3 女子ショート、ペアフリー 2月17日(木) 
女子ショート
会場に入ってくる子供達は男の子が多い。女子シングルだからだろうか。
第一グループに韓国の選手が二人いるということで、出てきただけでも大歓声である。

第一滑走はいきなり韓国のYea-Ji Shin。ルッツをすっぽ抜け、2つ目のトウジャンプ(TかFか不明)を大きく転倒して会場に悲鳴が上がる。どうなるか冷や冷やしたのだが、ダブルアクセルをしっかりきめてその後立ち直った。
髪を後ろで一つに束ねたさっぱりとした印象の選手で、衣装がすぐりんの「木星」に似ている。

カークは去年と同じ(?)シカゴできっちりノーミス。やっぱり彼女、うまいわ…。

友加里ちゃんはルッツからのコンビネーションをきめたものの、フリップでステップアウト。イーグルからのダブルアクセルをきっちりきめ、全日本でも思ったが何なんですかこのドーナツスピンの速さは。
……何か微妙な点数だな……。

Ji Eun Choiは名前の表記に見覚えがあるので、彼女が韓国女子一番手なのだろう。3ルッツ+2トウ、3サルコウ、ダブルアクセルとジャンプノーミス!そしてスピンが驚異的。軸がぶれないしポジションがきれいで回転も速く、またビールマンの入り方が独特。演技が終わった後ガッツポーズで会場も大盛り上がり。
韓国女子もGPに出てほしいかも……。

Liang(アメリカ)は衣装の胸がやばくて気が気じゃなかったのだが、後半見直してみるとぎりぎりセーフだった。勢いはあるがルッツのコンビネーションがダブルになってしまう。アジア系らしく無表情なのだが、動きには色がある。
顔で演技ができないのなら体で演技をすればいいのよね。



台湾の顔、Diane Chenは縦ロールの入ったポニーテールはやはり健在。(しつこい)
珍しく露出の高い衣装で、えらく体を絞ってきたような気がする。
ジャンプはダブルアクセルをきめたものの、3ループステップアウト+2トウ、3サルコウを転倒。しかしそれ以外の部分がうまくなったような気がする。
そして演技に「すぐりん」が入っているような気がする。

中国女子の一番手になりそうな勢いのYan Liuちゃん。オープニングのループをオーバーターンしてしまったが、フリップからのコンビネーションをきっちりきめた。長身でスタイルがいいのは2年前に北京で見た姿そのまま。カルメンを優雅に演じるところは舞ちゃんに似ている。

方丹ちゃんは少し体つきが丸くなって雰囲気が大分変わった。最近調子を落としているようなのだが、関係があるのだろうか?トレードマークのルッツを勢い余って派手に転んでしまったが、フリップをとっさにコンビネーションにして笑顔が出る。それからも彼女らしい演技でキス&クライでも明るい表情だった。

南アフリカの顔、Shirene Human!3トウで手をつきながらも2トウをつけ、フリップに挑戦してきたのはあっぱれ。(転倒)しかし曲が"Kissin' You"(ディカプリオ主演「ロミオ+ジュリエット」のサントラ)。タイタニック、ウィンターと何気にメジャーな曲好きなのだろうか、彼女は…(笑)

実は私、オーストラリア国旗も持っていたりする。
使うつもりだった人はいつの間にか消えてしまったが…ここで使わないと使う機会がないのだ。
マンザノ(オーストラリア)はルッツをステップアウトして2トウをつけたが、フリップがシングルになってしまう。嘘でしょう〜(泣)きれいなピアノ曲をベテランらしく滑ってきたが、ここまでミスをしてはどうしようもない。アジアの若い選手達に大方抜かれる37.64。


第2グループが終わって製氷になり、学生の団体が帰ってしまって会場が少し寂しくなった。
第3グループは彩華ちゃんがいて、濱田先生がリンクサイドについている。私は初めて見るが、全日本ジュニア20位の選手らしい。在日ということでどう迎えられるのか気になっていたが、他の2選手と同じように人数分のフル歓声で迎えられた。
初の大舞台ということで内心心配していたのだが、思いきりのいい滑りで硬くなっている様子はない。3トウ+2トウ、3サルコウともっているエレメンツをきっちりきめたところで大歓声。身のこなしはやはり濱田先生の生徒というのがうかがえる。マンザノを抜き、韓国一番手のChoiの次につける40.45…韓国女子どうなってるのよ!?
彼女の演技が終わったところで隣のメディア席の人達がどんどん引き上げていった。おーい?


