寝起きのよくない日というものは意外とたくさんあるもんで。
でも、時々おかしいと思わない?
「フラフラしとるやん!明らかに。」
昨晩から、階段を4つ足で登っていた状態で迎えた翌朝は。
「もー、ダメでーす。」
イスに腰掛けると、イスと体が違和感を持ち得たまま同化しちゃいそう。

でも、最近はとにかく出掛けるのだ。
Salyuのインストアライブの後には、大阪心斎橋のアメリカ村でLITTLEのゲリラライブに参戦。
「あんなトコ開くようになってたんだ?」
という、巨大スクリーンの後ろから登場したりっくんは、陽気に観ているお客さんを盛り上げて、あっという間に去っていった。
「聖者が街にやってくる」なんてクリスマスソングを、この時期にやるのはどうかと思ったけど。「I SING, I SAY」のファミコンちっくでカワイイ電子音と、りっくんのサラサラと粘着質で軽快なライムが呼応するのは、生で聴いてもワクワク!


キックは、ちゃんと聴いたことはないのだけど、りっくんには1曲だけすごく好きな曲があって。
それは、「不純異性交遊」って蒼くて苦い一品。
高校生の男の子が初めて付き合った女の子とセックスしたいんだけど、なかなか踏み切れなくて。
周りの奴がどんどんヤッていくのを尻目に、焦りを募らせるというリリック。
最終的には、セックスに至るんだけど、その女の子はキス以上はまだ抵抗があって、泣かしてしまうというリリック。
”周りには花が咲いていて 君は泣いていて 俺は最低さ”
この部分がね。
恥ずかしいんだけど、すごく好き。
こんな話、現代じゃ夢ごとなのかもしれないけど。

セックスを軽く扱うのはなんだか嫌いだ。
もちろん、よくないものだとか、汚いものだとか。
ちっこい子供から精的なものを過度に遠ざけろ、とかは全然思わないし。
相手のことを想ってない性交っては、たくさんあって。
それも、ある種の正ではあって。
否定はできない。
ただ、相手のことを想ってるセックスってのも必要だと感じて。
”周りには花が咲いていて 君は泣いていて 俺は最低さ”
なんてボーダーラインみたいな感情もあって然るもんじゃないかって。
誰とヤったとか、何回ヤッたとか、上手いとか下手だとか。
そんなんじゃなくて、どれだけ相手のことを想えてヤれたか。
1滴でいいから、そういった正は消えてほしくないな。

2005年06月26日(日)



しんちゃんあやせさんカズくんJohn DowくんEriちゃんからMusical Batonが回ってきてるのを発見したので。ヤッテミマス。

■Total volume of music files on my computer
  (今コンピュータに入っている音楽ファイルの容量)
22.16GB
近頃はほとんどiTunesで音楽を聴いているので、きっとココ半年くらいで急速に増えました。
バンドで作ってる曲のやり取りもmp3。便利な時代になったものです。

■Song playing right now
  (今聴いている曲)
半野喜弘 「スクラップ part1&2 feat. 湯川潮音」
最近リリースされた『Angelus』というアルバムにのラストの曲。
湯川潮音は表層的には物語っぽい世界観と澄みわたったキレイな唄声が特徴だと感じるので、生音主体の丁寧で緩やかな演奏でプロデュースされることが多い気がするのだけど、この曲は裏側にある生々しくてグロい部分も少しながらはっきりと出していて、この人の唄の2面性みたいなものが段々引き出されていく感触がよいと思います。個人的にはこないだ対バンしてたworld's end girlfriends、またはJoseph NothingなどのROMZ周辺の人脈とコラボレーションしてみてほしいトコ。

■The last CD I bought
  (最後に買ったCD)
UMA UMA 『UMA UMA』
某CD屋で80%OFFで売られていました…。
ナチュラルカラミティの森さんと、数年前にソニックユースの来日公演の前座を努めたtamioなどの3人組。Pepe California、GROUP、sangatsu、タウン・アンド・カントリーなんかに通ずるものがあるかも。でも、上記に挙げたアーティストよりも、ミニマルな要素が強く、打楽器系のメンバーがいないので、明確なリズムがあまりなく緩ーい緩ーい。環境音なんかも上手く取り入れてて、尺が長い曲ほどナゼか飽きない変わったアルバム。

