とりあえず、1998年のG1入着馬、1999年以降の欧米の重賞勝ち馬のなかで、マイナー な父系を取り上げてみました。
2000年12月時点で、2000年6月頃までのレース結果を反映しています
父系の順番はテキトーです。 そのうち父系図とセットにするつもりですがめんどうなのでまだ・・・
牝系はNashuaが勝手に区分けしてるだけです。一般的な〜系とは違います
Nasrullahの傍系
Never Bend 傍流、Fleet Nasrullah系、Nashua系、Naskra系、T.V.
Lark系、Jaipur系 13頭
Klairon系
Ahonoora系 14頭
Native
Dancerの傍系
Jig Time系 2頭
Blandford系
Alycidon系、Vieux Manoir系、Mahmoud系、Bahram系 9頭
Princequillo系のマイナー父系
Round Table系 5頭
Prince
Bio系
Sicambre系 1頭
In Reality系
20頭 あと、ウォーニング産駒に手をつければ・・・
Relic系
Cricket Ball 1頭
Questionnaire系
Holy Bull産駒 2頭
Ack Ack系
Broad Brush 産駒 11頭
Royal
Chargerの傍系
Commadore C. 産駒 1頭
Hyperionのマイナー父系
Deputed Testamony 産駒 1頭 、Deputy Governor 産駒 1頭
Wild Risk系
Jolly Quick 産駒 1頭
Fairway系
Island Whirl 産駒 2頭 、Lord At War 産駒 4頭
Nasrullahの傍系 かつては栄耀栄華を誇ったNasrullahの父系も最近では縮小傾向にある。主流といえるのは、Red God系(主にBlushing Groom)、Bold Ruler系 (主にSeattle Slew)、Never BendのMill Reef・Riverman系、Grey SovereignのCaro・ゼダーン系 程度といえる。Never Say Dieは日本で滅び、Princely Giftももはやトウショウボーイ・サクラユタカオーの子孫が残るだけだ。 (若干豪州にも残っているようだが)
父系 Never Tabled - Never Bend - Nasrullah - Nearco
*引退種牡馬入り
Free House
牡 1994 父Smokester 母Fountain Lake 母父Vigors 牝系 8号族
22戦9勝 Pacific Classic G1 Santa
Anita Derby G1 Santa Anita H G1
Swaps S G2 San Felipe S G2 Bel Air H G2 San Antonio H
G2 Norfolk S G2
2-プリークネスS
、2-Pimlico Special H 3-ケンタッキーダービー 3-ベルモントS
3-ハスケル招待H
1997年のクラシック戦線で活躍し、5歳時の1999年は古馬チャンピオンを狙ったが、Pimlico
Special HでReal Quietの2着した際に痛めた筋肉の回復が長引くことから、引退を決めた。2000年度より種付けに入る。
父Smokesterは4戦2勝で、勝ったのはメイドン6Fとアローワンス6.5F。産駒はこのフリーハウスが初年度で、他に下記のBagshot
2-Santa Anita H G1 がおり、種付け料は1万ドル。 おそらく当初は超マイナーだったろうが、産駒の活躍で一流種牡馬として認知されたようだ。牝系は
2号族Yankee
Girl系
その父Never Tabledの産駒にはAbove the Table(Ballerina
S)がいる。
Never Bendは、Mill Reef、Rivermanが主流血脈として現在も活躍馬を出しているが、ほかはブレイヴェスト
ローマン、J.O. Tobin 程度がローカルで少々。Free House の出現で、この父系はNever
Bend の中の三番手となり、主流に成長するかもしれない。今後Free House が種牡馬としてどのような成功を収めるのか、また父のSmokesterは昨年度から種付けした肌馬のレベルが相当アップしたであろうから、大いに注目したい。ただし、あまりに繁栄するとこのコンテンツから削除することになるが。
Bagshot 牡 1994 父Smokester
母Norsken 母父Northern Jove
2-Santa Anita H G1
1998/2/7のストラブS G2 で3着、3/7のSanta Anita H G1 でMalekの1/2馬身差の2着、4/11のSan
Bernardino H G2でBudroyaleの3着と好走した。1998/6/28 Hollywood Gold C G1
6着を最後に姿を見せていない。
2000/3/4のSanta Anita H G1で20ヶ月ぶりに重賞に姿を見せ、5着となった。
同馬の出現は父Smokesterが単なるフロックでFree Houseを出したものではないという裏付けになったのではないだろうか?
父系 J.O. Tobin - Never Bend
- Nasrullah - Nearco
*繁殖入 濃厚
Tampico 牝 1993 父Sitzmark
母The Lip 母父Codex 牝系 8号族
Beaugay H G3 All Along S G3 Athenia H
G3
1999年のBeaugay H G3、All Along S G3 、1998年のAthenia H G3 を勝った。
このあとも、7/17のNew York H G2で鼻差の2着と頑張った。9/5のDiana
H G2 で6着したのを最後に重賞では姿を見ない。引退したか?
父系 Gummo - Fleet Nasrullah - Nasrullah - Nearco
Bet Me Best 騙 1996 父Barberstown
母Tough Wendy 母父Tough Assignment 牝系 4号族Maniac系
6戦6勝で1999/1/31のHutcheson S G2 を制したが、レース後骨折し、10/16
Forest Hills H G2でようやく復帰したが7頭立ての6着に終わっている。
その後重賞には2000/2/6のDeputy Minister H G3で姿をあらわし、Deep
Goldの4着と復活の気配。
父のBarberstown1980は詳細不明。種付け料は僅か$500と格安。
この系統はなにか狂気の強さを持っている感じがする。日本での代表的な活躍馬は、トウケイニセイ、トウケイホープ、トウケイフリート、ダイゴウガルダン、ハッピープログレスなど。
*繁殖入 濃厚
Carta de Amor 牝 1993 父Ahmad 母Telegrama
母父Cipol 牝系 9号族
Rare Treat H G3 Grey Lag H G3
Carta de Amorはアルゼンチン産。アルゼンチンでの戦績はまだ不明。北米ではしばらくクレーミングレースやアローワンスを走っていたようだが、1999年になって重賞を連勝。
その後4/10のJohn B. Campbell H G3は3着。 4/25のExcelsior BCH G3 6着を最後に姿を見せていないため、繁殖入りしたかと思われる。
父Ahmadはアルゼンチンで12戦11勝2着1回、年度代表馬。主な勝鞍にGran
Premio General 亜G1、 San Martin 亜G1、Gran Premio Internacional Joaquin
V. Gonzales 亜G1などがある。産駒は40頭近くがステークス勝ちしているらしい。代表産駒にはBreeders'
Cup Distaff G1を勝ちエクリプス賞にも2度選ばれ、さらに北米賞金女王にもなったPaseanaがいる。
NashuaはNasrullahの代表産駒だったが、その直系は北米ではBallindagginなどが僅かにいるのみで、繁栄しているのは南米だけ。
(5/26)
父系 Good Manners - Nashua
- Nasrullah - Nearco
*引退種牡馬入り
Malek 牡
1993 父Mocito Guapo 母Condegnita Chairman 母父Walker
Santa Anita H G1 、チリGran Criterium G1
2-ドバイWC 3-Hollywood Gold Cup G1
Malekはチリ産で、チリのG1にも勝っており、チリ2歳チャンピオンにもなっている。北米での初ステークスが1998年のSanta
Anita H G1で、その後ドバイWCでSilver Charmの4着。休養をはさみ、1999年は初戦のG2を2着し、ドバイWCに二年連続で挑戦、Almutawakelの2着となった。
しばし休養の後、6/28のHollywood Gold Cup G1 に出走し、4頭だての3着だったが勝ち馬Real
Quiet から1馬身足らずの好内容だった。
その後NTRAチャンピオンズオンFOX最終戦の 8/29 Pacific Classic S G1で一番人気で出走したが、いいところなく5着に終わった。
2000年度は3度目のドバイ挑戦を目指したが、現地で足を痛めそのまま引退となった。最後の出走はSanta
Anita H G1でGeneral Challengeの4着。
父Mocito Guapo はClasico Comparacion 亜G2に勝った程度だが、チリ年度代表馬Baalbek(El
Derby、Clasico Tanteo de Potrillosなど)、チリ3歳牝馬チャンプMoscona(チリGran
Criterium)、などをはじめチャンピオンクラスの産駒を多数輩出している。
父系 Mocito Guapo - Good Manners - Nashua - Nasrullah - Nearco
Grey Memo 牡 1997 父 Memo 母
B. Mozelle 母父 Snow Chief
Hollywood Prevue S G2
カリフォルニア産のNashua系。11/20のHollywood Prevue S G2を勝って4戦3勝とした。
2000年となり1/30のSanta Catalina S G2ではThe Deputyの4着、3/4のSan
Rafael S G2はWar Chantの5着、3/19のSan Felipe S G2ではFusaichi Pegasusの5着と一線級には歯が立っていない。
父Memo 1987は、チリGran Criterium、チリ2000ギニー、Gran Premio Criadores、Clasico
