2003年4月、92年という歴史に幕を閉じた宝塚ファミリーランド。
宝塚ファミリーランドといえば小学生の頃ホワイトタイガーを見に両親に連れていって貰ったかすかな記憶しかありませんが、その跡地にイギリス人ガーデンデザイナー、ポールスミザー氏設計の英国風庭園ができるというので楽しみにしていました。
9月26日にプレオープンした宝塚ガーデンフィールズ内の庭園‘シーズンズ’を11月下旬、訪れました。
グランドオープンは2004年3月ということで庭園は出来たてだという前情報のもと、少々構えて(笑)行ってきました。
駐車場を横切ってエントランスを入るとまず最初に屋外の園芸ショップがあります。
苗の棚は全て腰の高さにある、欧風スタイル。
最近の園芸店は殆どこのタイプになりましたね。
正面に向かって左手には庭園内に植えてある植物を紹介するコーナーがあり、同じものを求めることが出来ます。
こちらは宿根草が主でした。
新しい品種も入っていました。
花びらの内側が赤くなる品種、クレマチス・シルホサ‘ランダンジム’。
良い株で、蕾も沢山付いていました。
魅力的ですがお値段はやはり少々高め。
世界最小のバラ、‘ピンクジュエルス’。
初めて見ましたが本当に小さい!
花径1cmなかったです。
2.5号ポットに入ってなんと3500円。
調べてみるとこれが相場みたいですが、
それにしてもお値段はビッグ(笑)
向かって右手のコーナーは一年草中心になっていて、パンジーやビオラなどの草花の他、樹木やバラなどが売られていました。
コンテナ類は真中に配置されていて見やすかったです。
次に屋内ショップへ。
旧宝塚ファミリーランド温室を利用した屋内ショップ‘グリーンデコ’。
開放感のあるショップ内には多肉や観葉植物、雑貨、肥料などが綺麗にディスプレイされてあります。
アロマグッズなどもありました。
温室はもう一つあり、そちらに更に進むと食器や西洋アンティーク家具、ガーデングッズのコーナーと庭園を望むカフェになっています。こちらが旧大温室。
食器やグッズは特に目新しい物はありませんでしたが、種コーナーでは関西ではまだ取り扱いが少ないという、フランスVilmorin社の種を購入できます。
私もニ、三買ってみました。種袋の写真がとても綺麗。
蒔いた後挿してタグとして使えるようになっています。
温室の高さを生かして「旅人の木」(オオギバショウ)が真中に配され、シンボルツリーとなっています。
高さ10mはあったでしょうか。
ひととおり見た後いよいよ英国式庭園‘シーズンズ’へ。
ショップ出口の一つがガーデン入り口になっているので、そこで入場券を渡して入ります。
入ってすぐ前の川はファミリーランド時代にあったものがリフォームされてあり、木々も有効利用されています。
この辺りはイギリスというよりは西欧の雰囲気。
通路を挟んで川の反対側。
こちらも元からあったコルディリネに合わせてニューサイランや黒法師などが植えてあります。
でも黒法師、冬場大丈夫かなぁ。
最初に通るのがウッドランドガーデン。
和風日陰ゾーンのこの場所は、92年というファミリーランドの歴史と共に生きてきた木々が沢山残されています。
その根元には古い木々に調和するように新しい植物が。
今はまだ土肌が目立ちますがギボウシ、アジュガ、セキショウ、クリスマスローズ、フジバカマ、シモツケなどの山野草が植えられていました。
ギボウシとクリスマスローズはかなり沢山入っていて、春〜初夏にかけて通るのが楽しみな小道です。
ちょっと時期はずれでしたが綺麗だったのでケマン草の仲間をパチリ。ヒメケマンソウでしょうか。
このヒイラギ南天は新しい品種のようですが元からあったものなのでしょうか。
これだけだとふた昔前の民家の庭なのですが、側に黄色い斑入りのマサキなど、葉の綺麗な低木を合わせることで新鮮な雰囲気になっています。
ヒイラギ南天は他の日本原産の植物と共に近年イギリス人のガーデナー達に注目されている低木でもあります。