サマースクール

 

えりはるなが学校から持って帰ったお手紙に、”サマースクールに参加する権利がある・・・”とかいてありました。その下に箇条書きで、学業不振、出席日数不足、その他いろいろとありましたが、そのなかに英語力不足というのがあって、そこに、印が付けられていました。正確なニュアンスは分かりませんが、英語力が不足だから、サマースクールに出なさいという強制ではなくて、サマースクールに出ても良いですよ、という風に読めたので、とても好ましく思いました。

夏休みは、日本と同じように七月からだろうと思っていたら、フロリダ大学は、五月から夏休みでした。えりはるなの小学校は、六月四日で終わりました。学校に行き始めて、わずか二ヶ月足らずで、夏休みに入ってしまっては、せっかく学校に慣れたところだったのに、九月は、また一から出直しという事になりそうです。

アメリカの学校は、たいてい九月が新学期です。だから、夏休みには宿題がありません。宿題が全く無いというのには大賛成です。夏休みに自由に色々な事が出来るからです。でも、夏休みが、日本のように四十日ぐらいと思っていたのに、三ヶ月も夏休みがあるなんて…。それで、サマースクールに参加させる事にしました。夏休みが、四十日しかなかったら、サマースクールには申し込まなかったと思います。強制では、無い様でしたから…。

サマースクールの間の給食は、無料でした。サマースクールに参加する子は、難民とか、貧しい子どもが多いからでしょうか、理由は分かりません。

日本に帰ってから、子ども達は、「サマースクールの給食は不味かった。」と言っています。毎日毎日ハンバーガーと飲み物だけだったからだそうです。そうは言っても、ハンバーガー(正確には、ハンバーガーではなくて、中身が色々なので、サンドイッチというのですが、パンはハンバーガーのパンと同じです。)は、何種類かあって選べるし、日によって、種類も変わります。飲み物も何種類かあって選べます。アメリカでは、子どもの時から、自分で選ぶ自由があるのです。

 

 

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アメリカで暮らして