Tanteo de Potrillosと3-4歳時にチリのG1を四つ勝ち、米国へ移った。米国では7歳?まで走り、San
Bernardino H G2、Commonwealth BCS G2、Triple Bend H G3などに勝った。96年産駒からデビューしておりおそらくGrey
Memoが初重賞勝ち馬だろう。
父系 Good Manners - Nashua
- Nasrullah - Nearco
*繁殖入 濃厚
Bienvenido 牡 1993 父Friul
母Fair Picture 母父Mariache II
San Luis Obispo H G2
Bienvenidoはアルゼンチン産。1998年のSan Luis Obispo H G2を勝った。
1998年のAcorn S G1でJersey Girlの2着となった。 98年10月のGallant
Bloom H G3で6着に敗れて以降出走していないようだ。
父Star de Naskra1975 は36戦15勝。Ak-Sar-Ben Cornhusker H
G2、Carter H G2、Whitney S G2、3-Laurel Futurity G1 などがある。産駒には
Vosburg S G1のSewickley、Travers Sの Carr de Naskra、Premio Vittorio
di Capua 伊G1の Star Cutter、Acorn S G1のStar de Lady Ann、San Felipe H
G1 のChart the Starsがいる。
この系統はそれなりに活躍馬を出すものの、大きく繁栄することはなく、Star
de Naskraの後継種牡馬としてはCarr de Naskraががんばっている。
父系 Naskra - Nasram - Nasrullah - Nearco
Olympic Charmer 牝 1996 父Olympio
母Light a Charm 母父Majestic Light
Railbird S 米G2 、El Encino S 米G2
2-La Brea S G1
1999/5/22のRailbird S G2 を勝った。6/20の Princess Stakes G2 ではExcellent
Meetingの4着に敗れている。 さらに7/31のTest S G1では一番人気に推されたものの10着と大敗した。
休養後12/27La Brea S G1ではHookedonthefeelinの2着と好走。年明けて 1/16
El Encino S 米G2でふたつめの重賞を制した。
父Olympioは17戦9勝。重賞はHollywood Derby G1、ほかにG2を4勝、G3を1勝。産駒からはステークス勝ち馬は出ているものの、重賞勝ちはOlympic
Charmerが初めてのようだ。
Deep Gold 牡 1996 父Olympio
母Distinctive Review 母父Distinctive Pro
Deputy Minister H G3
2000年2/6のDeputy Minister H G3を勝って初重賞制覇。 3/10のGulftream Park BC Sprint Championship H G2 では6着だった。
父系 Romeo - T.V. Lark - Indian Hemp - Nasrullah - Nearco
Son of a Pistol 騙 1992 父Big Pistol
母Mood Swing 母父J. O. Tobin
Los Angeles H G3 Triple Bend Breeders'
Cup H G2 Potrero Grande Breeders' Cup H G2 Bing Crosby Breeders'
Cup H G3
1998年に重賞を3勝。1999年はLos Angeles H G3 を勝ち、 7/28のBing Crosby
G2でも2着。 8/14のPat O'Brien H 米G2では4着。 11/6のBC Sprint G1 では13着と大敗した。しかし相手が落ちた12/8のVernon
O. Underwood S G3では3着だった。
9歳となる2000年度はいきなり3/4のSan Carlos H G2 を勝ちまだまだ健在ぶりをアピールしている。
父Big Pistol 1981 は、32戦14勝で、Haskell Invitational H G1、Governor's
Cup H G3 に勝った。産駒にはG3を2勝しBallerina H G1でも3着した Laura's Pistolette、ほかにVirginia
H
G3を勝ったMaggies Pistol がいる。
その父Romeo 1973はArlington H G2、2-Travers S G1 の成績。コロンビアで重賞勝ち馬を出しているが、北米での重賞勝ち馬はBig
Pistolだけのようだ。
この父T.V. Larkは1974年に北米リーディングサイヤーになったほどの名種牡馬で、現役時も大レースを勝ちまくった。T.V.
Commercial、Quack、Ramirez などの大レース勝ち馬を送り出した。だが、その直系はかなり衰退している。
父系 Petong - Mansingh - Jaipur - Nasrullah - Nearco
The Deputy 牡
1997 父Petardia 母Manfath 母父ラストタイクーン
Santa Anita Derby G1、Santa Catalina
S G2
2歳時は英国で走り、2000年から米国にうつって、ダート初経験でいきなりSanta
Catalina SG2を勝った。 真価を試される次のレースSan Felipe S G2ではFusaichi
Pegasusと僅差の2着とし、4/8のSanta Anita Derby G1 ではWar ChantをおさえてG1初勝利を飾った。次走はいよいよケンタッキーダービーとなる。短距離志向の父系が気になるところだが、勝ち負けは十分期待できそうだ。
父はシャンペンS 英G2、コヴェントリーS 英G3を勝っており、3世代目でおそらく初重賞制覇。
その父PetongはスプリントC G2に勝ったスプリンターで、フライングチルダーズS
G2勝ちでナンソープS G1を二度2着したParis Houseなどやはりスプリンターを輩出して成功した。
Klairon系 Herod系の現在のメイン父系。日本ではパーソロンの方がメジャーだが、世界的にはそっちのほうがよりマイナーといえる。Luthierを通ってダイタクヘリオス、トウショプペガサス、アルカングなどが日本で産駒を出している。Ahonoora系の代表馬ドクターデヴィアスは日本から再輸出されたが、父系存続の可能性という意味では非常によかったと思う。
父系 Ahonoora - Lorenzaccio - Klairon - Clarion - Djebel
Inchinorの解説
英10-5 Greenham S 英G3、Hungerford S 英G3、Criterion S 英G3 といずれも7FのG3を3歳時に勝った。2歳時にはDewhurst
S 英G1で四馬身差ながらもZafonicの2着となり、3歳になって英2000ギニー前哨戦のGreenham
S 英G3を勝って英2000ギニーへ臨むが、やはりZafonicの6着と敗れる。その後Criterion
S 英G3を勝って、今度はSussex S 英G1に挑戦するが、Bigstoneの3着だった。結局G3では強いが、G1では善戦にとどまる競走成績だった。
1995年生が初年度産駒で、G1タイトルこそないもののかなりの好成績といえる。待望の牡馬の活躍馬もでたし、今後も注目したい血統だ。
Golden Silca 牝 1996 父Inchinor
母Silca-cisa 母父Hallgate
Raab Karcher Baustoffe-Cup 独G2 Mill Reef Stakes 英G2 、Desmond S 英G3
2-愛1000ギニー G1 2-コロネーションS 英G1
3-モルニ賞 G1
1998/8/23のPrix Morny 仏G1で3着と好走すると、Baustoffe-Cup 独G2で父に初重賞をもたらし、Mill
Reef Stakes 英G2 で重賞連勝を果たした。だがCheveley Park S G1 では強行軍がこたえたか大敗してしまった。
3歳になり英1000ギニーの前哨戦となるFred Darling S G3ではWinceの2着。本番でも同じくWinceの7着に敗れたが、愛1000ギニーでは後方から強襲しHula
Angelのクビ差2着と好走。さらにアスコットのCoronation S G1でもBalisadaの2着と、4歳牝馬のマイルでは相当な実力があることを証明した。
4歳となって、Dubai Duty Free G3 に挑むが、残念ながら10着に終わった。その後、Lockinge
S 英G1はAljabrの4着、6/9の準重賞はきっちりと勝ち、ロイヤルアスコットのQueen
Ann S 英G2は大敗、7/12のFalmouth Sも5着だったものの、8/20のDesmond S 英G3は見事に勝って3度目の重賞勝ち。
Nordican Inch 牝 1996 父 Inchinor
母Fee Des Mers 母父 Alzao 牝系 16号族
2-Garden City BCH 米G1
8/7のPrix de Psyche 仏G2 2000Mで2着となり頭角をあらわすと、今度はアメリカへ渡り9/12今年格上げされた3歳牝馬芝のGarden City BCH 米G1 芝9FでもPerfect Stingの2着と健闘した。残念ながらBCフィリーズアンドメアターフには登録してこなかった。
Palanca 牝 1997 父Inchinor 母Putout
母父Dowsing 牝系 14号族
Premio Primi Passi 伊G3
1999/7/17 イタリアの2歳重賞Premio Primi Passi 伊G3を勝った。 しかし、8/29のPrix du Calvados 仏G3では6頭立ての最下位に終わり、英仏で戦っていくのは厳しそうだ。
Umistim牡 1997
父Inchinor 母Simply Sooty 母父Absalom 牝系 2号族Mabille系
Vodafone Horris Hill S 英G3、Craven S 英G3
1999年7FのHorris Hill S 英G3を見事 1 1/4差で快勝。
Inchinorにとっては初の牡馬の重賞勝ち馬ではないだろうか?とりあえず2000ギニーを目指してほしいが血統的には短距離向き。8Fでは厳しいかもしれない。
