カストルと 力合わせて ポルックス
2月半ば頭の真上近くを見あげると明るい星が仲良く並んで輝いているのがすぐに分かります。これがふたご座を形作るα星カストルとβ星ポルックスです。
ふたご座についての伝説神話は日本を含め数多くあるようですがいずれも仲の良い双子の兄弟として描かれています。
特にギリシャ神話では、兄は戦術に優れ、弟は拳闘の達人としてさまざまな冒険で力を合わせ活躍する姿が描かれています。
また毎年12月の中頃にカストルの近くから1時間に約50個位の流星が飛ぶのが一晩中見られます。特に夜半から明け方に多く飛びふたご座流星群と呼ばれています。
ふたご座には散開星団の中でも美しいM35があります。
位置関係はカストルの足下η星の北西に目をやると肉眼でもぼんやりと丸く見えてきます。
五cm7倍の双眼鏡では星雲状の淡い光の中に明るい星が10個位見え散開星団である事が分ります。距離は2600万光年の彼方にあるにもかかわらず視直径は満月よりも少し大きめに見えます。
ふたご座にはM35以外にもエスキモー星雲と呼ばれる惑星状星雲モ観望対象として有名です。
また、ふたご座には変光星の仲間でふたご座U型という激変星があります。この星は、普段は極小光度を続け時おり短期的に爆発的増光をする新星のミニ版のような星です。メカニズムは連星の片方の星からもう一方の星の方へガスが急激に降り注ぐ為で恒星進化論でも注目されています。