2003年11月11日(火)。
downy
@心斎橋クラブクアトロ


「日常から覗いた非日常が頭の中で回る回る。」
そんなライブを観てきました。 今月2回目、downy

やっぱりdownyの世界観や雰囲気は暗い。
暗いというか、何だか悪夢すれすれの白昼夢みたいな気がする。
でも、それがじわじわ耳から体に浸透してくるともう病み付き。
それに、この空気感はホントはただ暗くちょっと怖いものではないと思う。
表面上は変拍子が繰り返されて、不穏なギターノイズが鳴りまくり、ふっと消え入りそうな歌が時に叫ぶ。 どれも、何だか奇妙な幻影みたいなのだ。
けど、それは日常のすぐ横にあるような隙間から覗いた、この世界であるよーな気がする。
そう思うと、downyの音楽は異次元に連れてってくれるのではなくて、現実の中の気付いていない異次元的な瞬間を作り出し、観ている人の頭の中に、それをぐるぐると映画のように転写しているんじゃないだろうか。
だから、こんなにも中毒性があるのかもしれない。
特に今回は小さなステージとコンパクトな映像で間近でVJと演奏を体感したので、こないだの野外ライブでの辺りの風景と溶け混ざっていくような開放感というよりは、直に音と映像が周囲から体内に入ってるみたいな感覚が、箱庭的なのに破壊力あり過ぎでヤバかった。

「黒い雨」の静と動が繰り返されてく中で、どんどん脳内ラリラリ。
んで、「猿の手柄」で気持ちよくポツポツ弾けて。
最後の「左の種」の熱演の狂気には意識が振り切れるかと思った。
何やら、本日ギタボのロビンは38℃以上の発熱でかなりキツカッタみたいだけど、それでも、手応えズッシリ。あー、少し酔ったかも