タミヤ 1/24 ポルシェ911ターボ&911スピードスター

タミヤから、突然ポルシェ911ターボが発売されました。ボディとその付属パーツ以外はずっと以前に発売されていた、ポルシェ911のスピードスターや
フラットノーズの型を利用して、上回りだけアップデートしたような感じです。大きく言えば、バリエーションキットともいえます。
とはいえ、スーパーカーブームを経験したオジサンの世代の琴線に響くキットであることには、違いありません。(当時は930ターボと呼ばれていたと思います。)このあたりのポルシェは、さすがにキットには恵まれていて、フジミの一連のエンスーシリーズやモノグラムからも出ていました。
そこへ、天下のタミヤがやるのですから、ただでさえニューキットの少ない今日のこと、よく売れるだろうと思っていました。
たぶん、模型店への入荷日に行ったのですが、既に一ヶ所は売り切れていて、二ヶ店目でも残りわずかでした。(今は、安定供給されていると思います。)
ニューキットを買ってすぐに作り始めるようなことはめったにないのですが、今回は、ストック期間もワタシ的にはほとんどなく、作ることにしました。例のごとく、同時にサイドメニューとして、ストックしてあったスピードスターも製作することにします。このスピードスターは、今は生産休止中のようですが、ヤフオクでも時々安値で見かけますし、フジミからもキットが出ています。

1.まずは内容確認
ボックスアートは、タミヤの通例で精密イラストです。黒箱がなんとなくゴージャスです。
ボディカラーは、赤かシルバーで悩んだのですが、やはり刷り込みのとおり、シルバーを選びました。

赤でも良かったのですが、確かフジミの同キットのボックスアートが赤だったような気がして、シルバーにしました。
こちらは、往年のスピードスターのキット。
当時、接着剤のいらない、スナップロックキットとして発売されていました。
他に、同じポルシェ911フラットノーズやカローラFX、インディカーなどもあったと覚えています。
実は今回、これを作るのも初めてです。


こちらは当時のカーショーに出展されたときと同じ、パールホワイトにしたいと思います。パール塗装も初めてです。
911ターボの中身。
シャシーとインテリアパーツなど、実にシンプルな構成です。
ボディはもともとシルバーで成型されていて、金型が新しいこともあって、表面の仕上げもとてもきれいです。
バックミラーの鏡面などにメタルインレットが用意されているのが今という時代を感じさせます。
こちらは、スピードスターの中身。
下回りは同パーツで、スピードスター専用のエクステリアとインテリアパーツを加えた構成になっています。
このキットは、発売が1988年はずですので、既に18年前のキットということになりますね。さて、デカールなどは大丈夫なんでしょうか。
デカールの数も少ないし、何とかなるでしょう。
白いのがスピードスター、シルバーがターボ。
ブルーのは、エレールの934です。今回は934は製作しませんが、たまたま手元にあったので、大きさなどを比較するため出してきてみました。


余談ながら、この934、もともとエッシーの金型なんですよね。ジタンのラリー仕様が出ていました。このカラーを見ると、それはそれで、なかなかいいですよね。
オリジナルキットは、デカールがだめになっていると思いますけど、別メーカーから、デカールのみ発売されたのを押さえてありますので、これもいずれは作りたいキットで、優先度合いは高いです。
ここが変だよ、エッシー。

全体のモールドは金型の痛みも影響しているのか、ダルダルなのに、リアウインドウ上のベンチレーション?用小穴は抜けています。妙なところにこだわりのあるパーツですよね。

ちなみに、タミヤはサックリと無視。
なお、フジミは小穴を表現したデカールが付いていたように思います。
2.製作に取り掛かる
いつもはこんなことしないのですが、あまりにターボのボディパーツのツヤがいいので、一応洗っておきました。
中性洗剤で、ボディは絵画用の太い筆で、小さいパーツはなくしそうなのでランナーごと適当な容器のなかで洗浄します。

乾燥した後、いつものサフェーサー吹き付けの手順に入っていきます。

なんだか、ナマズのようですな。
ボディを全体に1000番のペーパーを使って、一皮むくような感じで表面を整えていきます。同時にパーツをあてがってみて、スムーズに取り付けられるかをみます。いわゆる、仮組みの工程です。

このヘッドライトの反射鏡部分は、スナップキットのため、大きく切りかかれています。これだけ大きく空いていると、上からレンズをかぶせても見えてしまいそうです。こういう部分をチマチマとつめていきます。
こちらはターボのボディ。フロントバンパーのところに、まだパーティングラインが残っています。
また、ヘッドライト枠の取り付け部分のモールドが乱れています。
このあたりも微妙に削り合わせていきます。

ちょっとしたことですが、ここらへんで急がないで、じっくりと手を入れていくと、あとの仕上がり具合が違います。
3.その他気になるところ
ターボのシート。
シートバックにポリパテをつめるのがデフォルトな作業になってしまいました。
なぜ、この作業が必要なんでしょうね。
ほとんどのカーモデラーがこの作業をしていると思うのですが、ここまでかたくなにシートバックをパーツ化しない理由は何かあるんでしょうかね。
いつものように、ポリパテとラッカーパテでふさいでいきます。

特にこのクルマの場合、内装はオールブラックだし、フロントのシーツバックとリアシートがそんなに大きく空いていないので、しなくてもあまり気にはならないかと思います。
こちらは、スピードスターのシート。
ハイバックのホールドのよさげなシートです。
こちらは、シートそのものがスポーティで、厚さも薄いため、パックまでちゃんと一体成型されています。
ただ、目立つところに、突き出しピン跡がありますので、ここは埋めておきます。
埋める厚みが薄いので、タミヤの光効果パテを使ってみました。

蛍光灯では時間がかかりますが、直射日光だと、あっという間に固まります。
それでいて、切削感はさくさくと気持ちよく、ひけもないので、なかなか利用価値ありそうです。あまり厚みのあるパテ埋めには適さないようですね。
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