明けて2000年の2000ギニーTRの一環であるCraven S 英G3 1 Mileも快勝し、マイルも対応できるところを見せた。本番の2000ギニーではKing's
Bestの6着となり、6月のロイヤルアスコットでのJersey S 英G3では2着と堅実に走っている。父の成績と似通っているようなきもするが。
Don't Forget Meの解説
英愛仏10-5 英愛2000ギニー、シャンペンS 英G2、Vintage S 英G3
両ギニーを制した名マイラーだが、あまり話を聞かない(マイナー血統故なのだろうか?)。下記の産駒以外にプリンセスマーガレットS
英G3のA Smiith One を出すなどしているが、G1ウイナーは出ていない。競馬通信社の「World
Stallions」によると、インドで供用されているようで今後欧州での活躍馬は期待できないかも。
1998年の5歳時から重賞で活躍するようになり、Brigadier Gerard S 英G3
10F、Prix Dollar 仏G2 (2着にHandsome Ridge)に勝ち、Eclipse S 英G1 10F
4着、Champion S 英G1 10F 2着とG1でも好走した。その後、BCターフに挑戦したが距離が合わなかったか大敗した。
1999年度は G1に昇格したTattersalls Gold Cup 愛G1 10F に出走したが、日本産馬Shivaの4着に敗れている。
その後Eclipse S G1では6着と大敗。一息入れて 9月のBlandford S 愛G3では圧勝した。
Rudi's Pet 騙 1994 父Don't Forget Me 母
Pink Fondant 母父 Northfields 牝系 12号族
King George Grosvenor Casinos S 英G3、Ballyogan
S 愛G3
7/27のKing George S 英G3 5f で44戦目にして重賞初勝利した。これまで英国内で43戦して41回が下級条件やリステッドレースという、たたき上げタイプ。7f以上では下級条件ですらひとけた着順がなく、5f専門のようだ。
その後は12/12のHong Kong Sprint 香港LG1 に登場し6着となっている。
2000年のシーズンも健在で、Ballyogan S 愛G3を勝った。
Indian Ridgeの解説
Indian Ridgeは英仏で11戦5勝。キングススタンドS G2など重賞は3勝している。当初は一介のマイナー種牡馬に過ぎなかったが、2年目の産駒Ridgewood
Pearl がBC Mile G1、愛1000ギニー G1、コロネーションS G1、ムーランドロンシャン
G1 と、4歳牝馬の身でマイルのG1を4勝。欧州年度代表馬にラムタラを抑えて選ばれた。これにより種牡馬としての評価は一気に高まり、大きく落ち込んでいたKlairon系を活力ある系統に引き戻した。ほかにJuly
C 英G1勝ちのCompton Place、愛チャンピオンS 愛G1勝ちや愛ダービー2着のDefinite
Articleなどがいる。日本ではCBC賞、シルクロードS3着のサウンドワールドがいる。
2歳時のAnglesey S 愛G3を勝って頭角をあらわしたが、骨折などによって長らく不振が続いていた。しかし、2000/4/9のGladness
S 英G3でGiant's Causewayの3着になって復調し、5/27のGreenlands S 愛G3を快勝して完全復活した。さらに10/1のPrix
de l'Abbaye de Longchamp 仏G1では早め抜け出しからおしきって、待望のG1制覇となった。が、タイトルを取っただけにムリせず引退種牡馬入りとなっている。
1998年の伊オークス G1 でZomaradahの2着となった。 その後10月のPrix
De L'Opera 仏G2で2着し、ローマ賞 伊G1に挑戦するがTaipanの5着。
1999年度は8/1のPrix D'Astarte G2で4頭だての最下位。 9/25のPremio
Lydia Tesio 伊G3では伊オークスの時と同様Zomaradahには通じず3着。10/3のPrix
de L'Opera 仏G2に連闘で挑むも8着大敗した。
1998年の愛2000ギニー G1 でDesert Princeの2着。その後セントジェイムズパレスS
G1では5着。
1999年は下級戦からスタートし、ここを勝つと、ロイヤルアスコットのQueen
Anne S G2 でCape Crossの4着とした。 だが続く 7/9のJuly Cup G1では17頭だての12着と大敗してしまった。
6Fは厳しいのか?
非常に残念なことに、1999年9月調教中の骨折により予後不良になっていたことがわかりました。
Kierkegaard 牡 1993 父Indian Ridge
母Mists of Avalon 母父Nureyev
2-ヴィットリオディカプア賞
1998年のヴィットリオディカプア賞 伊G1 8F でWaky Naoの2着となった。 しかし次走のPremio Ribot 伊G2では12着と大敗。
Lucayan Indian 牡 1995 父Indian Ridge
母Eleanor Antoinette 母父Double Schwartz
3-San Juan Capistrano Invitational H G1
1999年のSan Juan Capistrano Invitational H G1 14F でSingle Empireの3着。
Handsome Ridge 牡 1994 父Indian
Ridge 母Red Rose Garden 母父Electric 牝系 21号族
Credit Suisse Private Banking Mile 英G2 、
Park S 英G3、ダフニス賞 仏G3
2-ローマ賞 伊G1
4歳時の1998年から頭角をあらわし、仏英のG3を連勝した。
1999年は Credit Suisse Private Banking Mile 英G2 8F を勝ち、このほかノングレードだがシャーガーCで一勝している。エルコンドルパサーの出走したイスパーン賞
仏G1とAscotのPrince Of Wales's S 英G2では5着で春シーズンを終えた。
秋は9/9のG.N.E.R. Park S 英G3で7着、10/16のChampion S 英G1でも7着と不振だったが、11/7のローマ賞
伊G1ではElle Danzigの2着とがんばった。
Tumbleweed Ridge 牡 1993 父Indian Ridge
母Billie Blue 母父Ballad Rock 牝系 4号族Spinster
II 系
Ballycorus S 愛G3 3回、 Prix De La
Porte Maillot 仏G3、 Vodafone Horris Hill S 英G3
2歳時の1995年にVodafone Horris Hill S 英G3を勝った。Mark of Esteem
が勝った英2000ギニーにも出走したが12着に終わり、その後下級条件での出走が続いていた。
1998年のBallycorus S 愛G3で3年ぶりに重賞を勝ち、1999年にはに同レースを連覇。Prix
De La Porte Maillot 仏G3 1400mでも勢いは止まらず、快勝している。だが、8月のHungerford
S G3では 5着に敗れ、10/16のCHALLENGE S 英G2ではブービーの9着。
2000年度は4月のLeicestershire S 英G3でSugarfoot の2着と好スタート。5月のPrix
du Palais-Royal 仏G3でも3着とすると、この年のBallycorus S 愛G3も勝って3連覇を果たした。
Prix De La Porte Maillot 仏G3は3着と敗れ二年連続の重賞連勝はならなかったが、G3戦線では常に上位で戦いつづけている。
Littlefeather 牝 1997 父Indian Ridge
母Marwell 母父Habitat
3-Moyglare Stud S 愛G1
デビュー戦で敗れたもののその後3連勝でMoyglare Stud S 愛G1に挑戦。2番人気に推され、Preseliの3着となった。
半姉に愛1000ギニー、サセックスSのMarlingがいる良血で、クラシック戦線での活躍が期待される。
Native Dancerの傍系 今やNorthern DancerとNative Dancer で埋め尽くされているような血統地図だが、Native Dancer系といっても実はRaise a Native、Sharpen Up、Sea Birdの3父系以外はかなりまれな存在になりつつある。日本ではオグリキャップ・キヨヒダカなどがそれにあたる。
父系 Jig Time - Native Dancer
Thomas Jo 牡 1995 父Strong Performance
母Advancette Iron 母父Constitution
3-ベルモントS
Thomas Joは1998年のベルモントSでVictory Gallopから6馬身はなされながらも3着に入った馬で、サーバートンSというノングレードを勝っている。
1999年春のDubai Duty Free G3に登録があり、なにやらサウジアラビアへ移籍しているようだ。
父Strong Performanceは資料がなく詳細不明。1983年生で種付け料1000ドルの格安種牡馬。
父系 Jig Time - Native Dancer
Foil 牝 1995 父Darn That Alarm 母Glaive
母父Cutlass 牝系 14号族
Genuine Risk H G2
1999年1月のFirst Lady H G3を3着、4月のBed o'Roses Breeders' Cup H
G3を2着とし、5月のGenuine Risk H G2を勝った。
父Darn That Alarm 1981 は米42-9。Fountain Of Youth S G2勝ちがあり、ドワイヤーS
G1、ワイドナーH G1で2着がある。初年度産駒のTurnback the Alarm がマザーグース、CCAオークス、ゴーフォーワンドS、ヘンプステッドH、シュヴィーH と牝馬G1を勝ちまくり、
Pistols and Roses が 5・6歳時にDonn H G1を二度、ほかにもBlue Grass S G2、Ben
Ali S G3を勝った。
Blandford系 交配嫌いという悪癖を遺伝したこの系統は、優れた産駒を出しながらも徐々に廃れていき、いまや系統を名指しするのにBlandfordを持ち出すまで溯らなくてはいけなくなった。日本では戦後直後プリメロによって大繁栄したが、その直系は滅びた。リマンドによって一時期はそれなりに活躍馬を出したが後継馬に恵まれず、トミシノポルンガが最後の砦となっている。
