ハロウィン

 

10月に入ると、町のあちこちで、ハロウィンの飾り付けが見られます。アパートの中を1周して回るだけでも、ドアや庭の先に色々な飾りが見られて楽しいです。スーパーや、デパートでは、大きなかぼちゃや色々な飾り、ハロウィンの日に来る子ども達にあげるお菓子、子ども達の変装用の服や小物などが売り出されます。

夫は、骸骨、クモの巣を張った蜘蛛を買ってきて飾りました。私は、かぼちゃをくり貫くのは大変だと思い、プラスチックで出来たかぼちゃのバックと、残ったときは食べられるようにえりはるなの好きなお菓子を選んでたくさん買いました。ハンバーガー屋でも、この時期の景品は、ハロウィンに関するものです。えりはるなは、魔女の顔の形のバックをもらいました。

教会の英語教室にも、先生が小さなかぼちゃをくり貫いて、目や口をあけ中にろうそくを灯したものを持って来ました。「ハロウィンは、キリスト教のお祭りではないけれども…、」と言いながら、「これは、ジャコランタンというのよ。」とみんなにハロウィンの話をされました。

小学校でも、ハロウィンの勉強(?)があって、子ども達は、かぼちゃや、魔女などを切り抜いて色を塗ったりしたものを作ったりし、それを持って帰ると、部屋の中に飾りました。ハロウィンの日は、「トゥリック・オア・トゥリート」と、言ってドアを叩くことなども、学校で習ってきました。

ハロウィンの数日前に、マンションの管理人さんが来て、ハロウィンの日は、玄関の電気を点けておくと子ども達が来るので、お菓子が無くなったら、玄関の灯りを消すようにと言われました。また、子ども達は、玄関の灯りがついているお家に行くと、お菓子がもらえるよ、ということでした。

10月31日、ハロウィン当日です。前の年、Tさんところはゆかたを着せたそうなので、えりはるなにも日本から持ってきたゆかたを着せ、リボンを髪に飾りました。6時ぐらいから、色々な衣装を着て変装した近所の子ども達が、「トゥリック・オア・トゥリート」と、ドアをノックしてやって来始めました。えりはるなも、夫といっしょにアパートの中の家々を回ってくることにしました。

私はひとり留守番です。近所の子ども達が、次々とやって来ます。やって来る子ども達の衣装が様々なので写真を撮ろうと思っていたのですが、家にいるのは私だけなので、お菓子を渡すのに手一杯で、結局、一枚も写真を撮ることが出来ませんでした。

2時間ほどして、えりはるながバック一杯のお菓子を持って、帰ってきました。60〜70軒ほどの家を回ってきたそうです。たくさんのお菓子を頂いて、大喜びです。着替えるとすぐ、貰ってきたお菓子を広げて、記念写真をとりました。「これでしばらく、おやつを買わなくてすむわ…。」と、思ったのですが、頂いたキャンデーやチョコレートは、とても甘すぎて、えりはるなもあまり好きではないようでした。甘い物好きの私でさえ、甘すぎて食べられません。もったいないので、結局、Tさんのお子さんに食べて頂きました。

 

 

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