九州を選ばれたあなた。
 

選択された理由は何でしょうか?

ただなんとなく選んだ人は、正解ではありません。

確かに九州に比べ北海道は気温も低く、「はんてん」が売れそうに思えるのですが、実は「はんてん」をどこで着るのかを考慮する必要がありました。
屋外では着ません。
「はんてん」は室内で着るものです。
となりますと、北海道の場合、九州に比べ、室内での暖房は数段優れており、「はんてん」よりむしろTシャツ的なもののほうが売れるのではないかと予測することができるわけです。

そして、むしろ九州の方が、暖房設備面で北海道の室内気密性面で劣ると思われるので、だから、まだまだ「はんてん」の需要は高いと判断することが出来るのです。

この例題は、いかに「はんてん」を売って儲けるかその儲け具合をためそうとするものではありません。
ですから、実際にどちらが売れるのか私にはわかりませんが2つの選択肢がある場合、単純に感じで選べば、落とし穴があるということを、言いたかったのです。

何かを判断する場合、一旦整理して考える習慣を持っているかいないかで、結局良いものをつかめるかつかめないかの分かれ道になるのです。

 

 

 

では、例題2に進みます。

例題1でちょっと面食らわれた方のため、これはご存知の方も多いと思われますちょっと分かりよいパターンを考えていただきます。

江戸時代の話
いなかに2人の若者がおりました。
「こんないなかでくすぼっていても仕方がない。いっそお江戸に出て一旗あげようぜ」と話しがまとまり、二人は江戸を目指して旅立ちました。

この峠を越えれば、そこは憧れのお江戸というところまでたどり着いた二人の目の前にお茶屋が見えました。
「ちょうどいい。ここで一杯お茶をよばれていこう」と
二人は腰を掛けお茶をのみ、やがて元気も回復してきたので、
「さあ、いこうか」
と立上がり江戸に向かって歩み始めました。

そのとき
「これこれ、旅の衆。お茶代をはらいなされ」
とお茶屋の主人が言うではありませんか。
二人は、びっくりしました。
いなかでは、お茶なんかただです。
どこの家でも飲ませてくれるし、お金なんかはらったことなどありません。

この事実を知って、一人はいなかに帰り、一人は江戸に向かいました。

一つの事実で二人の行動は全く逆の行動をとることになりました。
さて、この二人の行動について、それぞれ、どのように考えたからその行動をとったのか、説明できますか?
二人の考え方双方とも説明できなければ正解ではありません。

2つの考え方を理解することが必要なのです。
例によって、すぐ答えを見ないであなたなりの考えをまとめてから、解答にお進みください。

解答に進む 

 

 

 ホーム