林道 大紀南島線〜藤坂峠
2005.4.30

前編
■ゴールデンウィークもまっただなか、いつものようにomasaさんと、windyさんとまとまったのが、
今回の目的地、三重県は大台町から大宮町にかけての林道をがっつりと走りまっしょいという企画。
大宮町のサイクリングターミナルから南下し、林道大紀南島線に入る。途中500mぐらいの峠をこえ、一旦下って再度500m弱の峠へ登り返ししたあと、一直線に海へ向けて下る。
今度は海から反転、500m強の藤坂峠へ登り返し、奥西河内林道で帰ってくるという、かなりハードな設定。
いつものように、ワタシはomasaさんに乗っけてもらうことで、楽させていただく。


(photo:windyさん)
大宮町サイクリングターミナルの横にある駐車場に車をデポさせてもらう。
全員、MTBである。私も全線舗装と見込み、SJM4+セミスリックとした。
omasaさんもwindyさんもハードテイルである。
■一旦R42を南下する。R42は、交通量が多いが、路側帯がそこそこ広いので、まあまあ走りやすい。
R42がJR紀勢線をオーバークロスしてから、ほんの少し南下すると、阿曽の集落である。ここから山の方へ入っていく。集落を過ぎたところで、本来は右へ右へとって行かなければならないのだが、直進してしまい、どんどん登るが、さすがになんとなくおかしいと全員が気付く。
どうも、帰路に使う予定だった奥西河内林道に入り込んでしまったらしい。約30分のロスタイム。

再度ふもとの集落まで戻り、案内図を確認、いまいち確信がもてなかったので、地元の方にも確認して再スタートする。
地図を確認して登り始めて、約15分。いきなりの登りである。カシミールで確認すると、勾配が15%程度あるところもある。
道は、1.5車線ぐらいで舗装はきれいである。
■そこから、ゆっくりしたペースで淡々と登り続ける。
高度が上がるにつれ、徐々に植林が少なくなり、広葉樹林となってくる。道の状況はかわらない。比較的最近に舗装されたのかもしれない。
突然、眼下に谷が見え、何か木々を伐採している現場に出くわす。
行く先には、法面をコンクリートで固めた林道が見え、一挙に山岳林道の雰囲気がしてくる。見晴らしがいいので当然のように写真休憩。

(photo:windyさん)

■休憩ビューポイントから約15分、しつこく登り続けると真新しいトンネルがある。「大宮紀勢トンネル」とある。
かなり立派なトンネルであるが、中に照明がなく、明るいところから入ると、目がなれず、空中を浮遊しているような感じでバランスを崩しそうになる。どうも、ここらあたりが一つのピークらしい。
■そのまま下っていくと、右下にダートの道が見える。紀勢町からこの林道に合流してくる、注連小路林道らしい。
入り口から見ていると、よく締まったダートのようであるが、急勾配で駆け上がってきている。
いずれにせよ数少ないダート林道であり、またいつかは走ってみたいと思う。
大宮紀勢トンネルから下り始めたが、このあたりからまた登り始める。
■じきに次のトンネルが見えてくる。今度は「紀勢南島トンネル」らしい。立派なトンネルである。
トンネルをくぐると、また道は下り始め、工事現場があった。
「広域基幹林道 大紀南島線」の立派な石碑があり、別の林道が建設中であった。入り口から覗いていると、いい眺望がありそうな林道である。
■このトンネルからは下りである。天気はよく、湿度が少ないので、爽快に下りを楽しむ。ただ純粋に下りを楽しむ。
と、前方に素晴しい眺望が広がる。行く先の道が、森の中をうねりながら進んでいくのが俯瞰できるのである。
この眺望が、この林道に来てよかったと思わせた。「
まるで、ジロ(ジロ デ イタリア)みたいや」と心の中でつぶやいたのである。
■タイトル写真は、ここからの眺めをパノラマ合成したものである。

写真も撮りたいし、ちょうど正午を少し過ぎたところだったので、少ない木陰を探し、お昼ご飯とする。
この素晴しい眺望ポイントを過ぎると、あとは、夢のような下りが海へ向かって30分近く続く。
ちなみに、この林道で出会ったクルマはなかった。
■そして、R260につきあたり、ついに海に出て、しばらく海岸線を走ることになる。車は多く、防波堤もあるので、シーサイドクルージングとはいかないが、広々としていてそれなりに気持ちいい。
久々の採点表<大紀南島林道>は・・・・
激坂度 ★★★☆☆ そう極端な激坂はありませんが、延々と登ります。
ダート度 ☆☆☆☆☆ 全線舗装済
眺望度 ★★★★★ ご覧のとおり、山岳林道が満喫できます。
再訪希望度 ★★★★☆ もう少し家から近ければいいのですけど・・
これで、往路は終わりです。すぐ目前に海がありますので、海抜0m。
復路に越える藤坂峠を目指して、ここから反転、北上するカタチになります。続くデスヨ。
HOME NEXT