プラカ地区散策

アクロポリスの後、古代アゴラに行きたかったのですが、古代アゴラの開館時間は午後2時半まででした。これから昼食をとってから行くとばたばたと見て周らなくてはいけないので、日を改めて行くことにしました。それで、今日の予定は取りたててありません。適当にぶらぶら歩き回ることにしました。

お土産屋が並んでいるので、南の方へ店頭のものを見ながら歩きました。中には、呼び込みをしているお店もあって、私達を見ると、中国語や日本語で声をかけてきます。商魂たくましいなあと思いながら、敢えてそういう店は無視して歩きました。途中で、ヒロスピタを歩きながら食べている人を見掛けました。私もちょうどおなかが空いていたので、見回すと、小さなお店でおじさんがヒロスピタを作っています。

早速、買って食べることにしました。普通サイズのヒロスピタがひとつ350ドラクマスと安かったのですが、ピタパンの中に、フレンチフライドポテトとトマトとヒロス(豚肉)が挟まれていて、それにザジキソース(ヨーグルトベースの白いソース)がたっぷりかかっていて、めちゃめちゃ美味しかったです。

これが、本場のヒロスよねえと、夫と私は納得しあい、昨日のレストランは日本のガイドブックに載っているので多くの日本人がきっと行ってるだろうけど、あれがヒロスだと思われてたら残念だなあ、と思いました。(この小さな店があった通りの名前も、店の名前も覚えてないので、紹介できないのが残念です。)

 

 

 

トイレ

お土産屋もまばらになり、プラカ地区の外れの方に来た時、子どもが突然トイレに行きたいと言い出しました。何となくぶらぶら歩いていたので、私達は今どこにいるのか把握していません。突然トイレと言われてもどこに行けばあるのか分からず困ってしまいました。回りをきょろきょろしてたら、トイレは見つからなかったけど、道路の名前が分かったので、地図で現在地の確認をして、シンタグマのマクドナルドに行けば確実なんだけど、ちょっと遠くて、それよりも近そうなのがゼウス神殿だったので、そこに行ってみることにしました。

しばらく歩くと、正面に見たことある建物が・・・、ハドリアヌスの門のようです。

そこを目指して歩くと、たくさんの車がビュンビュン走っている大通り、アマリアス通りに出ました。ハドリアヌスの門の写真を撮ろうと思ったけど、回りに足場が組まれネットで半分覆われていたので、止めました。ゼウス神殿は、ハドリアヌスの門の向こうに見えます。

歩行者用の信号をさがして、なんとかアマリアス通りを渡り、門のそばまで来たものの入り口がありません。神殿のそばには観光客らしい人が見えるので、生け垣沿いに入り口を探して歩きました。しばらく行くと、中に小さな建物があってどうもトイレらしいので、そばまで行きましたが、門が閉まっています。

他の所が入り口なんだろうと思って、もう少し歩きましたが、それらしいのが見つからずさっきの所に戻ってみると、閉館時間が2時半と書いてあって、もう閉館時間だったから門が閉められていたのでした。

目の前にトイレが見えながらも行けなくて・・・。今度は隣りのザピオンを目指して歩きました。結局、ザピオンの中にも入れず、シンタグマを目指して国立庭園の中を歩いていたら、トイレの標識があってやっと行くことが出来ました。

このトイレなぜか男性用は入り口のドアにカギがかかっていて、使えなかったのですが、女性用はドアが開いていてラッキーでした。で、女性用の個室のドアを開けて、一瞬「・・・」固まってしまいました。今までに見たことがない形、いったいどっち向きで使うんだろうと、悩んでしまいました。

というのは、ちょっと見ると、中央の向こうの方に直径10センチか15センチぐらいの小さな穴があるだけ、昔のぼっとん便所状態ですが、よく見ると、ほとんど凹凸の差がないのですが、手前の左右に足置き場らしきものが・・・。珍しかったので、夫に呆れられながらも写真を撮りました。

それで気が付いたのですが、上にはタンクがあって、棒が下がっています。試しに引っ張ってみると、水が流れて水洗トイレなのでした。足置きと思われた部分も水で洗われました。

この後、ギリシア国内で似たようなトイレにあちこちでお目にかかりましたが、もう少し段差があり和式トイレを思わせたので、他を先に経験していたら、そんなに驚かなかったかも知れません。

 

 

つづき

 


ギリシア旅日記