父系 Lacydon - Alycidon - Donatello - Blenheim - Blandford
*繁殖入 濃厚
Toda Una Dama牝
1993 父Cipayo 母Stall Dame 母父Stallwood 牝系 6号族
サンタマルガリータ招待H G1
2-サンタマリアH 3-アップルブラッサムH
Toda Una Damaはアルゼンチンの生産馬。もうすでに引退しているかもしれないが、わからないのであげておく。
父Cipayoはアルゼンチン馬の血統でよく目にする種牡馬でたぶん同地の最高級種牡馬のうちの一頭でしょう。(5/22)
父系 Busted - Crepello - Donatello - Blenheim - Blandford
Dalampour 牡 1997 父Shernazar 母Dalara 母父Doyoun
Queen's Vase 英G3
2000/6/20のロイヤルアスコットでQueen's Vase 英G3を勝った。
父ShernazarはShergarの半弟で、ジョフリーフリアS G2を勝っており、ガネー賞のKartajana、伊ダービーのHoumayounを出している。
その父BustedはKGQとEclipseSを勝った一流馬で、Mtoto、Labus、Bustinoを通じてサイアーラインは守られているが、徐々に衰退しており活躍馬が出ても種牡馬として評価されにくい厳しい状態となっている。日本ではLabus経由の仏ダービー馬ナトルーンが輸入されたが失敗した。
Out of Mind 牡 1995 父Sestero 母Optativa
母父Janus 牝系 9号族
Mervyn Leroy H G2
ブラジル産で当地の2歳チャンピオン。米国移籍後クレーミングレースなどに出走しており、2000/5/13のMervyn
Leroy H G2ではブービー人気とまったくのノーマークだったが、最後方から差しきった。続く6/3のMassachusetts
H G2はRunning Stagの2着、7/9のHollywood GC G1はEarly Pioneerの4着。
父も、さらにその父も詳細は不明だがブラジルでそれなりの成績を残していそう。
The Axe IIのラインはAl HattabとHatchet Manによって僅かに引き継がれているが、先行きは暗い。後者からはJC優勝のHalf
Icedがでている。
Peach Flat 騙 1994 父Cari Jill
Hajji 母Unsaddled 母父Pancho Villa
All American H G3
2000-5-27のAll American H G3をぎりぎり逃げ粘り重賞制覇。
父系はまったくの無名のようで、Gimcrack Sの勝ち馬Windy City まで遡ってようやく枝葉がでてくる程度。そこからRestless
Windを通って活躍馬が出ている。
Kessem Power 騙 1992 父Kessem 母Lady
Duvach 母父Harbor Prince 牝系 8号族
San Luis Rey S G2 San Luis Obispo H G2
3-サンファンカピストラーノ招待H G1
Kessem Powerはニュージーランド産。98年のSan Luis Rey S G2を勝つまでは無名で、7歳になってから活躍しだした晩成型。
直近は1999/7/18のSunset H G2 で6着。
8歳となる2000年も現役で4/8のEl Rincon H G2 に出走し6着。
父Kessem 1985 は HK International Cup 豪G2、VATC Coongy Handicap
豪G3、STC Star Kingdom Stakes 豪G3 を勝っている。主立った産駒は本馬以外にはいないようだ。
その父Balmerino 1972 はARC New Zealand Derby 新G1、CJC New Zealand
2,000 Guineas 新G1、QTC Brisbane Cup 豪G1 などG1を6勝、重賞は計13勝。産駒にはVRC
Victoria Derby などG1を5勝したBounty Hawk (NZ ) 1980 をはじめ他に5頭のG1勝ち馬がいる。
さらに溯って仏産Trictrac 1962。産駒にBalmerinoの他にもオセアニアで2頭のG1勝ち馬がいる。
Le Haar 1954 はジャンプラ賞、仏ダービー3着などがあり、産駒のExbury
1962 (凱旋門賞、サンクルー大賞典、コロネーションC)を通して、ボーザム、ファナティコ、ベルバリーが輸入された。
衰退しつつあるスタミナバリバリの父系で、オセアニアでのみ生き残っていくようだ。(そこでもステイヤー血統は敬遠されつつあるらしいが)
Samum 牡 1997
父Monsun 母Sacarina 母父オールドヴィック
独ダービー、バーデン大賞 独G1、Grosser Muller Brot-Preis
独G2、Preis Des Gestuts Wiesenhof 独G3
4戦4勝で迎えた独ダービーを5馬身差で圧勝し不敗のダービー馬となった。さらにバーデン大賞も制しドイツのチャンピオンとなっている。
父Monsunはこのクロップが初年度で、いきなり後継を獲得しドイツでの主流血脈となりそうだ。現役時はアラルポカル、オイロパ賞を勝ちドイツの一流馬として頑張った。
その父Konigsstuhlは独三冠、アラルポカル、伊ジョッキークラブ大賞に勝ち、二度ドイツのリーディングサイアーに輝いた。他の産駒には
独ダービー、オイロパ賞のLavirco、独ダービーのPik
Konig、ベルリン銀行大賞のHelikonなどがいる。ドイツではSurumuの系統に次ぐ土着主流血統だが、国外への進出は果たせていない。
日本ではPersian Gulfの直仔のザラズーストラ、テッソ、パーシアなどが輸入されステイヤーを出しているがすでにラインは途絶えている。
Well Minded 牝 1997 父Monsun 母Well
Proved 母父Prince Ippi 牝系 4号族
3-Oaks d'Italia
2000年の伊オークスで、Timiの3着となった。
Network 牡 1997 父Monsun 母Note 母父Reliance
II
Union Rennen 独G2
独ダービーのステップレースであるUnion Rennen 独G2を勝った。が、本番ではSamumの9着と大敗した。
Subiaco 牡 1997 父Monsun 母So Sedulous
母父The Minstrel
Walter J.Jacobs Rennen 独G2
2-独ダービー
独ダービーのステップレースであるWalter J.Jacobs Rennen 独G2を勝った。本番でもSamumに5馬身差をつけられはしたが2着となりMonsun産駒が初年度からワンツーを決めた。
Princequillo系のマイナー父系 かつて第二期St.Simon時代といえるような大繁栄を担ったPrince Rose系も衰え、そのメイン父系ともいえるべきPrincequilloもPrince Johnのラインが繁栄するにとどまっている。
父系 Round Table - Princequillo - Prince Rose
*繁殖入 濃厚
B. A. Valentine 牝 1993 父Apalachee
母Bert's Valentine 母父Caracolero
Cardinal HG3
2-フラワーボウル招待H
今年度も現役をしているかは不明。
1998年のフラワーボウル招待HでAuntie Mameの2着になった。 11月にはCardinal
HG3を勝った。
父Apalachee は英愛で5戦4勝、オブザーヴァーGC 英G1を勝った。産駒には
Up the Apalachee アラバマS G1 、High Counsel ノーフォークS
G1、Apalachee Honey ソロリティSG1 などがいる。日本にはペンシルプッシャーが輸入され、札幌3歳S3着のバッキンガムシチーや北関東で27連勝しているドージマファイターを出した。
その父Round Tableはアメリカの名馬で種牡馬としてもまずまずだが、その直系はかなり衰えており、現在有力なラインはない。日本ではデュール、ボールドリック、ターゴワイス、アーティアスなど成功したが、レッツゴーターキン、オースミロッチが後継馬を出さなければ近い将来絶えてしまうだろう。
K One King
牡 1996 父Apalachee 母Tis Michelle 母父 Native Charger 牝系 7号族 Gibside
Fairy系
Oaklawn H G1
1999年のクラシック戦線に参加し、ケンタッキーダービーで8着としていた同馬だが、休養の後パワーアップして復帰。初重賞制覇をOaklawn H G1で成し遂げた。Almutawakel、Cat Thief、Budroyaleらをやぶっており、けっして空き巣G1というわけではなかった。
父系 Round Table - Princequillo
- Prince Rose
*繁殖入 濃厚
Evil's Pic 牝 1992 父Piccolino 母Evil's
Sister 母父Medieval Man
Interborough H G3
おそらくすでに繁殖入りしていると思われる。1998年のInterborough H G3
を勝った。
父Piccolino 1972についての詳細は不明。
父系 Round Table - Princequillo - Prince Rose
Wolf Alert 牝1997 父Wolf Power 母Nancy's
Place 母父 Mr. Leader 牝系 2号族
Miss Grillo S G3
2歳牝馬戦の芝9F Miss Grillo S G3をハナ差で制した。
父Wolf Power は南アの名馬で、南ア年度代表馬になること2回、チャンピオンジュヴェナイルSなど南アG1を5勝。米国で供用されており、サンタモニカHのFreedom
Cryを送り出している。ただ、牝馬に活躍馬が偏っており、後継馬には恵まれていないようだ。
Miss Wineshine 牝 1997 父Wolf Power
母Miss Mississippi 母父Cormorant
3-Spinaway S G1
Debutante S 米G3でChilukkiの2着、Adirondack S 米G2で Regally Appealingの2着とし、9/3のSpinaway S G1ではスタートから速いペースで飛ばし、4角でつかまったもののCircle of Lifeから3馬身差の3着と健闘した。
父系 Saragan - Sicambre - Prince Bio - Prince Rose
