タミヤ&フジミ 1/24 フェラーリ F40 その5

小ワザを繰り出しつつ、小物をちまちまと作っていきます。
基本的には、素組=何も足さない、何も引かないで取り組んでいますが、やはり小物関係で少し手を加えたり、パーツの置き換えをやっています。いずれにせよ、スキルレベルはそう高くありません。
こういうのを作っている時って、けっこうノリまくっている時のほうが多いです。

9.シフター(シフトノブ)
シフトノブ(握るトコロ)そのものは、東急ハンズで見つけた「鉛玉」です。
本来の用途は何に使うものかわかりません。
けっこうきれいに真円が出ていますので、こいつを使います。
何台のクルマが作れるのか、使い切れない数の鉛玉が入っています。

上から、フジミ、タミヤ、簡易的に自作したシフターです。
簡易的にというのは、前に紹介した手芸用のTピンにただ鉛玉を貼り付けたもの。
上から見れば見えませんが、ノブの下にサラの部分が見えてしまいます。

そこで、鉛玉に0.55mmの穴を開け、0.5mmの洋白線を差し込んで作ることにします。まん丸な金属の玉はつかみにくいので、苦労します。
でき上がると、塗装では得られないメタリック感がいいので、愛用しています。
10.マーカーランプ
サイドのオレンジ色のマーカーランプ。
これも、小さくて塗るのに苦労しそうです。
トロンの1/43用の小さいマーカーランプよりまだ小さい感じがします。

こんなときは、クリアオレンジのランナーから自作します。
クリアオレンジ成型のランナーをあぶって伸ばし、適当に切って、再度先端をあぶると、今度は熱で丸まります。

こいつをあらかじめ空けておいたボディの穴に裏から通します。
接着は裏から。

シルバーで裏打ちしなくても、けっこうソレらしく見えます。
このように差し込むワケです。

もともと廃物ですので、気に入らなければ何度もやり直しができますし、作業自体も簡単で、効果が高いと思います。
11.シート
イエローのが、タミヤのシート。なかなかいいカタチです。
ピンクのが、フジミのシート。シート自体をフラットレッドに塗るつもりで、下地としてベースホワイトにレッドを混ぜた下地ピンクを塗っています。
タミヤのほうは、ほとんど問題ありません。シートパックのベルト用穴を整形するぐらいでした。

フジミのほうは、周囲にぐるりとパーティングラインがあります。
また、シートベルトがモールドされています。
シートベルトはうまく削りとれそうにないので、このまま使います。

もひとつ、意外に面倒なのは、シートバックと座面の間の段差が表現されていないこと。
シートバックには、カーボンケプラーのデカールを貼るつもりなので、これはちょっと困ります。

シートの裏に一枚でデカールを貼るのは至難の業なので、ここは単純に3分割にします。
まず、シートバックの真ん中に適当に貼ります。
サイドはデカールの裏に、シートをかたどって鉛筆で輪郭を直接書き込みます。あと、フリーハンドで、縁取りを残して書き込み、これを切り取って貼るという方法です。

無理して一枚モノで貼るよりもこちらの方がきれいに仕上がると思います。
と、こんなふうになります。

パット部分のsabeltのマークはモデラーズのモノからそれだけ切り出して利用。
一応、フジミのキットのデカールに文字だけありますが、黄色く塗るのも面倒だし、なんといっても、どういうわけか一脚分しかなかったので・・・

シートベルト部分は、半つやにしたレッドに塗り分けてみましたが、ほとんどわからないです。
12.インテリア完成
フジミのインテリア完成です。
こうして見ると、なかなかよくできたキットだと思います。
シートのところで書いていませんが、シートベルトは後ろに伸びていますので、モデラーズの赤いベルトの切れ端で後ろだけ延長しておきました。

エンジン部分もタミヤに比べると見劣りしますが、「見える部分の表現」という意味では、まずまずではないでしょうか。
タミヤのインテリア。
こちらのシートベルトはモデラーズのを適当に組みつけてあります。
エンジン部分はとてもよくできています。
でも、リアのウィンドウがかぶさるとこれぐらいしか見えないのです・・・
全体にメリハリのあるタミヤのキット。
室内のメリハリもよく効いています。

いい感じじゃないッスか。
13.最終工程
フジミのヘッドランプカバーにモールドのヨレがあったのと、表面に無数の細かい傷がついていたので、研ぎだしています。
固いところでやると、パキッといってしまいそうなので、スポンジの裏に両面テープで貼り付けて2000番のペーパーで研ぎます。
あとは、コンパウンドで仕上げておきます。
フジミのほうは、リアのアンダーカウルのみ別パーツですので、完全に固まるまで、マスキングテープで引っ張って固定しておきます。
タミヤのほうも組み立てます。
こちらはリアカウルが開閉できるようになっています。
組み立て中に何回も開閉していたら、ヒンジの部分の塗膜がペリッといってしまいました。
イエローのタッチアップはしたことがないし、案の定シルバーのところからイッテしまってます。あとで、コッソリタッチアップしとくことにします。
なんとか、2台のF40が机の上に並びました。
あと、ワイパーをつければ出来上がりです。

全体として、フジミのキットのよくできているのに驚きました。
仕上がった感じはフジミのほうが自然で、自分のF40のイメージに近かったです。
タミヤのほうはエンジン部やインテリアの再現度ですばらしく、捨てがたいものがありましたが、デフォルメの感じが自分に合わなかったのと、完成後、リアカウルがぴったり合わなかったことが残念でした。

フジミのほうは、F40LMは再販されましたが、このタイプは残念ながら絶版となったままです。いくつかストックはありますが、やはりここは再販を期待したいトコロです。
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