白毫寺で眼下の奈良市内の景色をみて小休止の後、元の道を引き返し高畑にでて、道の標識にあった頭塔を見てみようとなる。しかし、ホテルの裏の駐車場から見るだけで中には鍵がないと入れないし、近くまで行くこともないと眺めただけで昼食場所を探して奈良公園へ向かう。 

 頭塔(ずとう)は、土製の塔で1辺30m、高さ10m、7段の階段ピラミッド状の構造をしている。奈良時代の建造で、東西南北の各面に石仏を配置する。大正11年(1922)国の史跡に指定されている。  

 東大寺近辺で食事して、東大寺のミュージアムに入館し休憩した感じであったが早めに帰途につく。修学旅行生の群れが一杯で南大門まで行くのも大変な混みようだった。奈良にも混むところはあるものだ。

  ミュージアムの場所は旧東大寺学園の跡地で、ここに東大寺総合文化センターを設置、 東大寺の教学・歴史・文化の発信基地として、図書館、ミュージアム、収蔵庫、寺史研究所、華厳学研究所、金鐘会館からなる複合施設となった。


     

  
  次に、ついでということで少し歩くが白豪寺に行くことになる。
白毫寺(びゃくごうじ)は、真言律宗の寺院で、本尊は阿弥陀如来。開基は勤操(ごんそう)と伝える。奈良市街地の東南部、春日山の南に連なる高円山の山麓にあり、境内から奈良盆地が一望できる景勝地に建つ。寺号の「白毫」は、仏の眉間にある白い巻毛のことだ。境内には御影堂、宝蔵、石庭、椿園、万葉歌碑などがある。五色椿が有名だが、今は花はほとんどなくシャクヤクが少し枯れかけてあった。
 お寺の屋内は撮影禁止が多くて、有名な仏像ほど撮ることはできない。資料からの転記という方法もあるが、自分で撮ったものを掲載することにしているので、いつも仏像の写真のない寺院訪問記になる。

        




   
  新薬師寺は秋の方が花も咲いていてみるところもあるが、今は何もなくひっそりとして訪れる人も少ない。新薬師寺は、華厳宗の寺院で、本尊は平安時代作と推定される薬師如来があり、開基は光明皇后または聖武天皇と伝える。山号は日輪山(後世に付したもの)。奈良時代には南都十大寺の1つに数えられ、100人以上の僧侶がいる大寺院だったが、火災や規模縮小で今は本堂のみしかない。国宝の本堂や奈良時代の十二神将像など文化財がある。


 写真は右下から2段目は新薬師寺に向かう道で、鹿が花に飛びついていた。左下は新薬師寺横にある小さな神社で、鏡神社摂社の比賣神社(ひめかみしゃ)で、新薬師寺入り口の左に鏡神社がある。遣唐使派遣の祈祷所だった場所に、平城天皇の時代(806年)に新薬師寺鎮守として奉祀したのが始まり。という。
     



  


   
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奈良公園周辺散策(下)