Dzamajka
牝 1997 父Juror 母Dzamira 母父Rutilio Rufo
Polish Derby、Polish
Oaks、ウィエルカ ワルシャワスカ S ポG1
Polish St.Leger G2 、イウナS
ポG2 、ルーレラ S ポG3
詳細はわからないが、2000年度のポーランドの3歳戦をことごとく制覇したようで、来年はドイツあたりに遠征してくれないかと期待している。
In Reality系 この系統はアメリカの至宝と呼ばれ、けっして耐えることはないと思われるが、逆に繁栄することもない。日本では持込馬トーヨーリファール1990が種牡馬になっており、個人的には大いに期待している。
父系 In Reality
K. J.'s Appeal 牡
1994 父Valid Appeal 母Slewway 母父Slewpy
Meadowlands Cup H G1、Creme Fraiche
H G3
1998年のCreme Fraiche H G3で重賞初制覇。その後Meadowlands Cup H
G1では7番人気ながら、レコードで快勝した。
父Valid Appeal 1972はリアルシャダイの母デザートヴィクスンの全弟で、Dwyer
H 米G2を勝った。産駒にはStormy Bud Valid(Santa Monica H 米G1)、Mighty
Appealing(Remsen S 米G1)、Proud Appeal(Blue Grass S 米G1)、Southen Appeal(Laurel
Futurity 米G1)と、5頭のG1ウイナーのほか、重賞勝ち馬も多数だしている。
Go Again Valid 牝 1995 父Valid
Appeal 母Go Again Girl 母父Broad Brush
Interborough H G3
2000/1/1 分割となったInterborough H G3 2nd Divisionで20戦目にしてのGレース初挑戦で見事重賞ウイナーとなった。
母父がBroad Brushというのは、日本でセントウルS2着など活躍しているブロードアピールの逆配合。実に素晴らしい。数年後のこの産駒が非常に楽しみだ。
Successful Appeal 牡 1996 父Valid Appeal
母Successful Dancer 母父Fortunate Prospect
Kentucky Cup Sprint S 米G2、Withers
S 米G2 、 Cowdin S 米G2 、Amsterdam S 米G3
3-King's Bishop S 米G1
2歳時の1998年、Cowdin S 米G2で初重賞勝ちをあげ、NashuaS 米G3でも2着としたが、その後はRemsen
S 米G2を4着。
3歳になりFountain of Youth S G1を5着、Gotham S G3 を大敗、Lexington
S G2を5着と着外が続いた。しかし、5/1のWithers S 米G2で二度目の重賞制覇を果たすと、Peter
Pan S G2 では大敗したが、Dwyer S G2 3着をへて8/6のAmsterdam S 米G3で3つめの重賞を獲得した。
8/28のKing's Bishop S 米G1では初めてG1で3着となり、さらに Kentucky Cup
Sprint S 米G2で圧勝し、BCスプリントへ。頑張ったがArtaxの5着に終わった。
Regally Appealing 牝 1997 父Valid Appeal
母Regal Pennant 母父Banner Bob
Adirondack S 米G2
デビュー戦を勝ち、2走目のSchuylerville S G2でMagicalmysterycatから少差の3着と素質の片鱗を見せていたが、見事3戦目で重賞勝ちを果たした。
BCには向かわずにDemoiselle S G3 9Fに出走したものの距離がこたえたか5着に終わった。
明けて2000年は1/30のForward Gal S G3に出走し、Miss Inquistiveの3着、2/20のDavona
Dale S(ガルフストリームP)G2 は7馬身ちぎられたが2着と堅実に走っている。
B L's Appeal 牡 1997 父Valid
Appeal 母B L's Girl 母父 Master Derby
Spectacular Bid S G3
1/5のSpectacular Bid S G3でGレース初制覇。続いて1/29Hutcheson S G2に臨んだが4着と敗れた。6Fから7Fに距離が延びたのに加え、一線級相手でもあった分の敗戦といえるだろう。巻き返しに期待したい。
父系 Valid Appeal - In Reality
Kelly Kip 牡 1994 父Kipper Kelly
母Marianne Theresa 母父John's Gold
Frank J. De Francis Memorial Dash G2、Forest Hills
G2、Phenomenon H G2、Finger Lakes BCS G3
Tremont S G3、Sanford S G3、Bold Ruler H G3
無冠だが現役最高峰のスプリンター。98年はBCスプリント直前に脚部不安、99年はいきなり初戦でレコードの滑り出しも、病気のため戦線離脱。10ヶ月の休養の後、2000/1/16のHallandale
Beach H G3で復帰し4着となった。 3/10のGulftream Park BC Sprint Championship
H G2では3着、4/15のBold Ruler H G3で2着と良化傾向ではあるがいまだ復活は遂げられていない。
父Kipper Kelly 1987 は11戦3勝でアローワンスを勝っただけ。重賞実績はPalos
Verdes H G3を3着した程度。Kelly Kip以外にまだ活躍馬は出していないが、これからは繁殖牝馬も集まり、数年後には活躍馬が出るだろう。
Miss Inquistive 牝 1997 父Kipper
Kelly 母Striking Belle 母の父Strike the Anvil
Forward Gal S G3
1/30のForward Gal S G3を単勝オッズ90倍台の最低人気ながら逃げ切って優勝した。血統的に距離延長は不安だが、牝馬は7F戦の大レースがあるので楽しみだ。
2/20のDavona Dale S(ガルフストリームP)G2 8F強 では4着となり、やはり距離に不安を抱かせる結果となった。
父系 Valid Appeal - In Reality
Sharp Appeal 牡 1993
父World Appeal 母My Sharp Lady 母父Sharpen Up
Bougainvillea H 芝G3
2回 、Hialeah Turf C G3
1997・1998年とBougainvillea H G3 芝9F を連覇した。6歳になった1999年は3/13のFort
Lauderdale H G3 で3着、4/17のHialeah Turf Cup H G2 で2着、5/15のDixie S
G2で7着、6/19のNew Hampshire Sweepstakes H G3 で4着。 一息入れ、11/27のTropical
Turf H G3 では10着。 年明けて1/22のCanadian Turf H G3で3着と復調している。
父World Appeal 1980は26戦8勝でPegasus H G2、Seminole
H G2、Jersey Derby G3、Oceanport H G3を勝った。G1での実績はMonmouth H G1 2着がある。産駒には芝の重賞を8勝したThe
Vid、Bold Ruler S G2のJolies Appeal、Sorority S G2のDivine Answer、Poker
Up S G3・Nijana S G3のJinski's World がいる。
With Anticipation騙1995
父Relaunch 母Fran's Valentine 母父Saros
3-Gulfstream Park
H G1
2000/2/26のGulfstream Park H G1で逃げてBehrensの3着に粘りこんだ。
Crosspatch 騙 1994 父Waquoit
母Hatched 母父Hatchet Man 牝系 3号族Amazon系
John B. Campbell H 米G3
4/10のJohn B. Campbell H 米G3をCarta de Amor
などを抑えて、重賞初制覇。
父Waquoit 1983 はBrooklyn H G1を二度、Jockey Club GC G1と12FのG1を3勝し、他に重賞を3勝した。母系のGrey
Dawn、Graustarkなどの影響か素晴らしいステイヤーだったようだ。産駒にはApple
Blossom G1勝ちのHalo America、Norfolk S G2勝ちのBuck Troutがいる。
Wicapi 騙 1992 父Waquoit 母Muffies
Muffin 母父Lord Gaylord 牝系 8号族Torpenhow系
W. L. Mcknight H 米G2、 Fred W. Hooper H 米G3
2000年度は明け8歳となるWicapiだが、12/18のW. L. Mcknight H 米G2を繰り上がりで制した。3馬身先につきぬけたJust
Listenの降着によるものだが、98年12月のFred W. Hooper H 米G3に続く重賞2勝目となった。
続いて12/31には前年制したFred W. Hooper H 米G3で、今度はDancing Guyに5馬身差をつけられたものの2着と好走している。明け9歳となるがまだまだ活躍してくれそうだ。
父系 Relaunch - In Reality
Budroyale 騙 1993 父Cee'S
Tizzy 母Cee'S Song 母父Seattle Song
San Antonio H G2,Goodwood BCH G2、San Bernardino
H G2、Mervyn LeRoy H G3、Longacres Mile H G3
2-BC Classic G1、2-Hollywood Gold Cup
G1 、2-Santa Anita H G1
今季は4月・5月と重賞で2着・1着・2着と好調で、その勢いで6/28のHollywood
Gold Cup G1に果敢に挑戦。わずか4頭だてとはいえ、Real Quietの小差2着と頑張り、G1でも通用するところを見せた。その後は一息入れ、8月のG3、そして10月のG2を連勝している。11/6のBC
