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医者と煙草  先生様 あなたは誰ですか? 

医者と煙草

 とある大学病院の最上階レストランでのことです。
診察が終わった私はお昼を食べに行ったのですが、そこで通されたテーブルはまだ年も若そうな男性のお医者さんふたりが座っているテーブルの隣でした。
 げ〜ヤダなぁと思ったけどそこしか空いてなかったからしょうがない。
 そこでは一応白衣脱げるようにハンガーとか置いてあるんだけど、二人は着たまま。
 だからすぐに「医者だ」ってことが分かったんだけど、だいたいなんで脱がないの?あなたたち。
 そんなに「医者だぜ」って誇示したいわけ?ねぇねぇ。
 まぁそれは今までの苦い経験から医者嫌いになってしまった私の、神経過敏な反応なのかもしれません。
 だからそれはいいです、別に。
 脱ぐのがめんどくさかったのよね?多分。そうでしょう?
 しかし。
 そのうち一人が煙草を取り出してぷかぷか吸い出したのだ!堂々と!
 確かにそこは禁煙席ではなく、そいつのテーブルにも私のテーブルにも灰皿はあった。
 おお、あったとも!(だいたい病院内レストランなのになんで禁煙にしないのか不思議だ)
 だけどそいつが医者のくせに病院内で、しかも白衣着て、平気で煙草を吸うという神経が私には全く分からない。
 「ボクは患者さんのことなんてこれっぽっちも考えてないばか医者です」
って宣伝してるようなもんだぞ!こら!
 しっかり顔覚えたからな、このやろ〜。
 どこの科の医者か知らないが、もしまた入院することになって、あんたが担当で現れたら断固拒否してやる。
 でもそんなことしたら多分「なんてわがままな患者なの?」ってあきれられるんだろうな。
 そんで「そんなことできません」て説得されるんだろう。
 でも言わせてもらえばなんで出来ないのですか?逆指名。
 すっごく不思議なんですが。ごく単純に考えても。 
 サービス業のくせにぜんぜん客よりいばってる。
 それが病院というところです。
 なんでこっちが客なのに、選べないのでしょうか?先生。
 おかしくって不思議だ!病院って。

 もう亡くなってしまったが私の入院友達Cちゃんは、ある担当医が大嫌いだったそうだ。
 理由はいろいろあるが、やっぱり性格の問題だった。
 Cちゃんと合わなかったということもあると思うが、ある出来事が起きた。
 彼女の移植(白血病で骨髄移植を受けていた)の前処置中(前処置がわからないという人は私のホームページのうらばなを読んでください)、一番しんどいときに、その担当医とたまたま点滴を見にきた看護婦が、部屋でなごやかに笑い話をしたということだった。

 「それだけで?」と思ったあなたは決して医者にはならないでください。
  それじゃ内訳を書いてみます。
 Cちゃんが常に襲ってくる吐き気で苦しんでいるとき、担当医が部屋に入ってきたそうです。
 するとそこにつづいて看護婦が点滴を見にきた。
 彼女の担当医はその看護婦に話しかけたそうです。
 「なぁ、○○さんってどこの高校?」
 「○○高校やけど」
 「やっぱり!じゃあ××って知ってるんちゃう?」
 「えっ知ってるよー!なんでなんで?」
ってな感じで、ふらふらしてる彼女の前でおお盛り上がりで笑いながら話してたそうです。
この話を聞いて、彼女がその担当医を嫌いになるのは当たり前だと思うのは私だけでしょうか?
本気で心配してくれなどという贅沢は言わないが(ほんとはそうあって欲しいけど)少なくともフリぐらいはしろよ!
って思いません?みなさん。
生きるか死ぬかという治療に耐えている真っ最中で、今まさに苦しんでいる人間の目の前でよくもそんな会話ができたもんだ、あんたたち。
そこまで感覚が麻痺しててやばくないのか?人間として。

そしてもうひとつ。こっちの方が決定的だろうと思う。
 なんとその担当医はCちゃんの輸血パックの血液型を間違えたのだ!
 幸い、いつも輸血パックを点検する(私なら絶対気付かず死んでたろうなー)Cちゃんは
すぐに気付いて止めてもらったため助かったのだが、後から謝りにきた奴は「Cちゃんごめんな〜」
とへらへらしながら言っただけだったそうだ。

 なめてんのか?

