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奈良県・標高1248m
 2003年9月15日(月) 晴
 単独 






2003年晩夏、もはや消え去っていた山への想いがムラムラっと湧き上がる。
何がきっかけか?自分でもよくわからない。
数年前の御岳山登山の時、膝の激痛に耐えながらほうほうの呈で登山口まで辿りついた。
その時、もう山歩きはできないな、とつくづく思った。

日常生活では何ら差し障りのない膝ではあるが、もはや山歩きなど出来るはずもないと諦めていた。そしていつの間にか、「よ〜あんなしんどいことやっとったわ〜〜」としか、山歩きを考えられなくなっていた。
それなのに、なぜ?
ま、いいではないか。
とにかく、9月1日突然、ウォーキング開始。自宅より耳成山。歩数にしてたかだか5千歩。しかし、数年間、何の運動もせず惰眠をむさぼってきた身にはそれさえもこたえた。
以来50日を経過した今、やはり歩きを続けている。しかも、今は耳成山の直登コースを3往復。・・といっても、たかだか139メートルのこぶ。大して運動にはなるわけもないが、以前と比べると格段の脚力がついた・・・気がする。

数年振りの山。押入れの奥の登山靴を引っ張り出す。
山歩き、というほどたいそうなコースではないけれど、膝の不安を抱えての歩きは、勝手の知った高見山に。

コース
8:20 大峠(駐車地)
9:05〜9:45 高見山頂
9:55 国見岩
10:20 平野道分岐
10:35 小峠
10:55 大峠



自宅7時前出発。一時間余りで大峠着。
誰もいなかったらどうしょう・・・とかなり不安だったが、既に6、7台の車が止まっていた。
トイレの前にはオートキャンプを楽しんでいるらしきテントさえ張ってある。
すぐに急登。道にはなんら不安はない。心配なのは膝。いつ自己主張をし始めるか、おっかなびっくり。数年前の御岳での悲惨な記憶が蘇る。それほど息が切れるわけでもないが、下りのことを考えると慎重にゆっくり歩を進める。
あっけないくらい早く頂上着。しかし、時計を見るとコースタイムを少しオーバーしている。膝はまずまず。
途中犬を連れたご夫婦、女性の単独行に出会ったのみ。
時折薄日が射すものの頂上北側はガスに包まれている。頂上祠の前には誰もいない。
素通りして避難小屋に行ってみる。眺望は全く望めない。時折ガスの切れ間から平野の集落が見え隠れしている。御杖村から来たという親子連れの方と話をする。局が岳を教えてもらう。二人が去った後、誰も来ない。

おにぎり一つほおばって、下山することにする。
小峠までは初めての道。尾根の稜線上の気持ちよい道。
国見岩には程なく着。そこで郡山から来られたという方(田澤さん)に会う。
9月から10月にかけて見られるというさしばの渡りの話を聞く。
小峠まではかなりの下り(に思える)。ここを登るなんてちょっと辛いものがある。やっぱ、登りは大峠からに限る。
揺るぎ岩や男岩やいろんな名前の岩が次々に現れる。
杉の樹林帯に入った辺りから膝に違和感。下からご夫婦と年頃の娘さんらしき人が快調に飛ばして登ってくる。
平野と杉谷の分岐を通り越したかと少し不安になり、途中藪の中に分け入ったりするが、程なく分岐着。3人ほど人がいた。
植林帯を下る。程なく小峠着。その頃には膝は「いっぱいいっぱいですよ〜」と警告を発していた。
大峠まではなかなか送信できない携帯片手にのんびり登る。陽射しがかなりきつい。

ま、久しぶりだし、こんなものかな?
学んだこと:山の天気は分からないもの。下界は残暑厳しくカンカン照りなのに・・・

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