ドライブイン

アテネを出発して1時間ぐらいのところで、ドライブインに停まりました。運転手も乗客もみんな降りて休憩です。

このドライブインは、中は広くてゆったりしていて清潔そうで、とても感じがよかったです。

スナックや、色々なパンが売られています。見るからに甘そうなお菓子やパンもありましたが、細長いロールパンに色々なものをはさんだサンドイッチが何種類もありました。ひとつ300から500ドラクマスぐらいでしたが、とてもボリュームがありました。私はサンドイッチとほうれん草パイを買いましたが、オーブンで温めて熱々のをくれました。このようなホットサンドイッチをトーストと呼ぶようです。

飲み物もいろいろあります。1、5リットルのミネラルウオーターのボトルは、凍らせたものもありました。私は1、5リットルの水をターミナルBの売店で買ったところだったので、ちょっと悔しい思いをしました。ミネラルウオーターといえども、生ぬるいのはあまり好きではありません。途中こういう所に寄ることがわかっていたら、何も急いで買う必要もなかったのですから・・・。

ちょうど、お昼時ということもあって、ここで買って食べる人が多かったです。外にはちょっとした、テーブルや椅子もあって、そこで食べるのは気持ち良さそうでした。でも、私達は、バスがどのくらい長くここに停まっているのかわからず、置いてきぼりにされてはかなわないとと思い、バスの中でゆっくり食べました。

ついでながら、トイレもターミナルBのよりは綺麗でした。

 

 

 

 

デルフィ到着

バスは高速道路をビュンビュン飛ばして、窓からの風で実際以上に早く感じるのかもしれませんが、時速100キロぐらいで走っていたでしょうか、風はとても気持ちよく、窓の外はオリーブの木々といっても全然オリーブの実も花も見えるわけではなく香がするわけでもなく多分あの木々はオリーブだろうと思うだけですが・・・山の中の一本道のドライブ。快適でうとうとしてしまいて、気が付いたら山沿いの町に着いていて何人かの人達が降りようとしています。デルフィ?と慌ててしまったけど、アラホヴァだったらしい。

そこから、まもなくデルフィに着きました。小さなお店の前にバスは止まり荷物を出してもらいます。バスの荷物入れは土埃で汚れていて、心配した通りリュックはすっかり埃まみれで出てきました。後で気が付いたのですが、この小さなお店がバスターミナルでした。

結構大勢の人が降りて、リュックを取るときにはごたごたしていたのに、気が付くと、私達4人だけがそこに取り残されて、他の人達はとっくにそれぞれの宿などへ行ってしまったようです。

デルフィの詳しい地図もなく、ホテルのリストもなく、日本で買ったガイドブックの簡単な地図だけが頼りです。ガイドブックによると、ここの観光案内所は無休だけれど午後2時半には閉まるらしい。ホテルは、バス停がある道路沿いにいくつも有りそうなので、歩いて探すことにしました。

バス停のすぐ近くで、ホテルの呼び込みのおじさんに声を掛けられ名刺まで貰ったけど、夫が胡散臭いというのでそのホテルは無視することにしました。メインストリートを歩いている途中で、今度はおばあさんに呼び止められました。私はあまり気が進まなかったけれど、部屋を見るだけ見てみることになり、中に入り階段を上って行きました。私達はシングルベッドが4つの部屋か、シングルベッドが2つの部屋を2部屋といっているのに、ダブルベッドがひとつとシングルベッドが2つの部屋に連れて行かれました。

クーラーはないし屋根裏部屋みたいなかんじです。全体的に雰囲気が気に入らず、娘達も嫌がったので、他にも空いている部屋があるから見て行ってというのを断って出てきました。老人に邪険に振る舞うのも・・・と思いましたが、このままずるずると引き摺られて、いやいや停まることになっては大変と出てきたのですが、断るのも良い気分ではありません。

結局、ガイドブックに載っていたホテルヴァノロスまで来ました。中に入るとおじいさんがソファに腰を掛けていますが、英語が通じないのか耳が遠いのか、全然商売気がありません。受付にも誰もいないのでそこのベルを鳴らすと、上から若い女性が降りて来ました。彼女はハウスキーピング担当らしく、全然英語をしゃべれなかったのですが、空室はあるらしく客を逃したくない一心で身振り手振りで・・・。

そうこうしているうちに、おじいさんが近所の英語をしゃべれる人を連れてきて、その人が部屋代とかの交渉を通訳してくれたので、私達はそこに泊ることにしました。

 

 

つづき


ギリシア旅日記