北部庄兵ヱ道のバイパス(教弘寺北)

 しばらく、ページの更新を怠っておりましたが、この間、お爺さんは山へ芝刈りに行っておりました。実は芝刈りはお爺さんの日常活動で、山道を歩くときは常にノコギリを携帯して、西に倒木があれば、「無礼者!」と切って捨て、東に藪があれば、「慮外者!」と打ち払いながら歩いているわけですから、特に報告するほどのことでもないのですが、新道と見なせる場合は報告した方がよいだろうと思いまして、ページを立ち上げることにしました。そうしないと歩く人が居ないので、また藪になる心配をしているわけです。

 さて、新しく切り開いた道というのは、北部庄兵道の教弘寺北部分です。以下「 」で囲んだ文は「生駒の古道」P.126の記述を引用した部分です。
地図をご覧下さい。A点が「山中へ入」る所、B点が「山頂方面から下ってくる道と交差」する所です。ここから「直進して背丈ほどある笹をかき分けて急坂を下る」ことになっています。つまり、B-D-Eと進む説明です。AB間は古道の会の皆さんのボランティア活動のおかげでずいぶん通りやすくなっています。「背丈ほどある笹」も今はありません。しかし、BD間は地形図をご覧になるとわかりますが、道がありません。下生えのほとんど無い樹林なので、歩けそうな所を進んで直進していくことはできますが、D点直前で崖にぶつかってしまいます。CD間の道が作られたとき崖ができてしまったようです。そのため、現状ではB-C-Dと進むコースに赤リボンがぶら下げられて迂回コースが案内されています。B-C-D間は150m、B-D間は50m、100mの迂回です。距離はたいしたことはないのですが、B-C間の道は石の多い急坂で楽しくありません。B-D間の林間コースの方がずっと快適です。問題は崖を下る所だけです。
本来の庄兵ヱ道と思われる所を進むと下地図D点より少し右(東)で崖にぶつかります。C点側にかなり迂回すれば下れそうですが、かなりの藪こぎを強いられます。距離も遠くなります。D点も急坂ですが何とか通れそうです。そこで、D点の急坂にロープを掛け新道としました。これで本来の庄兵ヱ道により近いコースとなったはずです。

以下コースの説明です。A点までは「生駒の古道」をご参照下さい。
 A点の山道入口はよく通行妨害がしてあります。困ったものです。以前は犬囲い柵と称して、通行止めがしてあった。これは古道の会の皆さんの抗議で撤去されましたが、この冬にはイノシシ捕獲罠が入口をふさいでいました。ここ鳥獣保護区なんですよ。生駒市に通報しまして撤去されました。生駒市の担当者の説明によるとイノシシ罠は生駒市が貸与したもので、申請では他の場所に設置されているはずだったものだそうです。担当者も頭に来たでしょうね。「返却させた」そうです。それでも、おどしのために「イノシシ罠危険]という掲示だけは残しています。現状は新手の掲示で「まむしに注意」です。懲りない人ですね。

 この掲示はウソです。入口の案内掲示と考えましょう。この右から入ります。

B点の林間道への入口には赤テープを巻きましたがどうも目立たない。直進できると知っていればわかりにくい箇所ではありません。

 いかにも通れそうな所です。崖直前で右(西)へ曲がる道を整備してあります。

D点のロープです。下った所がぬかるんで嫌だったので、石を埋めて石畳風にしてみました。何とも暇なジジイです。

 

急坂を下ると笹藪を抜けて大和北部八十八ヶ所霊場三十五番の教弘寺の北(E点)へ出ます。写真の建物は教弘寺の社務所です。ただし、無住で御朱印は松尾寺で受け付けています。ここの笹はすぐ茂って、入口がわかりにくくなります。刈り込みしたので、しばらくは大丈夫でしょう。

 入口正面まで進めば道とわかります。

教弘寺と鶴林寺の間については整備できていません。十三重層塔の所から南下する道は里道に出る所が藪でうっとうしい。その先の次の里道までの道が「生駒の古道]の説明どおりには歩けなくなっている。さらに、鶴林寺へ抜ける林間道への入口がよくわからない、と難題だらけです。山中なら、道を切り開けばすむのですが、私有地ですぐ側に民家があります。ちょっと手が付けられません。教弘寺から南は普通の市道を歩くことをおすすめします。整備はできなくても「生駒の古道」よりはわかりやすい説明ができるように考えてはいます。しばらくお待ち下さい。

追記:教弘寺以南も何とか整備しました。教弘寺-鶴林寺間の庄兵ヱ道の紹介もしました。

メニューページ