暗街道南の庄兵ヱ道-続編

 お待たせしました。暗街道から土砂処分場下までの庄兵ヱ道についての調査報告です。初めての訪問者は前編を読んでからご覧下さい。この間の庄兵ヱ道については復元を断念しました。えーっ待ってたのにー、という声が聞こえてきそうですが、通れるようにはしました。しかしこれまでの復元コースと違って、ご家族連れで楽しく歩いていただける道にはできそうもありません。一応通れるようにはしたので、復元を断念した理由と共にコース紹介をしておきましょう。

 まず入口です。鬼取方面から南下してくる道と暗街道がぶつかる三差路を少し東に下ったところです。西に行けば新ルートとして紹介した土砂処分場のゲートです。ガードレールが金網フェンスに変わる境目が人一人通れる程度に開いています。ここから刈り進みました。入口はおすすめコースでないので、迷い込まないように笹が数本残してありますが、その先は通れるように刈り込んでいます。

 暗街道の道路壁に沿って進みますが、大変なゴミの量です。古タイヤ、園芸用プランター、一輪車、自転車、チャイルドシート、最大のゴミは巨大なプラスチックタンク、簡易浴場でしょうか。よくわかりません。街道から投げ捨てられたものです。こんなことをするから、フェンスでふさがれてしまったのです。しかし通れる程度にはしておきました。このゴミの山が復元をあきらめた第1の理由です。楽しく通れません。

   

 プラスチックタンクを過ぎると、やっとまともな下り坂です。しかしこの坂の左手(下流側)も、上から落ちてきたゴミだらけ、気分が悪くなります。坂を下っていくと竹林にぶち当たります。この竹林がどこを下るかよくわからない。

 下るのは難しくありません。左手(下流側)へ進むと、細い下り道があります。しかし、その程度の下りなら竹林中のどこでもできそうです。これまで復元してきた庄兵ヱ道はかなり幅がありました。ここにはそのような道の痕跡がありません。どうも、タケノコ栽培などのために、道を崩してしまったようです。どこが本来の道かわかりません。これが復元断念の第2の理由です。
 竹林を下りきると河原に出ますが、竹林からの出口がよくわからない。適当なところで、藪をぶち抜いて河原への通路を作りましたが、その先の河原がまたわからない。河原ですから通過はできます。しかし、処分場の坂より上流部分と違い、ここは産廃土砂が覆っていて、道の痕跡はありません。自分が通るために少々草を刈りましたので、踏み跡状の所がありますが、復元道ではありません。本来の庄兵ヱ道がどこを通っていたかは全くわかりません。これが復元断念の第3の理由です。

 竹林からの出口、出られるというだけです。

 処分土砂で埋め尽くされた草原。まあ、どこでも通れます。進むと、処分場の坂で、刈り込みした快適な道に出ます。

 結論として、こんな道はおすすめしません。従って快適な道にするまでの整備はしませんでした。まあ、できもしないのですが。処分場ゲートを開けて坂を下って下さい。快適な道です。問題点はヌスビトハギだけでしたが、実はこれらの調査や作業のため、何度も通りますから、坂の刈り込みもしました。毎回ヌスビトハギに悩まされるのは嫌ですからね。完璧ではありませんが、うまく歩けば付かない程度には刈っています。その甲斐あって今日は全くヌスビトハギに悩まされませんでした。

 土砂処分場の坂道

 河原を貫く、背丈より高い草原の中の道

 このコースをおすすめするわけですから、おまけの整備もしておきました。南部庄兵ヱ道最北の道標から谷に下る最初の部分がかなり滑りやすくて嫌なところです。道が乾けばどうということもないのですが、イノシシ君が耕しているようで、土が軟らかく乾燥しません。晴天が何日も続いたのにぬかるんでいます。ここにロープをはって滑らず上り下りできるようにしました。こうしておけば道標までやってきた人が、「ロープがある。下ってみようか。」とそそのかされる可能性が出てきて、通行する人が多くなるのではないかとも考えています。

 ロープにすがらないと滑ってどろんこです。

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