 私だったらこんな謝り方では絶対に済まさないところだけど、そいつの誠意のなさはとりあえず
また後で書くことにして、ここではシステムについてだけ書こうと思う。
 Cちゃんは、奴の上にいる先生(会社でいう上司の立場になる先生)に、
「お願いだから担当医を替えて欲しい」
と泣いて頼んだそうだが聞き入れてもらえず、
「我慢して。これから輸血はボクがしてあいつにはさせへんから」
と言われただけだったそうだ。
 そして嫌で嫌でしょうがないのに、ずっとそいつが担当医だったらしい。
 そこまで嫌な相手なのに、患者の方が我慢しなければならないなんてそれでもサービス業だと言えるんだろうか?
「診てやってる」意識の表れだと思う。

 うーん、「煙草と医者」というタイトルからずいぶん脱線してしまった。
 めんどくさくなったんで急に結論になりますが、とりあえず医者あるいは医者を目指すのだったらやっぱり禁煙ぐらいはして欲しいのです。
 医者が健康に悪いことを率先してやっててどうするの?
 それって絶対矛盾していると思うのですが。

 というわけでずいぶん毒づきましたがここではこんな調子でお医者さんへの思い(?)を書いていきたいと思っています。
 もちろん良い先生にもたくさんお会いしている私です。
 患者にとって良いお医者さん、患者にとって嫌なお医者さん、についてどうぞいろいろ語らせてください。
 もしも、私の悪口がお医者さんの目に止まり、それが対患者への勉強として参考になったならとっても嬉しく思います。
 
それでは最後にもう一言二言。
 病院内レストランで煙草吸ってた医者!
 勉強はできても頭が悪いようだから教えてあげよう。
 病院には、病人がたくさんいるのです。
 あなたの隣にいる人は、患者かもしれないのです。
 だから少なくとも近くに人がいるときは煙草を我慢しましょう。
 分かった?
  
      



先生様

 
 もともとの病気の発祥は不明だが、治療しなければこのままでは死んでしまうという状態で初めて病院へ行き、精密検査(マルクという骨髄検査)を受けたとき、私は20代前半で、人並みに会社員として働き、お給料をもらっていた。
 完治には骨髄移植しかない、と言われ、それならやるしかない、ということで仕方なく受けることになったが、この病気が完治するまでには恐ろしく時間がかかることをやがて知ることになる。
 当初は骨髄移植後、職場復帰しようと思っていたが、諸々の事情があり結局辞めることにした。
 それはまぁ関係ないのでこの際おいておいて、その入院のときに初めて、傷病手当というものがあることを知った。
 会社組織で働いていた人であれば、健康保険に加入しているだろう。
 健康保険組合から、病気やけがなどで働けないときでも、それまでもらっていた給料の6割程度が至急される制度である。
 1日につきいくら、という給付の仕方なのでまとめて後で請求しても良いのだけれど、ただでさえ苦しい家計の上に私は働けないわ、その私の看病のために営業職の母の収入も減る、という悪循環だったのでこまめに請求しなければとてもやっていけない。
 というわけで月に一度請求していたのだが、このときに医師の診断という欄があって、担当の主治医に「これこれこういう状況のためにこの人は今働ける状態ではありません」という証明をしてもらわなければならない。
  この手当てについて語りたいわけじゃないのですが、このことに関して別のことが言いたいが為に前置きがこんなにも長くなってしまいました。
 すみません。では、例によって始めます。
 とある病院の病棟ナースステーションでのこと。
 私はこの「傷病手当請求書」を持って、自分が入院していた病棟に出向いた。
 言うまでもなく、主治医にこれを書いてもらうために、である。 
 このとき実は一度目の移植を終え、もう退院していた。
 入院しているときには、向こうから先生がこちらのご機嫌伺いにやってきてくれたときにでも「先生これ書いてもらえます?」って渡せば良かったんだけど、退院したらどうしたらいいんだろう?
 分からなかったのでとりあえず入院していた病棟に行ってみたのです。

 「○○先生おられますか?」
  入院していたときには見なかった看護婦さんが出てきて一言。
 「あ、○○先生ねー、今日は大学の方に行かれる日でおられないんですよー。何かご用ですか?」