Classicでは好位から伸び激しい直線の攻防の末、Cat Thiefから1馬身余差の2着となった。大金星を逃したが、もはやいつでもG1を勝てるといってもいいだろう。
2000年はさっそく1/16の San Pasqual H G2から始動し一番人気だったが2着。
だが2/6のSan Antonio H G2ではBC Classicの雪辱を晴らす形でCat Thiefに完勝した。
3/4のSanta Anita H G1ではGeneral Challengeに屈しまたもや2着。4/8のOaklawn
H G1ではよもやの5着大敗。はたしてG1はいつとれるのだろうか。
Tiznow 牡 1997
父Cee'S Tizzy 母Cee'S Song 母父Seattle Song
BC Classic G1、Super Derby G1、Goodwood
BCH G2、Affirmed H G3
2-Pacific Classic S G1、2-Swaps S G1
Budroyaleの全弟で、3戦目で初勝利し、続いて2000/7/1のAffirmed H G3を勝っていきなり台頭してきた。さらに7/23のSwaps
S G1では
Captain Steveの2着、8/26のPacific Classic S G1では古馬相手にSkimmingの2着とG1でも通用するところを見せ、9/30のSuper
Derby G1をBelmont S勝ち馬Commendableに6馬身差をつけて快勝し、兄がどうしても勝てないG1をあっさり勝ちあがった。さらに10/15のGoodwood
BCH G2を勝って兄弟制覇を果たすと、36万ドル(約3,800万円)の追加登録料を支払ってBC
Classic G1に挑戦し、Giant's Causewayとの激しい叩きあいを制した。
Gourmet Girl
牝 1995 父Cee'S Tizzy 母Rhondaling 母父Welsh Pageant
Milady Breeders' Cup H G1 、Meadows
Oaks G3
2-La Brea S G1 、3-Santa Maria H G1
3歳時の1998年にMeadows Oaks G3を勝ち、暮れから年明けにかけたラカナダシリーズで好走を続けた。12/27のLa
Brea S G1でMagical Allureの 2着。1/17の1/17El Encino S G2 では、Magical
Allureには大きく先着したもののManistiqueの2着。2/7のLa Canada S G2 では前述の両馬に敗れて3着だった。
しかし、5/31のMilady Breeders' Cup H G1で、待望の初G1制覇を果たした。その後、6/26のVanity
H G1は鼻出血で6着となり、休養に入った。
2000年になって再始動し、1/22のSanta Monica H G1で4着、続く2/13のSanta
Maria H G1を3着としている。 3/5のSanta Margarita H G1では最下位の5着。
父系 Relaunch - In Reality
Walk That Walk 牡 1996 父Skywalker 母Turkish
Gipsy 母父Turkoman 牝系 1号族Problem系
3-Swaps S G1
4/3のSanta Anita Derby G1で5着、7/18のSwaps S G1ではCat Thiefの3着となった。もっともこのレースは4頭立てで、2着のGeneral Challengeからは11馬身も離された。9/6のDel Mar Derby G2は9着
父系 Skywalker - Relaunch - In Reality
Cliquot 牡 1996 父Bertrando
母Pharapache 母父Lyphard
El Camino Real Derby G3
G1戦線には出てきていないが、El Camino Real Derby G3では二冠馬Crismaticに勝った。その後Wood
Memorial S G2で3着になるなどしたが、ずっと裏街道路線を歩んでいる。
2000年は1/15のSan Fernando BCS から始動したが5着、続いてに2/5に5歳限定のStrub
S G2を使ったが、4頭立ての4着といいところがない。
父のBertrando1989はNorfolk S G1、Pacific Classic G1、Woodward S G1
を含む重賞7勝、BC ClassicとBC Juvenileでも2着した。主だった産駒はまだいない。
その父Skywalker1982はBC Classic G1、Santa Anita Derby G1を含む重賞5勝。産駒のG1勝ちはBertrandoだけ。
Smooth Player 牝 1996 父 Bertrando 母
Shy Pirate 母父 Prate's Bounty 牝系 3号族Amazon系
Hollywood Oaks G2
2-Del Mar Oaks G1
重賞未勝利だったが、Hollywood Oaks G2で1996年生まれの2強牝馬の一頭Excellent
Meetingを破る殊勲の星を挙げた。
さらにDel Mar Oaks G1 芝9FではTout Charmantと激しい先行争いを繰り広げ、そのまま2着と好走した。10/9のQueen
Elizabeth II Challenge Cup S G1 ではPerfect Stingの5着。
2000年は1/16のEl Encino S 米G2から始動し、Olympic
Charmerの3着、続いてLa Canada S G2では圧倒的人気を集めたがScholars
Studioの2着となっている。
ダートでも芝でも走れるだけに、近いうちにG1を勝てるのではないだろうか。
Scholars Studio 牝 1996 父 Bertrando 母
Inola Gray 母父Graustark
La Canada S G2
骨折で3歳時の大半を棒に振ったが、12月から復帰し2000/2/6のLa Canada
S G2ではSmooth Player相手に重賞初制覇。Bertrando産駒ワンツーとうれしい結果になった。
Queenie Belle 牝 1997 父 Bertrando 母Lady
Argyle 母父Don B.
Princess S G2
2000/6/24のPrincess S G2を一番人気で快勝。
父系 Known Fact - In Reality
Lord Smith 騙 1995 父Greensmith 母Lady
Longmead 母父Crimson Beau
Arcadia H 米芝G2 、Explosive Bid H 米芝G3
英国デビューで、8戦6勝で米国に移籍し、アローワンス勝ちや重賞入着をこなし、1999年のArcadia
H 芝G2で重賞初勝利。さらにExplosive Bid H 芝G3でも二度続けてHawksley Hill破っての重賞連覇を果たした。しかし、その後はSan
Francisco BC Mile H G2 は大敗、Inglewood H G3 を2着、Shoemaker BC Mile
G2 最下位、Atto Mile S 加G1を12着 と不振に陥り低迷している。 10/16のOak
Tree BC Mile S G3では4着、11/27のCitation H G2では5着と、調子は上向きになった感もある。
2000年度は6/18のShhomaker BC Mile H G1で7着という成績がある。
父Greensmithは英米で21戦5勝。St. James's Palace S 英G1で2着がある。Lord
Smithは同馬にとって初のステークス勝ち馬。
その父Known Fact は英2000ギニーやミドルパークS
英G1を勝ち、英4歳チャンピオンにも選ばれた。(2000ギニーはNureyevの降着による繰り上がり) 欧州におけるこの系統主軸で、ウォーニング(サセックスS
英G1、クインエリザベスII世S 英G1)、マークオブディスティンクション(クインエリザベスII世S
英G1)、So Factual(ナンソープS)など一流マイラー・スプリンターを輩出した。
父系 Known Fact - In Reality
ホッカイルソー 牡 1992 父マークオブディスティンクション 母ホッカイラブリー 母父ホッカイダイヤ
牝系 1号族Chinkara
系
日経賞 JRAG2 、オールカマー JRAG2
3-天皇賞春 JRAG1、3-菊花賞 JRAG1
いわずと知れた、日本のこの系統の大将格。クラシックで常に善戦し、4歳春には日経賞を勝つなど更なる飛躍を期待されたが、屈腱炎のため長期休養を余儀なくされた。しかし、7歳になった1999年に復帰すると、OP特別2着、七夕賞4着、新潟記念2着と着実に復活の道を進み、ついにオールカマーで3年ぶりの重賞制覇を果たした。
2000年度は大阪杯から始動し、つぎのOP特別で59kgながら3着と今季もやれるところをみせている。
父系もさることながら、母系の異色度も凄まじく、ぜひぜひ種牡馬として頑張ってほしい。
父はクインエリザベスII世S 英G1を勝った名マイラーで、日本で繋養されたが、九州へ移った後早々と死亡してしまった。だが、九州での影響は尋常でなく、当地の血統を塗り替えてしまう活躍振りとなった。小倉3歳Sのコウエイロマン、シンザン記念2着のマルシゲファイター、札幌3歳S3着のマークキングオー、京都牝馬特別2着のナギサなどが活躍している。
Dar Serca 牡 1998 父Who Knows 母Detonacja
母父Lincoln
ミニストラ ロルニクトワ イ ロツオジュ WSI ポG2
2000/9/24のミニストラ ロルニクトワ イ ロツオジュ WSI を勝った。ポーランドのG2で、欧州グループレースになっているのかよくわからない。
Relic系
父系 Olden Times
- Relic
Manzor 牡 1997 父 Cricket Ball
母 Amarige 母父 Lesotho 牝系 19号族
Prix du Petit Couvert G3
2歳以上1000mという条件のPrix du Petit Couvert G3を、古馬相手に快勝した。2着馬とは9.5kgの斤量差があるとはいえ、かなりの能力を秘めているのではないかと期待させるものがある。
このレースの2歳馬の優勝は1992年のWixon 牝 以来とのことだ。ほかに有名なところでは、やはり1992年のことだが、ナンソープS
英G1 5FをLylic Fantasy 牝 が制している。
父Cricket Ballは一流半スプリンターとして活躍。モーリスドギース賞
仏G2とほかにG3を5勝しているが、モートリー賞 仏G3は実に四連覇という快挙を達成している。G1での実績はスプリントC
