果物のこと

 

いちご

アメリカのスーパーで、苺はバケツ型の透明ないちごパックに入れられて売られていました。大小様々、ごちゃごちゃに入っています。大きさを揃えて並べたりしていないので、とても安いです。1パック200円ぐらいなのに、日本の苺パックの2〜3倍の量の苺が入っています。

味は、野生的でとっても懐かしい味です。子どもの頃、私のうちでは庭に苺を植えていました。それを、手で摘みながら食べたものです。アメリカで食べた苺は、子どもの頃、自分で摘みながら食べた苺の味がします。でも日本で今食べる苺の味と比べると全然甘くないので、そのままでは、あまり沢山は食べられませんでした。

ずっと日本にいたらあまり気が付かないけれど、苺はだんだん甘みが強く、形も大きくきれいに…という風にどんどん品種改良されている事にあらためて驚かされました。

 

 

 

 

梨 と りんご

アメリカの梨は西洋梨と呼ばれていて、形が少し違います。それで、日本のジューシーな梨の味は最初から期待しませんでした。結構硬いのですが、それでも齧ると、なぜか日本の梨の味をほんの少し思い出させてくれます。

でも、りんごの違いには驚きます。 紅玉に一番見た目が似ているのですが、もう一回り小さいです。齧ると、日本のりんごはサクッという感じでジューシーですが、アメリカのはカリッという感じで、硬いのです。

味は、やはり野生的というか、自然のままというか、梨もりんごも木になる果実なんだなあというのが、良く分かります。日本にいる私達はかなり贅沢だなあと改めて思います。適度な硬さで、適度に甘く酸味もあって、大きく形良く育った梨やりんご、何十年もかけて品種改良し、大事に育てられた果物。あらためて日本という国自体が私にとって温室だなあという気がします。

 

 

 

 

アプリコット

娘達が好きでよく買って食べたのが、アプリコットです。梅よりは大きくて、桃よりはかなり小さいのですが、桃に良く似た果物です。日本で李と呼ばれている物かもしれませんが、私は日本で李を食べた事が無かったので比べられません。

色は黒っぽい赤紫、手で皮をむいて齧るととってもジューシーです。かなり酸味が強いのですが甘みもあって、結構美味しかったです。

 

 

 

 

Fig

ある日、図書館のサバイバル英会話教室に、先生が庭の木に沢山実ったからと、持ってきてくれたのがFigという果物です。親指の先ぐらいの小さな実、皮を手で剥きながら食べてみると、食べた事のある味です。

辞書で figを調べてみるとイチジクと書いてあります。figは見た目は日本のイチジクとはかなり違うのですが、味は良く似ています。

アメリカと日本は自然環境が違うので、木の育ち方も、その実もかなり違うんだなあと改めて思いました。appleは、りんごと訳すけれど、apple は appleで、りんごとは違うんだと思った方が良いかもしれません。figはイチジクではなくてfigですから…。

 

 

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アメリカで暮らして