■Five songs(tunes) I listen to a lot, or that mean a lot to me
  (よく聴く、または特別な思い入れのある5曲)
@ ZARIGANI 5 「月と飛行船」
A RAYMOND TEAM 「life」
B my bloody valentine 「When You Sleep」
C Lullatone 「Music Notes Bouncing Like Superball」
D 七尾旅人 「「思いつき!思いつき!!」なに?「キャトル・ミューティれるの。」」
@はiTunes再生回数トップ。Aは色んな思い出が交錯していて詰まっている。Bはバンドでコピーした時にすごく嬉しかった。Cは聴くと幼児くらいまでさかのぼって懐かしい感じがする。Dは初めて聴いた時に一番ドキドキしたかもしれない。
あと次点でsoraの「Pause」、前の携帯の着メロ(ウタがないけど着ウタ)だったので一番たくさん聴いたはず。他、矢野顕子の「BAKABON」、bloom fieldの「遊牧民賛歌」など。

■Next five persons are...
  (次にバトンを渡す5人)
G/Oくん Before I Grow Too Old
りょうたくん 思い出オーバードライブ
アンジ BLOG HDYK.Orgasm
コウタロウ Lowtime
wondervogelさん 群青
現在もmixi以外でHPやブログを持っている方にバトンタッチ。
気付いて、気が向かれたら、やってみてくださるとさいわい。

Musical Batonについて
http://kotonoha.main.jp/2005/06/14musical-baton.html

2005年06月20日(月)



休日の大阪の大雑踏で、ひたすらに首を上に向けて、上空を見上げてあるいているちっちゃい子がいた。
「首、つらないのかなー。」
と思うほど、上を見ようとしてた。
「植物みたいに光を集めてるんかなー。」
と思うほど、上を見ようとしてた。
もしかしたら、誰も知らない、誰も気付かない、何かが飛んでいたり跳んでいたり降っていたりしてたのかもしれない。
大勢の人が行き交う場所は、たまに殺伐としてる。
相対的に急いでいる人が多い状況などは顕著で。
「殺してやる!殺してやる!ぶっ殺してやる!」
って、すれ違う人達の目が知らない間に殺気立ってる気がするのね。
そんな中、その子供の視点の先にあるのかもしれない、浮遊する意味がない自由はどうだろ?
自分は何だか少しホッとした気分にさせられた。
羨ましくもあった。
でも、結局歩く速度を上げてしまった。

突然の休日の昼間、犬がくたっと寝ていて。
擬音語を使いたい気分でいっぱいになる。
全裸で家の中を闊歩しても猿には戻れない。
当たり前だし、戻りたくないかもしれないが、ちょっと悲しいことなのかもしれない。
布団の中で泳ぐと、時計の針は10時を指していた。
「この辺りで時間が交錯してる。」
もう梅雨なのに雨が降らなかった今日は。
夕方から曇ってきて、いよいよ湿気を帯びてきた外気は。
しかし、昨日の乾いた歩道際の植物の色が指すように。
時間が午前10時で止まったままである。
もしくは、午後5時。
家に誰もいなかったので、実験として色々と身に着けていたものを脱いでみたが、気分なんてかわりやしない。
ただ、くたっとしたテーブルクロスのような午後が流れていくだけなのである。
それは、ちょっと悲しいことなのかもしれない。

思い出したことは、電車に乗っていて。
バンドの練習の帰りで。
何となくワクワクしたままの心地で。
乗り込んでくる人達が皆、ただ今ここにある時間を送っていて。
スタジオで適当に唄った言葉が
”world is mine.”
って、アホみたいな内容だったのでおかしくなって。
でも、”the world”じゃないの。
不特定多数の世界。
頭の中にある空想の世界でもいいかもしれない。
視覚は何かを捉えた時に、もう次のものを捉えようとするから。
その割に、漂う感触や雰囲気は、断続的ではないから。
この感覚の中で捉えている意識が”world is mine.”だったらいいなって、笑ってみたりした。
じゃないと、ごちゃごちゃしてきそうじゃね?
昨日も今日も明日もデジャブを見るとして、そっから脱出する術は漂う空気だったりして。
何処で起こるかわからないゆらゆら浮遊してるような、何かである意味のないけど自由な世界。