英G1でデインヒルの2着がある。産駒の重賞勝ちは同馬が初めてと思われる。
その父Olden TimesはサンファンカピストラーノH、メトロポリタンHなどを勝っており、競走成績は中長距離に出ている。
Questionnaire 系
父系 Great Above - Minnesota Mac - Rough'n
Tumble - Free for All - Questionnaire
Holy Bullの解説
Holy Bull 1991 は
デビューから逃げて連戦連勝で世代最強馬と謳われたが、出遅れたレースで惨敗。それでもその後も逃げては圧勝し、ケンタッキダービーでも一番人気に推された。だが、ここで悪夢の出負けで惨敗する。陣営は三冠をあきらめ、別路線を進むが、また連戦連勝。ついに三冠をひとつも勝たないながらも、最優秀3歳牡馬・年度代表馬となった。しかし、こののち二年連続の年度代表馬となるCigar
との対戦では故障し、そのまま引退した。戦績は16戦13勝 重賞10勝。Futurity
S、Travers S、Metropolitan H、Haskell Invitational H、Woodward S、Florida
Derby とG1は6勝した。
その父Great Above 1972は Paumonok H G3を勝った程度。産駒に重賞勝ち馬は数頭いるが、G1勝ちはHoly
Bullだけ。Great Above の母Ta Wee (父Intentionally)は米チャンピオンスプリンターに二度も選ばれ、兄に稀代の快速馬Dr.Fager
をもつ。Dr.Fagerと父系が同じMinnesota Macをつけ、その産駒が遂にHoly
Bullを輩出し、30年を経てQuestionnaire系の名馬の再現がなった。
Questionnaireからさきの父系をたどると、Sting
- Spur - King James - Plaudit - Himyar 1875 に行きつく。Eclipse系のなかでは最も異系といえるだろう。
Confessional
牝 1996 父Holy Bull 母Whisper Who Dares 母父Green
Dancer 牝系 23号族
Frizette
S G1
1998年のフリゼットSでは不良馬場の中、超圧勝を決めHoly BullにファーストクロップからのG1勝ちをもたらした。しかしBCでは大敗。年明けのレースでもなかなか上位に食い込むことができていない。近走は5/12の
Nassau County S G3 で Oh What a Windfall の4着。 7/3のPrioress S G2 でSapphire
n' Silkの3着。 ここで路線を変更し、8/25のLake Placid H G2 芝9Fで僅差の2着とした。これより芝に活路を見出すことして、
9/12のGarden City BCH 米G1 芝9Fでは逃げたものの5着と敗れた。 10/8のBoiling
Springs BCH G3では逃げ粘って2着と復活は近そうだ。
Holywood Picture 牝 1996 父Holy Bull
母Take My Picture 母父 Tyrant 牝系 1号族Chelandry系
Santa Ysabel S G3
1998年のOak Leaf S G1で4着、1999年のSanta Ysabel S G3を勝ったが、ソースにしている海外情報系HPではまったく触れられていないので、なにもわかりません。
最近では6/20の Princess Stakes G2 に出走したが、6頭立ての最下位(勝ち馬
Excellent Meeting) 。
Ack Ack系
父系 Broad Brush - Ack
Ack - Battle Joined - Armageddon
- Alsab - Good Goods
- Neddie - Colin
- Commando - Domino
- Himyar
Broad Brushの解説
Broad Brush 1983
は Santa Anita H G1、Wood Memorial S G1、Suburban H G1、Meadowlands C G1、など重賞9勝。産駒にはSchossberg
フィリップHアイズリンH G1 , ジェロームH G1、Road Rush グレイS
G1 、Concern BCクラシック G1, カリフォルニアンS G1などがいる。血統の特徴として、Turn-toの3×3を持つ。
常に2・3着だったConcernがここぞという場面で激走し、BCクラシック
G1 を勝ったため、Broad Brushはその年のリーディングサイヤーとなった。それ以降も大物は少ないながらもコンスタントに活躍馬は出ており、アメリカのメジャー父系と言えなくもない。とはいえ、その系譜はHoly
Bullにも劣らぬ異系だ。
父Ack Ack 1966は27戦19勝。アーリントンクラシック, ウイザーズS,
ハリウッドGC, サンタアニタH, サンアントニオSなどを勝った。他の産駒にはYouth
仏ダービー, ワシントンDC国際 G1、Ack's Secret サンタマルガリタ招待H
G1, サンタバーバラH G1、Joanie's Chief シャンペンS G1、Rascal Lass
ファンタジーS G1 がいる。
その父系をたどると、アメリカ血統に大きく影響を与えたDomino・Commando父子にたどり着く。CommandoからはPeter
Pan、Black Toney、Blue Larkspur、Balladier、Double
Jay、Pennantなどの名馬・父系を生み出し20世紀前半のアメリカで繁栄したが、Crimson
Satan あたりを最後に衰え、現在では絶滅寸前である。しかし、今残っているBroad
BrushやHoly Bullの父系も一時はそういった状態であったようで、もしかしたら復活することもあるのかもしれない。
Brush With Pride 騙 1992 父Broad Brush
母Piazza's Pride 母父Troy Our Boy
Essex H G3 、Razorback H G3
1998年のRazorback H G3、1999年のEssex H G3を勝った。 現在骨折療養中。
Brushing Up 騙 1993 父Broad Brush 母Sweet
Bunny 母父Deputed Testamony
Grey Lag H G3 、Stymie H G3
1998年のGrey Lag H G3、1999年のStymie H G3を勝った。その後Pimlico
Special H G1 などにも出走したが、さすがに力負けでReal Quietから10馬身以上はなされた最下位の5着だった。
その後もひたすら走り続けており、6/12のBrooklyn H G2 で8頭だての最下位。さらに6/20のBaltimore
BCH G3 では7頭だての5着。7/5 Suburban H G2 でも8頭だて8着。
Hot Brush 牡 1994 父Broad Brush 母Hot
Milk 母父Restless Native
John B. Campbell H G3
3-Pimlico Special H G1
1998年のPimlico Special H G1で3馬身半差の3着となった。 同年のJohn B. Campbell H G3を勝っている。
Timely Broad 牝 1994 父Broad Brush 母Timely
Times 母父Hostage
Sabin H G3
1999年のSabin H G3 を勝った。 Delaware H G3 では7着に敗れている。
Star of Broadway 牝 1995 父Broad Brush 母Meteor
Miner 母父Mr.Prospector
Beaumont S G2
2-Las Virgenes S G1
3戦3勝でむかえた1998年のLas Virgenes S G1 で一番人気に推されたものの、Keeper Hillから5馬身はなされた2着となった。 その後着外を挟んでG2を快勝、ケンタッキーオークスへ進むが、またもやKeeper Hillに敗れ4着。Acorn S G1では8着と大敗、7/3のPrioress S G2 に回っても4着、8/1のTest Sも大敗した。
Best of Luck 牡 1996 父Broad Brush 母Crowned
母父Chief's Crown
Peter Pan S G2 、Stuyvesant H G3
1999年のPeter Pan S G2 でTreasure Island、Lemon Drop Kidらを破って重賞初制覇。それまででもWood
Memorial S G2、Withers S G2などで2着となっていた。この後Belmont S G1 に挑戦するが、Lemon
Drop Kid の4着、Jim Dandy S G2 4着をはさみ、さらに真夏のダービーTravers
S G1でも5着とG1では今一歩。 11/11のStuyvesant H G3を快勝し、ふたつめの重賞制覇としている。
2000年は果敢にDonn H G1へ挑戦。Stephen Got Evenの4着、2/26のGulftream
Park H G1をBehrensの4着とあいかわらずの成績を続けている。
With Flair 牝 1996 父Broad Brush 母French
Farce 母父L'Enjoleur 牝系 9号族
メープルリーフS 加G3
3-Selene S 加LG1
1999年の Selene S 加LG1 でRoaring Twentiesの3着となった。 10/31にはメープルリーフS 加G3を勝った。
Brushed Halory 牝 1996 父Broad Brush 母Halory 母父Halo
牝系 4号族
Delaware Oaks G3 、Sabin H G3
1999年春先にG3戦で2着、3着としていたが、7/24のDelaware Oaks G3でようやく重賞勝ちをはたした。
8/21のAlabama S G1では歯が立たず7頭立て最下位。10/30のTurnback The Alarm
H G3では2着。12/18のLadies H G3では5着。
2000年は1/23のSabin H G3をいきなり優勝という幸先のいいスタートを切っている。
2/27のRampart H G2は5着。
半兄に1998年のクラシック前哨戦で活躍したHalory Hunterがいる。
Stellar Brush 牡 1996 父Broad Brush
母Dynamic Star 母父Silent Screen 牝系 9号族
Ohio Derby G2