メンバーが固定されている感のある四大陸に新顔がやってきた。Nadezhda Paretskaia、ふわふわの髪型がいかにも旧ソビエト圏という印象のカザフスタンの選手。今回カザフスタンからの選手派遣は彼女だけである。ユーリ・リトビノフ以来かも。
ダブルアクセルはきめ、3トウをこらえて2トウをつけ、ダブルサルコウは両足でがんばってタンゴを滑りきった。本人にとっては悪くないできだろうと思うが、スケーティングやエレメンツの質は他の選手と明らかにランクが違う。最下位でのショート落ちは免れないだろう。
プロフィールの確認はしていないが、これほどの国際舞台に出たのは初めてなのではないだろうか。
韓国だから比較的近くて出られたのかもしれない。また、おいでね。

コーウィン(アメリカ)はショートで売りになっている3トウ+3トウのセカンドジャンプがダブルになってしまう。ルッツはきめたものの、アクセルをすっぽ抜けてしまう痛恨の2ミス。それでも"Sing sing sing"のオープニングでの音のとり方や踊りっぷりがすばらしい。そんなあなたが好きだ、アンバー。


第四グループには美栄ちゃんとすぐりんがいる。この二人が出てきたことで、やっと試合を見ている実感が得られた。出場選手の中で力がとび抜けているこの二人のウォームアップが周りの観客にどう映っているのか、観察する余裕はない。
美栄ちゃんのダブルアクセルの高いこと!それからもルッツやフリップをバンバン跳んでいく。ここ何回かの試合で見ている彼女のウォームアップは緊張感というか閉塞感が漂っていて、久々にかっ飛ばす勢いのジャンプを見たような気がする。大丈夫大丈夫、すっかり左うちわ状態。
すぐりんは飛ばしてはいないものの確実に跳んでいて、全日本のショートの時に似た印象。目つきが少しきついのが気になるが、三角にはなっていない。まとめてくれるだろう。


美栄ちゃんはミスをしないとわかっていたものの、きめてくれると盛り上がる。フリップの後のお茶目なポーズに笑顔。全日本と違って持続していて、最後の方は曲のテンポまで飛ばしそうなノリっぷり。これが見たかったのだ!これだけノリノリの演技を見ると、最後のスピンで乱れたのもご愛嬌の域と思えてしまう。
フィニッシュの後に小さくガッツポーズ。どう、見た?見た?観客にも彼女のキャラクターは伝わったと思う。確かにこの曲は美栄ちゃんにしかできません。

Na Hou(中国)は140cm前半に見える身長で、ジュニアを通り越した子供体型。あなた年いくつよ!?(後日確認:16才)オープニングにダブルアクセル、ルッツをオーバーターンしてセカンドジャンプがシングルになったが、フリップはきめた。体の割にジャンプはそれほど低くなく、回転不足の印象もない。そして何より飛距離がすごい。体の柔らかいジュニア選手らしく、技から技へのオンパレード。スピンもすごかった。

群集のどよめきしか聞こえていなかった会場に個人的なグループ応援の声が初めて響く。声の主はメキシコ男子選手達、Ana Cecilia Cantuの滑走。
北京四大陸で見ているのだが、ルッツに挑戦するような選手だったっけ!?思いきりよくジャンプを踏み切ったが、オーバーターンしてセカンドジャンプがシングル。フリップもほとんど転倒。ジャンプのミスが続くと演技そのものも沈んでしまいがちだが、後半への盛り上がりをうまく演じていた。

Lesley Hawker(カナダ)はルッツのコンビネーションをこらえたが、ソロジャンプでほとんど転倒。
いやその…いい表情をしているといえばそうなのだが、笑顔が貼り付いているといった方が近い表現かも……(^^;)
彼女のショートの曲名は"smile"。演技中テーマにそった表情を保ち続けることは、フィギュアスケートにおいてとても大切なことです、はい。