2005年06月14日(火)



晴れなのか曇りなのか晴れなのか。
梅雨も間近に控えた今日は、Polarisのオオヤユウスケさんのトークイベントを観に行きに。
空にはうっすらと並んだ雲。
「本日は雲1つない晴天でー。」
という運動会の挨拶の決まり文句っぽい天気より、この不思議な晴れ間が個人的には好きだ。
巻かれて行く雲、巻かれて行く感触。
手を伸ばせば雲がまとわり付いてきそうな錯覚の感触。

イベントは南堀江にある美容室兼ギャラリーみたいなトコで行われた。
急速にオサレスポット度を高くしている堀江を行きかう人々は、皆例外に漏れずカッコよかったりカワイかったり。普段なら高確率でたじろいてしまうゾーンであること間違いなしなのだが、
「あんまり引いてないな。」
この天候のおかげだろうか、これからイベントが始まるからだろうか。
堀江に集まる人々を見て、
「うわー、カッコいいー。」
なんて、普通に無邪気な心が芽生え、楽しくファッションなどを楽しんでいた。

トークは、FM802のDJ土井コマキさんを司会に迎えての、基本質問形式。
オオヤくんは最初からワインを飲みまくりで(しかも、始まる前にビールを一巻開けていたらしい)、終始ほろ酔い上機嫌。
Q&A式とは思えないゆるーい雰囲気で進行していった。
レコーディングの模様がスクリーンで流されていたのだけど、
「かなり、ガッツリ練り込んだレコーディングをしてそう。」
という印象を勝手に受けた。
そして、実際にオオヤくんの話でも、色々な曲を丁寧に仕上げていっていると言っていた。
今度のアルバムとツアーののドラマーはあらきゆうこさんなのだけど、実はあらきさんは、こないだ脱退してしまった(残念・・・)坂田さんの前、まだドラムが正式に決まっていないPolarisでサポートをしていた過去があり(自分が最初に体験したPolarisのライブの時のドラムはあらきさんだった)、「光と影」や「星と願うなら」などの代表曲は実はあらきさんとの3人の時に母体となるアレンジを考えたらしい。
なので、今回の作品ではそういった意味合いでも原点回帰に戻ったPolarisの形から、もちろん発展したPolarisの形も聴かせる幅の広い濃い内容になるとのこと。
曲も久々に10分を超えるミニマルで長ーいものもあるらしい。
「これは期待せずにはいられないじゃないかっ!」
6~7月のプレツアーで一足先に新曲が披露されるようなので、一気に行きたくなってきた。

また、オオヤユウスケ個人としての質問も多く。
「どういった感じで作曲しているのか?」
「ミュージシャン・アーティスト・バンドマン、どれが一番しっくり来ますか?」
など、興味深いものが多かった。
ちなみに、オオヤくんは職業欄には”音楽家”と表記するそうだ。
何でも、日本語の響きが好きだとのこと。
曲のついては、
「自分で歌わなくても、曲に合った人に歌ってほしい。」
という、予想通りのようなちょっと意外なような答え。以前から、
「この人はどこか牧歌的でストレートに良いメロディを奏でる人だなぁ。」
と思っていたけど、彼の作る曲から漂う心地よい”間”と無理のない”素”は、その辺の柔軟な捉え方から来ている部分もあるのかも。
湯川潮音ちゃんに提供した「かたち」(とってもいい曲です)は、本人もとても気に入っていたが、
「何か、(自分で)歌うのは違うな。」
と思い、以来があった時に、このタイミングかもということで託したとか。

途中で寝てしまいそうなほどリラックスした緩い60分のトークだったが、そこはかとなく充実した中身の話をゆっくりと聞けてよかった。
アルバムは8割方出来上がっているようで、8月の初旬リリース予定。
とても楽しみだったが、今日のイベントに行ってより楽しみになってしまった。
ふわふわとしながら、待っていようっと。

2005年06月09日(木)



訳あって、友達から封書が送られてきたのだけど、その中に手紙も入ってた。
手にした瞬間に、嬉しくなってしまった。
ある種の手書きの字の文章というのは、何だかとっても不安定だ。そして、同時にとっても魅力的だ。
読んでいると、まるでその友達が近くにいるような錯覚を少し覚えた。つまり、字からその人の心地が浸透してくるような気がしたのだ。

