8月16日 デルフィ

 

今日の日程

  • バスでデルフィへ行く

  • デルフィのアポロンの神域

  • 博物館

  • デルフィ泊

 

 

 

 

 

デルフィは古代ギリシアの時代「大地の臍」と呼ばれ、世界の中心とされていたところです。

アテネから各地への長距離バスはキフィスーのターミナルAとリオシオンのターミナルBからでていますが、デルフィ行きはターミナルBからです。ターミナルBへは、シンタグマの近くからブルーバス024に乗って行きます。シンタグマの観光案内所で貰った時刻表によると、デルフィ行きのバスの出発時刻は7時30分、10時30分、13時00分、・・・(略)・・・です。そして、3時間ぐらいでデルフィに着く予定です。

デルフィのアポロンの神域と博物館はこれもシンタグマの観光案内所で貰った資料によると、8月末までは夜8時まで開いています。でも、月曜日は、博物館は昼の12時からしか開きません。運悪く、明日はその月曜日です。だから、今日中に見学しないと、デルフィに2泊することになりそうです。

 

 

 

 

 

ブルーバス024

朝食後、急いで荷物をまとめて8時半頃アタロスホテルをチェックアウトしました。私達の前にチェックアウトの手続きをしていた人達は領収書のような紙を貰っていたのですが、私達は空港で支払いを済ませていたので、鍵を返したら終わり、ここではレシート1枚くれるわけではなく、呆気ないというか、素っ気無いというか、本当にこのまま出ていいの?と言いたくなるような頼りないチェックアウトでした。

昨日下見をしておいた、シンタグマ広場近くのバス停まで歩いて行きました。青い屋根の乗車券売場でブルーバスのチケットを買いました。ひとり100ドラクマスです。ここから、ブルーバス024に乗ってリオシオンに行きます。9時20分のバスがあります。しばらく待っていると、旅行者らしい大きな荷物を持った人達が段々集まってきました。

バスが来て、みんなで乗り込むと、いそいで刻印機でチケットに刻印しました。日付とバスのナンバーと時間が刻印されます。リオシオンのターミナルBへ行くにはPRAKTREIAで降りるらしいのですが、途中バスは何ヵ所ものバス停で停車しました。ホテルの場所によっては、シンタグマのバス停まで来なくて良いのかもしれません。ただ、観光案内所がシンタグマにあるので、そこの人はシンタグマのバス停を教えてくれたのでした。

リオシオンのターミナルBはブルーバスのバス停から少し歩くし、奥まったところにあって分かり難いらしいと聞いていたので、夫はバスの運転手に頼んでおいたようです。それでターミナルBのそばを通るとき運転手が指差して教えてくれました。それに、夏のシーズンということもあって、ターミナルBへ行く人達が何人もいたので、私達は迷うこと無くターミナルBに行くことができました。

 

 

 

 

 

ターミナルB

建物の中に入ると、待合室と切符販売室とがあります。切符は行き先ごとに違う窓口で売られているようで、各窓口に行き先を書いたプレートがかかっています。全部ギリシア語でどうしよう・・・デルフィは終点ではないのでどこ行きなんだろうと思っていたら、デルフィへ行く外国人が多いからでしょう、「DELPHI」書いた紙が窓口の前にあり、また後ろの壁にも「DELPHI」と手書きされた紙が貼ってありました。

その窓口に行って、10時30分発のデルフィまでのチケットを買いました。ひとり2850ドラクマスで、日本で買ったガイドブックに書かれていた値段より値上がりしていました。そのチケットには出発日時が手書きされ、SIT NUMBERにも手書きで通し番号らしい数字が書かれていました。SIT NUMBERというのが、座席番号だったのかどうか定かではありません。

思ったより、スムーズに事が運んで、出発まで1時間近くあります。しばらく、待合室に荷物を降ろして休憩です。夫は荷物を置くと、外へ探索に行きました。何か飲み物と食べ物を安く入手しようとしたらしいのですが、今日が日曜日のためか、まだ朝早いせいか、あいにく外のお店は閉まっていたようです。