こんなところ撮っちゃってごめんね、すぐりん……でも演技の表情だからいいよね?
すぐりんもウォームアップの印象どおり、確実にジャンプをきめていく。全日本といい、何かジャンプの質が変わったような気がする。
色々楽しいピンクパンサーだが、中盤で何かに追いかけられて逃げていくような時の表情が笑えた。実はこのプログラムをジャッジ側から見るのは初めてだったりする。こんな顔してたのか…というか、あのすぐりんがこんな表情をするとは!それからもちょこちょこと仕掛けが出てくる。このプログラム、本気でおもしろい。
この時点で1位につけたが、美栄ちゃんとの点差は3.4。実質的には二人が1位タイというところだろう。カークもきっちりノーミスできているので、フリー次第でいくらでも状況が変わる。一番いい試合展開になってくれた。

そしてすぐりんの点数発表とほぼ同時にメディア席の人達がまたもやぞろぞろ上がっていく。
お〜〜〜〜〜い(^^;)



第4グループの余韻を引きずっているのか、第5グループで演技をする選手達の写真を撮っていても演技の印象が頭に残らない。Orozco(メキシコ)、独特のパッションが密かに気に入っている選手なのだが…それも印象に残っていない。(2Aおてつき、2サルコウステップアウト+1トウ、3トウ両足)

Michelle Cantu(メキシコ)は第4グループで滑ったAna Cecillia Cantuの妹で、ドルトムント世界選手権で予選を通ったのを見てぶっ飛び、初めて存在を知った選手。「メキシカンが予選通った!」とFSUでも話題になっていた。
姉が失敗した3ルッツ+2トウをあっさりきめる。フリップを転んでしまったが、見事なかっ飛ばしっぷり…もとい、スケーティングのスピードが今まで見たメキシコ選手とは違う。ステップでバランスを崩したりもしたが、そりゃジャンプきめたら予選も通るわ……。
リカルド先生から始まって色々なメキシコ勢を密かに注意して見てきたが、アイスダンスの組といい、メキシコにも新しい時代が来ているのかもしれない。そういえばジュニアグランプリが毎年開催されている国なのだ。


気がつけば第5グループ終了、最終順位の表示。
Joanne Carter(オーストラリア)とカナダの選手(Vucky Boissonneault)がフリー最終グループ!?
確かに二人共いい演技だったが、これにはかなり驚いた。しかしメモを見ていくと4位以下の選手達は何らかのミスをしており、点数的にはかなりの接戦。アイスダンス以上にフリー次第でどうにでもなりそうだ。
これは新採点ならではのことだろう。


Aさんによると、会場の近くに1軒だけ食堂があるらしい。朝からほとんど何も食べていないPさんと一緒に向かう。
焼肉がメインの店のようだが、今は鍋が食べたいのよ〜。メニューを見ると、チゲはある。あるものの、キムチチゲや豆腐チゲなどの定番チゲがなくて「※◇チゲ」のオンパレード。うわーわからんー!
ダメもとでガイドブックを見せて豆腐チゲはないのかおばちゃんに訊いてみる。豆腐チゲはなく、「ヘムル(海産物?)〜○×、ドゥブ(豆腐)〜△▼」と言っていることから海産物と豆腐半々のチゲならある…らしい?よくわからないが、わからないなら食ってまえ。ということで「じゃあその鍋ください」と二人分注文する。
…勢いに任せて注文してしまったが、Pさん辛いもの大丈夫だったっけ……?

〜〜〜〜〜!(注:口から火を噴いています。)
長ネギと思ってたら青唐(青唐辛子)だった――(泣)!

いや正確に言うと、緑色の具のすぐそばのスープを飲んで、辛さのあまりに口から火を噴いてしまったのだ。直接食べていないのに、辛味成分が周りに濃くしみでているとは恐るべし青唐辛子。ニンニクや唐辛子の辛さが好きな人にとっては韓国料理は至福の料理。しかし青唐辛子だけはご用心。
鍋を食べてあったまったが、口から火を噴いて水を結構飲んでしまったので結局体感温度はプラスマイナスゼロ。会場が暖かいので、まあいいでしょう。

そんなこんなで会場へ。
貴賓席の周りに係員がついていて通れなくなっている。3階席まで遠回りをしている途中で到着したばかりのmさんとばったり。さあ、ペアフリーだ。
今日は昨日ほど人が来ていない。夜になっても通路まであふれていなくて、ちゃんと席に収まっている。
やっぱり昨日はオープニングセレモニーがあったからだろうか。平日だし。

