博士号をお持ちですか・・・

 

日本語学校の先生から、電話で日本からのお客様の歓迎会にご出席下さいと言う依頼があった時のことです。

「お宅のご主人は博士号をお持ちですか?」と聞かれました。日本ではそんなことを聞かれたことが無かったので、「はい、持っていますがそれが何か関係するのですか。」と思わず尋ねたら、「紹介する時、博士号をお持ちだったらドクター・・・とお呼びしますので…」と言うのです。アメリカは自由で平等だと思っていたのでそういうところに気を遣うのかと驚いてしまいました。

夫の友人たちは、FSU(フロリダ大学)の教授達ですが、たいていファーストネームで呼び合っているようでした。それで、夫に「あなたミスター・・・ではなくて、ドクター・・・と呼ばれるの?」と聞くと、「そうだ。」と答えます。たぶん、最初の紹介の時やフォーマルな時だけだと思いますけど…。

夫がイギリスに行った時のことを話してくれた時、「ケンブリッジ大学の食堂は、教授達の席が学生達の席よりも一段高いところにあって、いやだったと…とか、イギリスは、まだ階級意識がかなり残っているから…。」と、言っていたけどアメリカにもちょっと区別するところがあるというのは驚きでした。

歓迎会の方は、モービルと姉妹都市になっている日本の市からの訪問団の歓迎の式典で、かなりフォーマルなものでした。訪問団の主な目的は、中学生、高校生の交換留学をするにあたっての現地調査といったところらしく、モービル在住の日本人、大学生たちも何人か招待されていて、日本ではあまり知られていないだろうと思っていたモービル市にも結構日本人が住んでるんだあ、と思いました。

式のあと、クッキーなどのちょっとした食べ物と飲み物が出て、交流会だったのですが、訪問団の方に「ここの治安はどうですか。」など色々と聞かれたけれど、まだモービルに着いて日が浅く、あまりお役に立てませんでした。

 

 

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ディープサウス・オブ・USA