冷蔵庫

 

家具なしのアパートだったのですが、台所に冷蔵庫が備え付けてありました。2ドアのシンプルなタイプです。大きさも、最近の日本の一般家庭向けのに比べると小さいです。冷凍室もそんなに広くありません。アメリカって、1週間分の食料をまとめ買いするんじゃなかったっけ…。とても 4人分の食料を1週間分入れるのに十分とは思えません。

リビングルームでくつろいでいる時に、台所で何か音がしました。何かものを落としたような、ドサドサッという音です。台所に行ってみても、それらしい物はありません。また音がしました、冷凍庫の中です。開けてみると、氷があるだけで別に何もありません。古い氷は嫌だな、と思って、取りあえず、その氷を捨てました。

リビングに戻って、どれくらいたったでしょうか、忘れた頃に、また、台所で音がしました。何かものを落としたような、ドサドサッという音です。台所に行き、冷凍庫のドアを開けてみると、さっき氷を捨てたのに、また氷が入っているのです。「なあんだあ、この冷蔵庫、勝手に、氷を作るんだぁ。」と、納得。

ところが、また何時間かたつと、ドサドサッという音がします。冷凍庫を開けると、また氷が出来ていて、もう、あふれそうです。「どうしよう、このままだと、氷があふれちゃうよう。」おろおろして、夫に相談すると、冷凍庫の中を調べてくれました。

何のことはありません。氷が貯氷箱にいっぱいになると、製氷皿はひっくり返らないようになっているというのです。簡単な仕掛けで、氷が要らない時は製氷皿がひっくり返らないようにストッパーもついているというのです。やっと事情が分かって、ほっとしましたが、本当に、氷があふれてしまうのではないかと慌ててしまいました。

 

 

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アメリカで暮らして