7/25のOhio Derby G2で初重賞制覇。 9/5のRemington Park Derby G3では3着。
Tookin Down 牝 1995 父Broad Brush
母Daytime Princess 母父Brent's Prince 牝系 4号族Milksop系
Violet H G3
芝からダートに変更になったViolet H G3を勝った。 本来ならグレードがなくなるところだったが、回避馬が少なかったことからG3に据え置かれたそうだ。
2000年は1/15のAffectionately H G3から出走も最下位に終わっている。
3/26のNext Move H G3でも7頭立ての6着。
Royal Chargerの傍系 Nearcoの3大父系の一つだが、現在Turn-toを通らない父系は絶滅寸前である。
父系 Mongo - Royal Charger - Nearco
Radiant Megan 牝 1993 父Commadore C. 母Radient
Flower 母父Sir Jinsky
Sabin H G3
1998年の Sabin H G3を勝った。
父の情報が無いので言及はできません。
Hyperionのマイナー父系 あれほど大繁栄した Hyperion系もついにマイナー的存在になりつつある。ここでは、Star Kingdom、Forli、Sing Singを通らない系統をマイナーとして取り扱う。
父系 Traffic Cop - Traffic Judge - Alibhai - Hyperion
Testafly 牡 1994 父Deputed Testamony 母Far
to Fly 母父U. S. Flag 牝系 9号族
Baltimore Breeders' Cup H G3 、 Baltimore Breeders'
Cup H G3
98、99年のBaltimore BCH G3 を連覇した。その後果敢に8/1の Whitney H
G1 に挑戦したが、Victory Gallopの5着におわった。
父Deputed Testamony1980 は20戦11勝で、Preakness S G1、Haskell
Invitational H G1、Governor's Cup H G3に勝った。産駒にはHoney Bee H G3
のUnder Oath、Buena Vista H G3 勝ちでゲイムリーH G1を2着した Gold Fleece
などがいる。
さらにその父Traffic CopはRoyal Palm H G3などを勝ち、ペルー古馬牝馬チャンピオンのGolden
Helmetを出した。
Traffic JudgeはウッドワードS、メトロポリタンH、サバーバンHなどを勝った名馬で、Delta
Judge が後継種牡馬としてまずまず成功した。日本ではトラフィックを通じて、東京ダービー・帝王賞・東京大賞典を勝ったスズユウが出た。
父系 Master Willie - High Line - ハイハット - Hyperion
Holy Grail 牡 1994 父Deputy Governor
母Country Touch 母父Prince Echo 牝系 1号族 Footlight系
香港ダービー G外(香港G1)
Holy GrailはNZ産。他の諸国とは違って5歳に行われる香港ダービーを勝った。1999年は安田記念にも出走したが、最下位に終わっている。
12/12のHong Kong Mile 香港G2では9着。
父Deputy Governor 1984は米国産だがNZ・豪で5頭のG1ホースを輩出する活躍。
父系は母系に入って素晴らしいHigh Lineの直系で、父系としては滅亡寸前の状態といえる。
Wild Risk系 自身は障害馬として活躍し、種牡馬としては豊富なスタミナと底力で優れた産駒を送り出したWild Riskだが、その直系は近代スピード競馬の前に1970年代までで事実上姿を消していた。母系にLe Fabuleux などを見かける程度だ。
父系 Caduto - Macar - Waltmeister - Wild Risk - Rialto - Rabelais - St.Simon
Joe Who 牡
1993 父Jolly Quick 母Jour Du Soleil 母父Big Lark 牝系 6号族
Eddie Read H 米芝G1、Firecracker Breeders’
Cup H 米芝G3
Joe Whoはブラジル産で母国でG1を2勝し、チャンピオンマイラーだったが、アメリカに移籍後は精彩を欠いていた。しかし、今年になってようやく力を出し、ついに8/1の
Eddie Read H G1でLadies Dinをクビ差さしきって、北米G1タイトルを手中に収めた。
8/28のFourstardave H G3では4着。 10/9のShadwell Keeneland Turf Mile S G2では落馬。11/21のRiver
City H G3は6着。
父系の情報は血統表でしか得るものはない。4代父のWaltmeisterがカドラン賞
仏4000mを勝っており、どうやらWaltmeister がブラジルへ輸出されたようだ。
スタミナの塊の父系だが、Joe Whoは8F〜9Fが得意距離のようだ。はたして、代を経てスピード型になったのか、興味深いところだ。
Fairway系 Fair
Trial系・Blue Peter 系・Sideral系・Great Nephew 系、さらに日本のハロウェーとソロナウェーなど一時は主流の王道を行く勢いだったこの系統も、70年代頃より衰え始め、当時最強と謳われたShergarを最後の光芒とし、そのShergarの誘拐致死事件とともに一気に没落してしまった。
現在一流馬を輩出しているのはEla-Mana-Mou だけであるといって過言ではない。
父系 Pago Pago - Matrice - Masthead - Blue Peter - Fairway - Phalaris
Kachemak Bay 牡
1997 父Island Whirl 母Snow Colony 母父Pleasant Colony 牝系
10号族
Pilgrim S 米G3
ステークス初挑戦で最低人気ながらデビュー7戦目となる10/24の
Pilgrim
S G3 芝9Fを制した。 1/2のTropical Park Derby G3は競走中止。詳細は不明。
父Island WhirlはWoodward S G1、Whitney H G1、Hollywood GC G1を勝った一流馬で、産駒にはSan
Fernando S G1とSan Felipe H G1に勝ったMi Preferidoがいる。重賞勝ち馬はほかに数頭いるが、それほど目立った成績とはいえない。
その父Pago Pagoはオーストラリアの3歳チャンピオンでカナダ年度代表馬のJumpin'
Josephをほかに出している。
その父Matriceは豪リーディングサイアー。
Blue Peterの直系はIsland
Whirlが事実上最後の砦となっている。
Fan the Flame 牡 1997 父Island Whirl 母Horsafire
母父Hold Your Peace
Round Table S G3
2000/3/25のRebel S G3を3着し、6/10のRound Table S G3は逃げ切って重賞初制覇。
父系 General - Brigadier Gerard - Queen's Hussar - March Past - Petition - Fair Trial - Fairway - Phalaris
Mighty 牡 1997 父Lord at War 母
Madame Gold 母父 Mr. Prospector 牝系 1号族 Footlight系
Louisiana Derby G2、 Iroquois S G3
サンフォードSでMore Than Readyの2着していた同馬は、Iroquois S G3で見事初重賞制覇。G3とはいえ、4馬身差での快勝だけに今後が楽しみだ。
11/27のKentucky Jockey Club S G2でも2着となった。
年明けて、3/12のLouisiana Derby G2をMore Than Ready相手に快勝し、ケンタッキーダービーを狙える存在になった。4/15のBlue
Grass S G1は7着と大敗してしまったが、本番での巻き返しに期待したいところ。
父のLord At Warはアルゼンチン産で、同地でG1ホアキンSデアンチョレナ国際大賞を含む3戦3勝で米国へ移り、サンタアニタH
G1、サンアントニオH G1など重賞5勝。産駒にQEIIチャレンジC G1のLa Gueriereがいる。
曽祖父Brigadier Gerardは18戦17勝英2000ギニー、KGQ、チャンピオンS2回、エクリプスS、サセックスS、ミドルパークSなどに勝ったまさに歴史的名馬。英2000ギニーはMill
Reef、マイスワローを破ってのもの。唯一敗れたのはベンソンヘッジスGCでのRobertoの2着。Mill
Reefが5歳秋に疾病、6歳で骨折引退したため、再戦はならなかった。種牡馬としてはまったくの不振でチャンピオンSのVayrannと英St.LegerのLight
Cavalryを出した程度。だが、このLord At Warと種牡馬二年で早世したものの仏ダービー馬Celtic
Armsがでており、父系断絶はかろうじて免れている。
John's Call 騙 1991 父Lord at War 母
Calling Guest 母父 Be My Guest
Laurel Turf Cup S G3
8歳にしてステークスと重賞を続けて、それぞれ初勝利した。連対率は7割を超えており、ほとんど下級レースばかりをつかわれていたのかもしれない。来年は9歳となるが、芝G1路線に現れるかもしれない。
Lord At War産駒の重賞勝ちは最近出ていなかったが、上記のMightyが勝ったIroquois
S G3 から一週間もしないうちの重賞勝ちとなった。
Lady At Peace 牝1995 父Lord at War 母
Kshesinskaya 母父 Nijinsky
Dahlia H 米G2 、San Gorgonio H 米G2
1999/12/18のDahlia H 米G2を一番人気で快勝。続いて1/17のSan Gorgonio
H G2も制した。2000年度芝牝馬路線での活躍が期待される。
Don't Be Silly 牝 1995 父Lord at War
母Oh Silly Me 母父Quack
Churchill Downs Distaff Turf Mile S
G3
2000/5/6のChurchill Downs Distaff Turf Mile S G3をブービー人気ながら快勝