Evora & Ladwig組(カナダ)は曲の一部に「バタフライラバーズ」を使っていた。リフトを降ろしてすぐスロー!というオリジナル技も。新採点だなあ。

Aganina & Knyazev組(ウズベキスタン)は四大陸おなじみのペア。ペアにしては長い女性のスカートは北京でも見た覚えがある。ということはこのプログラム、3年目か。
さすがに3年目ともなるとこなれてきた…と思いきや、2度目のソロジャンプで女性がミス。その後も女性のミスが続き、そうなると男性のモチベーションも落ちるのか二人で滑るエレメンツでかなり危ないミスもあった。心臓に悪い……。

Bergeron & Davison組(カナダ)が登場する時に選手席から応援の声が響く。NHK杯ではよくある光景だが、チーム・カナダは1軍でも2軍でも団結力があるんだなあ。
この二人の演技が終わり、点数が出るまでの間に選手席で観戦しているフェレイラ君とミシェルさん(ミシェル・リーコーチ)の姿がモニターに映し出された。そういえば今回のカナダメンバーの中だと、大きな大会での場数を一番踏んでいるのは実は彼。チームリーダーの役割になるのだろう。
あのフェレイラ君がチームリーダーかあ……(しみじみ)


丹ちゃん達は独特のオープニングで観客を惹きこみ、高いツイストや豪快なスローで場を盛り上げた(丹ちゃんが手をついたのだが)ものの、何度も見た人間から見ると今一つの演技。ハオ君がはじけてくれないと面白さが半減するのだ。

オーシャー組はいつの間にこれだけ力をつけていたのだろう。正直驚いた。
一つ一つがきっちりしているだけでなく、アクロバティックでダンスリフトのようなリフトがいかにも新採点に対応したようで、新しい世代の台頭を感じさせる。確かにこれは怜奈ちゃん達に勝つわ……。
今一つ元気のない北米ペア勢だが、将来北米勢のトップとして世界選手権でも上位に食い込んでくるかもしれない。

パンちゃん達のバタフライラバーズはオープニングでの蝶がひらひら飛んでいくトン君の手つきがツボ。こんな振り付けが似合うのはこの二人だからだろう。
3トウでトン君がお手つき、パンちゃんがアクセルをシングルに。このミス自体は小さいものだが、それ以外にも細かいミスがあって沈んだ印象だった。確かにバタフライラバーズは結ばれないまま死んでいった恋人達が蝶になる話だが、あんた達が果たせないまま蝶になってどうする!と心配になるほど弱々しく見える。
それでも流れるような動きやユニゾンのよさは明らか。この二人に優勝してほしいと思ったのも事実。

ショーン達(Putnam & Wirtz組)はソロジャンプがダブルになり、スローでステップアウトしたものの、単調で静かな音楽をこれだけ演じられるのはさすが。正直この二人にメダルを獲ってほしかったのだが、小粒なのは否めない……。


どうもスカッとしないペアフリーだった。

世界選手権まであまり間がなく、試合らしくない空気の中での四大陸。無理はせず、通しの練習のつもりで…などと思っていたくせに、いざ今一つの演技を見ると次の試合を心配してしまう。
応援人の因果な性である。
モスクワのペアフリーで3対1の包囲戦を期待しているのだが、これは下手すると1対3だな……。






海外観戦の楽しみの一つに、表彰式に出てくるお姉さん達の衣装がある。
今回の衣装はこちら。結婚式以外で被り物つきのチマチョゴリを見るのは初めて♪








帰りは食堂のある通りであっさりタクシーを捕まえ(昨日別方向であれだけ苦労したのに…)、まずはmさんの泊まる江陵駅前へ。普通の町じゃん!>バスで出会った兄ちゃん
Pさんのホテルの場所がわからず、名刺を見て電話で場所を聞きながらの運転。まずい、宿の電話番号控えてない!
内心ひやひやしながら宿の名前を言うと、こちらはすぐにわかってくれた。(ホテルより知名度のあるモーテルって…^^;)周りが暗くて地理がつかめないのだが、多分昨日の帰りのコースとは湖を挟んで反対側。タクシー1メーター分で着いてしまった。
これなら明日Pさんのホテルまで歩いて行けるわ。

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(続く)