アタロスホテル

空港のところで紹介してもらったアタロスホテルに14日15日と2日続けて泊まりました。私達の部屋は2階の突き当たりにある隣同士の2部屋です。隣同士の部屋が取れたことはラッキーでしたが、道路に面していない狭い方の部屋でした。ガイドブックには中級のホテルになっていて清潔感があるとなっていましたが、ホテル自体古くて、私達の部屋は清潔感があるというほどでもなく、まあまあかな、という程度でした。

部屋にはエアコン(クーラーとヒーターは別々です)はありますが、テレビも冷蔵庫もありません。アメリカではどんなに安いホテル(1泊4人1部屋24ドルぐらい)でもテレビも冷蔵庫もあったのに・・・、ギリシアはこんなものなのかなあ、とあきらめました。お風呂はバスタブがあって、シャワーカーテンが付いていて、石鹸・バスタオルとフェイスタオルがあって、後々気が付くのですが、これはよい方でした。

朝食は日本風に数えて中2階(ギリシアはフロアーの数え方が日本とは違っていて、フロントのある日本でいう1階がGで、その上の中2階にあたるところに食堂があって、その上の階に客室があるのですが、そこから1階2階・・・となります。)にある食堂で取ります。

バイキング方式で好きなものを好きなだけとって食べられるのですが、2日間とも同じメニューでした。パンは2種類、ひとつは、コッペパンみたいな固い味の無いパンでもうひとつは、直方体の型で焼いてスライスしてある、固めのスポンジケーキみたいな少し甘いパンです。それから、スライスハムとスライスチーズ、バターと色々な種類のジャム。ヨーグルトと蜂蜜。コッペパンにハムやチーズをはさんで食べるようでした。私は甘いパンの方が好きでした。

飲み物は、コーヒー、紅茶とオレンジジュースがありました。わたしはミルクティーが好きなので、紅茶にコーヒーフレッシュを2〜3個入れて飲みました。コーヒーフレッシュはジャムのところにあって、夫がバターと間違えて持ってきたのですが、色が少し茶色く濁っていて、初めはそれが何かわかりませんでした。

オレンジジュースはオレンジの果肉が浮かんでいるので絞りたてなのかなあと期待して飲んだら、あまり美味しくありませんでした。でも、普段オレンジジュースなど飲まない夫は酸っぱくなくて美味しいといっておかわりをしていました。私には、水それも水道の水で薄めたとしか思えませんでした。

食堂から部屋へもどるとき、階段を使って上がりました。そのとき、1階にテレビ室があるのに気が付きました。そこで、自由にテレビが見られるようでした。また、その廊下の突き当たりに大きな冷蔵庫がありました。中を見ると、色々なものが入っていて、部屋番号が書いてありました。この冷蔵庫も使っても良さそうでした。それで私達は、ミネラルウオーターの小さなペットボトルを製氷室(冷凍室ではない)に入れて凍らせることにしました。これで、3日目は冷たい水が持ち歩けることになりました。

廊下や部屋の照明は薄暗く、夕方、私は部屋で蚊にさされてしまいました。ギリシアは蚊が多いと本で読んだので、渦巻き式の蚊取り線香をわざわざ日本から持ってきたのですが、初日から役に立ちました。夏に行かれる方は蚊取り線香必携です。

屋上にカフェがあって、夜はライトアップされたアクロポリスが見えるとエレベーターの中に書いてあったので、2日目の夜、子ども達が寝てから、夫と二人、カメラを持って行ってみました。カフェといってもアルコール類を出すところなので子どもは連れて行かない方がよいだろうと思ったのですが、屋上にあがってみると、暗くて誰もいなくて・・・、よく見るとテーブルや椅子があって、頼めば飲み物を出してくれるていどらしいのです。

屋上からはアテネ市街の夜景がとても綺麗に見えました。ライトアップされたケラミコスやリカビトスの丘もすてきでした。でも、アクロポリスの丘は薄暗いのです。来るのが遅かったかなぁと、半ば諦めかけていたら、徐々にライトアップされていくではありませんか、パルテノン神殿が、手が届きそうなくらい近くに見えました。写真も撮ったのですが、アタロスホテルのホームページに、もっと綺麗に出ているので、そちらを見て下さい。(私達の部屋は、アタロスホテルのHPの写真ほどきれいではありませんでしたし、屋上も賑やかではありませんでしたが、場所はプラカに近く便利なところでした。)

バックパック背負って、安宿に泊る旅の予定が、初日から、私達にとっては良いホテルに泊まってしまったので、子ども達はこのホテルを基準に考えてしまい、あとあとホテル探しに苦労することになりました。

 

 

つづき


ギリシア旅日記