7行目 |
貧乏人の集りでも党派であるぞ | 穢多黨、乞食黨も黨派であるぞ |
七 庵主一代の大失策
学術文庫の ページ数 |
学術文庫版記述 | 雄辯会版記述 |
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上巻p58 10行目 |
眼あって黒白をも解せぬとはなんだ | 眼あつて黒白を解せぬ盲人《めくら》である |
上巻p59 13行目 |
給仕のお手伝いに向い | 給仕の女中に向ひ |
上巻p59 15行目 |
と問うたら、お手伝いは | と問うたら、女中は |
上巻p59 16行目 |
頭山氏の車番 | 頭山氏の車夫 |
上巻p60 4行目 |
直に車番の清吉の処に往って | 直に車夫の清吉の處に往つて |
上巻p60 5行目 |
半分は質使専任の車番だから | 半分は質使專任の車夫だから |
上巻p62 6行目 |
お手伝いが一寸顔出をした許りで | 下女が一寸顔出をした許りで |
八 日清講和談判に対する警告
学術文庫の ページ数 |
学術文庫版記述 | 雄辯会版記述 |
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上巻p64 12行目 |
殊に国土の基礎となるべき人民は、発展途上の民族であつて | 殊に國土の基礎となるべき人民は、世界最劣惡の民族であつて |
上巻p64 14行目 |
人民もまた馬賊やその他の不良業に従事して、ひどい事ばかりを生業として居る土地である | 人民も亦馬賊や其他の不良業に從事して、非人道の事斗りを生業として居る土地である |
上巻p65 2行目 |
先祖代々数百年前よりの因習で、農業とその他とを兼業して居るのである | 先祖代々數百年前よりの因習で、農業と泥棒とを兼業して居るのである |
上巻p65 6行目 |
この厖大なる領士が不秩序にして極めて貧しい民族たるものを相手に | 此厖大なる領士が不秩序にして、全部泥坊の民族たるものを相手に |
十 劉宜和尚親友の妾宅を襲う
学術文庫の ページ数 |
学術文庫版記述 | 雄辯会版記述 |
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上巻p81 15行目 |
その妾宅に出掛けて往ってお手伝いに | 其妾宅に出掛けて往って下婢に |
上巻p82 1行目 |
と問うたればお手伝いは | と問うたれば下婢は |
上巻p83 8行目 |
取次のお手伝いが | 取次の下女が |
上巻p83 10行目 |
ところが、お手伝いが差出す名刺を | 處が、下女が差出す名刺を |
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