待合室のところにも売店があるので、私はそこでパンとクルーリーを買いました。クルーリーはアテネの町角あちこちで売られていたのですが、夫が「不衛生的だから、この地で暮らしている人は平気でも、私達みたいに他所から来たものはお腹をこわすかもしれない・・・。」と言うので買えなかったのですが、ここのはケースに入っているから大丈夫だろうというわけで、やっとゲット出来ました。実は、そのケースの中を大きな蝿が自由に飛びまわっていたので、衛生的とはいえなかったんですけどね・・・。パンは中にクリームチーズみたいなのが入っていて、ほかほかでひとつ200ドラクマス、クルーリーはひとつ100ドラクマスでした。

出発前に長時間ドライブに備えて、トイレに行くことにしました。待合室を出たところで、トイレはすぐに見つかりましたが、入り口におばあさんが座っていて、中に入る人はそこでお金を渡して、トイレットペーパーを少し貰っていました。そばまで行くとひとり50ドラクマスと言っています。日本では無料のトイレに慣れているので、たとえそれが少額でも、お金を払ってトイレに行くというのには抵抗があります。でも、これからのドライブのことを考えて、みんなで行くことにしました。有料の割には綺麗ではありませんでした。結局、ギリシア滞在中、有料トイレに入ったのはここだけでした。

 

 

 

 

 

デルフィ行き長距離バス

行き先ごとにバスの停まるレーンが決まっていて、各レーンの上に行き先を書いたプレートがあります。デルフィ行きは、待合室から一番離れたレーンでした。私達がそこへ行ったときには、もう既に何人かの人達が待っていました。他のレーンにバスが到着したり出発したりするのを見ながら、バスを待ちました。新しいバスも古いバスもあります。クーラー付きもクーラー無しもあります。私達が乗るバスはクーラー付きかクーラー無しか・・・。

しばらくして、私達のレーンにバスが到着しました。バスの形はクーラー付きです。でも、窓が全部開いています。クーラー付きなのにクーラー無しです。ちょっとがっかりです。

運転手さんと荷物を積み込む係の人がいます。このバスがデルフィ行きなのか聞こうとするのですが、忙しそうにしていて伝わりません。何か行き先を叫んでは乗る人の荷物を荷物入れに放り込んで行きます。そのうち、デルフィと言ったような気がしたので、夫に確認してもらって、このバスで間違いないと確信して、荷物を預けて中に乗り込みました。

椅子は布張りで、ましなほうですが、中にはカッターで切られたのか裂けていたり、剥がれていたり・・・。なんとか座席を確保して座りました。ほぼ満員状態です。後から乗ってきた人で、しきりに座席番号を気にしてうろうろしている人がいて、私達にも声を掛けてきました。その時、私達は偶然私達のチケットのSIT NUMBERの席(前の椅子の背中に書いてある番号が私の持っている番号と同じ)に座っていたのですが、その声を掛けてきた人が言うには、椅子の背中の番号がその席の番号なので、一つずつ前に移動して欲しいということでした。

SITNUMBERの数字に関係ない席に座っている人もいるようでしたし、椅子の背中の番号がその椅子の番号なのかも定かではありませんでしたが、私達にとって特に不都合というわけでもなかったので、言われた通り移動しました。

クーラー無しでとても暑いのではないかと心配しましたが、走り出すと風邪がビュンビュン入ってきて、ちっとも暑いことはありませんでした。締め切られたよどんだ空気に比べると数段快適でした。

道路もちゃんと舗装されていて、道路の行き先表示も英語が併記されていて、聞いた話(道路の整備状態は悪いし、道路標識は全部ギリシア語)と全然違っていました。長距離バスのドライブは快適でした。途中の町で2ヵ所ほど停まり、車掌さんみたいな人が乗ってきて、乗車券を持ってない人に乗車券を売って、検札もします。検札といってもパンチを入れるのではなく、手で半分ぐらい破られました。

 

 

つづき


ギリシア旅日記