単なるメモや伝言ならそんな感触は覚えなかったはず。
でも、記されていた内容はほんのりナイーブで小さじ一杯程度にシリアスで、友達の素朴な空気が溢れていた。

なので、同じように手書きの手紙で返事を送った。
久々に”打つ”という行為以外で書かれた、どうでもいいような近況や心境を綴ったそれの字は奇妙な形やおもしろい形や、”形”というたくさんの表情を持ってた。
「そうそう、元々癖字だからなー。」
書き終えて、送り終えて、もうすぐ梅雨が来るのも忘れてはしゃぎたくなってしまった。

どんなに便利になっても、郵便というシステムはなくなってほしくないなと感じた。
送り出す時のドキドキ。
受け取る時のドキドキ。
不意に届いたりしたならば、尚更。

夜中のプールに飛び込むような夜が訪れて、タラタラと書いた手紙が今何処かを通過しているかと考えて。水面にプッカリ浮かんでいるっぽいリズムで夜が流れていって。
やっぱり、不意に届いたりしたならば、尚更。

20005年06月05日(日)



久しぶりに京都へ。
「街並み変わってなさそー。」
と思ったら、自分が訪れていない数ヶ月の間に、店の入れ替わりなどが結構にあり、河原町は記憶の中のそれとは別の様子であった。
一時期大好きだったnuetronという店でくつろぐ。
でも、この店も最近移転したらしい。
以前の商店街のキャットウォークが見渡せる立地ではなくなってしまっていた。
「キャットウォークにガスッて落っこちる。」
痛いって思えねーほど、青空だったので。
一度でよかったから、あのキャットウォークの上を歩いてみたかったなぁ。

久しぶりに来て変わってしまった街を、久しぶりに会っても変わらぬ会話で和むことが出来る友達と歩き回る。行く当ても決めずにトロトロと歩き回る。
「電池切れー。」
って、色んな店に入って休憩。
その1つ1つで長居してしまう。
「アルカリ電池じゃなくて、マンガン電池やねん。」
「燃費悪っ!」
フラッとしながら辿り着いたアフリカ民族音楽やサルサや沖縄民謡がミクスチャーに流れる夕食時は、時間が止まってた。ピタッと止まってた。
「今年はタンクトップ着れるんじゃない?」
「いやいや、着れません!」

手を繋いだり。体温を感じたり。
もう何もしないけど、帰りの電車のホームの時計に笑われた気分だ。
どんどん家路に近づいていく電車の中。
「あー、俺、明日1限から授業なんだー。だるー。」
とかいう言葉を吐いてたことがフラッシュバックしそうになる。
人は流れるので、みんな留まってはいないだろう。
「でも、当時感じた空気は残ってんのか?」
強く疑問に感じた。そして、確かにたくさん残ってた、あの時の空気が。
その空気は止まったままに見えて、実はゆっくりと動いてる。
形を変えて漂い続けてる。
時間をもう一度動かし始めると、動かし始めた心身と同期し始めて、
「また今日みたいな日を楽しめるように。」
と、流れていくのだ。

20005年06月01日(水)



ベランダで洗濯物を取り込んでいたら。
春でもない夏でもないニオイ。
物干し竿で笑う洗濯ばさみ。
隣の家の壁から漏れる夕日。
塀から下を見ると、柿木の間が紫色に染まってた。
外に出て、写メールを犬の視線と同じ高さにしてみる。
道路は黒くない黒板で。
チョークで書いた文字が未だにヘナチョコでいる。

「どうでもいいべ。」
と、幼稚園児からいさめられたら。
雨の気配がしないか確かめて、アスファルトに寝転びてぇ。

洗濯物を畳むのもめんどくさくなっちゃって。
もう一度寝てしまいたくなる。
テレビでディストーションのかかったギターの上で、中性的な声が「Believer!」って唄ってる。
誰かが、何かをぶち壊したい衝動に駆られてる。きっと駆られてる。
でも、iTunesから流れてきたスネアの音に気持ちよくなって、再度眠たくなってしまった。

20005年05月20日(金)