8月14日(金) ギリシアへ入国

 

本日の日程

  • エリニコン国際空港着

  • 国立考古学博物館見学

  • リカビトスの丘へ登る

  • クイック・ピタにて夕食

  • アタロスホテル泊

 

 

 

 

 

早朝4時過ぎ、予定よりも1時間ほど早く、エリニコン国際空港に着きました。飛行機はターミナルに横付けにはならないので一旦タラップを降りました。外は未だ真っ暗です。次々とやって来るバスに乗ってターミナルビルまで行きました。

入国審査の列に並ぶ前に、トイレに入りました。ここのトイレには大きく注意書きが貼ってあって、備え付けのトイレットペーパーも流さずに傍にあるバケツに捨てなければならないようでした。(この後、ギリシア滞在中、こんな張り紙は見ませんでしたが、トイレの中には大抵大きなゴミバケツがおいてあったので、トイレットペーパーを流しても良いのかどうか悩みました。)

入国審査の列に並んだのが遅かったので、延々と待たされるのではないかと思っていましたが、それほど時間がかからず順番が来て、呆気ないぐらい簡単に終わりました。

私達は荷物を全部機内持ち込みにしていたので、荷物が出てくるのを待つ必要がなかったので、両替所に行った時は未だ誰も両替をしている人はいませんでした。税関をでたところに銀行があることは、ガイドブックで調べてあったのですが、こんな朝早くに開いているかどうか分からないので、税関を出る前にあった両替所で両替をすることにしました。

両替する度に手数料がかかるし、土日連休になるので、アメリカドルで1000ドルのトラベラーズチェックの両替をたのむと、285000ドラクマス余りでした。この所ずっと円安でしたが、私達は以前、円が未だ高かった頃に作ったアメリカンエクスプレスの米ドルのトラベラーズチェックを持ってきていたので、円安の影響をあまり受けず幸いでした。後で分かったのですが、シンタグマにアメリカンエクスプレスがあってそこで両替すると手数料が要りません。

 

 

 

 

 

 

税関を通って無事入国。

まだ、5時前だというのに、銀行も花屋もレンタカーのカウンターも既に開いていました。でも、観光案内所は9時にならないと開かないそうです。

レンタカーのカウンターの端の方にホテルリザベーションと書いたカードがありました。時間は未だたっぷりあるので、ちょっと暇つぶしをかねて相談してみようと行ってみました。出来れば、今日いっきにデルフィまで行こうと思っていたのですが、親切そうなおじさんが、週末はデルフィは混むから安い宿は見つからないよとか言ったので、アテネに2泊して日曜日にデルフィへ行くことにしました。

だいたい夫は、ホテルはベットがあって寝られれば良いというぐらいにしか思っていないので、私達はいつもめちゃ安い宿に泊まります。でも今回は家族4人ということで、4人用の部屋か、ツインルームが2部屋欲しいので、見つけるのが少し大変でした。

そのおじさんは、あちこち電話して、4人で2部屋に2泊して朝食付きで6万ドラクマスのホテルを紹介してくれました。お金は、この場で払って、ホテルの部屋を見て気に入らなかったら、ホテルで返金するからとか、チェックインは午前9時からだから、荷物を置いて観光に出かけられるし、好きな時に部屋にも入れるとか、調子の良いことを言ったのですが、その雰囲気にすっかり飲まれて、そこに決めました。

現金1万ドラクマスのお札6枚を渡したら、そのおじさんえらい驚いていました。内心もっと高いホテルを紹介すれば手数料がもっと入ったのにと後悔していたのかもしれません。私達はとても安いホテルを探していたし、格好がとても日本人観光客には見えなかったようでした。どこから来たの?シンガポールから?などと聞かれました。以前、スイスで電話でホテルに電話した時どこから来たとか言う前に、日本からですねと言われた夫は、とっても憤慨していましたが、今回は日本人よりは英語の上手なシンガポール人に間違えられるなんて、夫の英語も上達したものです。でも、これもお世辞だったりして・・・。

デルフィのホテルも探しとくから、ホテルから電話してよ、とそのおじさんは言ってましたが・・・。私も夫も電話する気なんか全然ありませんでした。

 

 

 

 

 

空港からアテネ、シンタグマ、オモニア行きのエクスプレスバスは、早朝でも走っていましたが、まだ日の出前の暗いうちに、見知らぬ広場に着いても危ないので、しばらく空港の待合室で過ごしました。

みんな考えることは同じというか、待合室で時間をつぶしている人も多く、椅子の上で寝ている人もいましたが、寝袋を広げて、床の上に寝転がっている人もいました。

外が明るくなると、滑走路の向こうに海が見え、海のそばだったんだぁと感激。近くに島も見えましたが、禿山っぽかったです。

8時過ぎのエクスプレスバスに乗ろうとバス停に行き、テレフォンボックスぐらい小さい乗車券売り場で、オモニアまでの乗車券を買うと、ひとり200ドラクマスでした。(8月24日、帰国の時、オモニアで空港までのバスの乗車券はひとり250ドラクマスだったので、値上がりしたのか、行きと帰りで値段が違うのか、時間帯によって値段が違うのか・・・分かりません。)

バスは定刻にやってきて、みんなで乗り込むと、ガイドブックに書いてあったように、急いで刻印機で乗車券に刻印をおしました。乗り心地はそんなに悪くありませんでした。景色も初めのうちは日本の田舎と似たようなものでしたが、市街地が近づくと、ギリシアらしい建物が増えてきます。オモニアは終点なので、降りる場所の心配はありません。でも、降ろされた所は、広場らしいものがあるわけではなく、地図を見てもさてどっちに歩き出したものか、全然分かりませんでした。

夫を頼りに、4人ぞろぞろ歩き出すと、向こうに警官らしき人が見えたので聞くことにしました。ホテルはアテナス通りにあるアタロスホテルです。アテナス通りはすぐ分かり、ホテルも簡単に見つけられました。ホテルに着いたのは8時55分、少し早いけどチェックイン出来るかなとたずねると、フロントの人は「チェックインは10時からです。」とそっけなく言いました。

それでも、荷物は預かってくれるらしい。といっても通路の端の方に置いておくだけなので、少し心配だったけれど、荷物を置いて、シンタグマにある観光案内所ギリシア政府観光局本部へ行ってみることにしました。

 

 

 

 

 

ホテルのあるアテナス通りを南に行くとエルムー通りがあり、エルムー通りを東に行くと、シンタグマ広場があり、そのそばのギリシア銀行の1階にギリシア政府観光局本部があるはずでした。ギリシア銀行は簡単に見つかったのに、観光局本部らしいものはありませんでした。

銀行の外をうろうろしていたら、小さな紙切れに観光局移転と書かれた張り紙を見つけました。地図も描いてあったのですが、良く分からず、苦労して探し回りやっと移転先の観光局本部にたどりつきました。(200メートルぐらいしか離れてなく以外と近くなのに知らないものにとっては分かり難い所でした。)

デルフィとミコノス島とコリントへ行く予定でしたので、色々詳しい情報が欲しくて、「デルフィとミコノス島とコリントへ観光で行くので情報が欲しいのですが・・・。」と言ったら、薄っぺらいパンフレットをくれただけでした。もっと具体的に何が欲しいかはっきり言わないと日本のように気を利かせて関連するものを全部だしてはくれないようです。

なんとか、デルフィ行きのバスの時刻表と、博物館や遺跡の開館時間の表を貰うことは出来ましたが、地図は手に入らず、ホテルのことも聞き忘れてしまいました。

 

 

つづき

 


ギリシア旅日記