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梅雨の最中、まず天気が心配されたがこれは何とかクリアした。だが肝心の
カブト虫、これは例年のことだが大問題だった。早くに佐々木さんが偵察、少
しは居る気配があるという情報をもらっていたにもかかわらずである。
OB会、矢田山カブト虫養殖とその採取、今年で6回を数えるが、最初に大
成果を収めた後はずっと苦戦が続いている。時期の問題もあるのだろう、遅け
れば虫さんたちお発ちの後、文字通りもぬけの殻を掘り出すだけ、また早すぎ
ればまださなぎ状態。
たとえ予めの下見で幼虫の存在を確認したとしても、どのタイミングで採取
するかが悩ましい。その年の天候もあって、彼らの成長速度がいつも同じとは
限らないのである。
毎年、いざ採取、発掘の直前にはスタッフの血圧が異常に高くなる。今後も
し続けるなら、高濱医師の同行を求めることも考慮しなくてはならない。
今回は久しぶりに大成功。
子どもたちの興奮(皆さん、それが楽しみで続けているのだが)、それを見
て大人たちも思わず大騒ぎ。矢田山の奥に時ならぬ喚声が響きわたる(ちょっ
と大げさ?)。
約1時間の作業でカブト虫60匹余の成果を挙げた。子どもたちそれぞれ4
〜5匹づつ、仲良く分けて大事そうにお持ち帰りとなった。
タイミングが合ってうまくいった採取は実に楽しい。それまでの苦労も忘れ
る。しかしそのためには一年前に準備、営巣作業が必要だ。ところがこれがか
なりの重労働である。穴掘り、草刈、落ち葉集めなど、日ごろ慣れない仕事、
しかも炎天下となるとなかなか大変だ。
歳のことは言いたくないが、OB会、年々体力の衰えを感じている向きも少
なくない。来年に向けての準備は、今回一度お休みと決った。野菜もそうだが、
連作は避けるべしという珍説が、なぜか説得力があったからである。
(H 記)
(過去の毎年の状況についてはOB会ホームページを参照ください) |