 私がそこで、この請求書を書いてもらいたいので渡しておいてもらえますか?と言ったところ、ここでは預かれない、ときっぱり断られてしまった。
 なんでやねん?!っと心の中で突っ込みながら「どうしてでしょうか?」と聞いてみると、
「それは、chiroさんはもう入院患者じゃないのでカルテがここにないからです。」という分かったような分かんないような返事が返ってきて、それではどうすればいいのでしょうか?と重ねて聞く私にここではなくて、外来の受け付けに行かなければなりません、とその看護婦は「当たり前なことなのに知らなかったの?」と言いたげな面倒くさそうな感じで言い放った。
 その態度にむかついたので、「カルテないってゆうけどこの病棟に今現在無いだけで、病院内にあるのは間違いないんちゃうん。そんで先生はここと外来を行ったり来りしてるんやろ?そしたらあんたがここで受け取って後で先生に渡してくれたらそれでいいことなんちゃうん?」と思いきりごねてみたかったが小心者な私はそれもまた心の中でだけで毒づくだけにして、「あ、そうだったんですか」とあっさり言ってエレベータ-でせっかく上った階をまた降りて、今度は外来の受け付けに向かった。
 そこで同じことを受け付けの人に繰返すと、今度は「はい。分かりました。先生にお渡ししておきますね」と言わたので安心して「いつ取りにくればいいでしょうか?」と聞くと、1週間から10日後に電話で出来てるか確認してから来てください、という答えが返ってきた。
 えっこれだけのこと書いてもらうのに一週間も?!っていう思いが思わず顔に出てしまったのだと思う。
 受け付けの人からは「先生はお忙しいですのでね」と言われてしまった。

 さて、これらのことから実は何が本当に言いたかったか、と言うとそれはこの二人の敬語の使い方である。
 最初に応対したナース、後から出てきた受付、この二人と医者は同じ病院で働く言わば身内の人間なのにナース、受付のどちらもがその身内に対して敬語を使う奇妙さ。
 すごく不思議でしょうがない、と思うのは私だけだろうか?
 会社員として研修を受けた私が最初に教えられたのは、「身内の人間に敬語を使ってはいけない」ということだった。
 つまり、「○○部長は今席を外されています」などと言っては絶対にいけないのであり、上司でも会社外部の人間には「○○はただ今席を外しております」と言う、ということは会社に勤めている人間なら誰でもが知っている当たり前の常識である。
 でも、病院というところではどうも違うらしい。
 会社でこのことをたたきこまれていた私には、ナースや受付たちの敬語しゃべりがどうにも耳障りでしょうがなかった。 

 そらみなさん「先生様」におなりになるわなぁ

 って感じです。
 
 
 研修医1年目と言えば、会社で言えば「新入社員」である。
 でも企業の新入社員はもちろん誰からも敬われない、一応仕事がこなせるようになるまでは時にはぼろかすに言われる存在なんである。
 当然、自分はどうしようもない役立たずな存在に感じてしまい、そんな自分をえらいなどとは間違っても思わないだろう。
 それまでどんなにえらい大学を卒業した人でも、社会人一年目はそれまでのプライドをたたきつぶされて、社会の厳しさというものを知るのが普通だと思う。
 ところが研修医1年目は同じ新入社員でも、少なくとも表面的にはもう立派な「お医者さま」扱いである。
  なぜってそれは先に書いたようにナースや受付たちが敬語を使って、患者にもそれを暗黙のうちに強要するからだと思う。
 また1年生たちの中には新米のくせにそういうことが分かっていなくて、自分は「医者」になったんだから患者からは敬われて当然と思ってるんだろうか、えらそうに振舞うおバカな人もけっこういる。
 気付いてない人多いと思うけど、患者はみんな研修医一年目を「医者」だなんて思っていません。
 でもプライド傷つかせてちゃんと仕事してくれなかったら困ると思って、「先生、先生」って言ってるだけ、ということをちゃんと自覚しておいた方がいいんじゃないですか?
 そうすれば影で「あのあほぼんが」と悪口言われたりすることはまずないでしょう。
 と、思う(ちょっと自信ない・・)
 
 普通、企業では先に入った者が先輩であり、後に入った後輩の指導にあたる。
 病院でもそうだと思うのだが、立場が看護婦と医者では全然ちがうらしい。
 医者と看護婦は、対等な立場では全くない。
 完全に医者が上で、看護婦は下である。
 そういうことが当たり前のようになってしまっているようだが、私はおかしいと思う。
 ナースにはナースとしての仕事があって、医者には医者の仕事がある。
 それぞれが協力して医療を行うというのが理想なんだろうと思うが、実際には完全にピラミッド式のシステムができあがってしまっていて、入ったばかりの新入研修医でさえ、「ナースは自分の助手」扱いで見下す態度を示すアホな奴を多く見てきた。

 看護婦さんってえらいなぁ、優しいなぁ、大人だなぁ、と感心してしまう。
 プライドの高いお子様たちをおだてながら一人前の医者になる手伝いをさせられてるんだもの。
 そして自分はその職場で2年も3年も先輩の立場であるにも関わらず、入ったばかりの研修医からタメ口のなめきった口調で「○○さん、やっといてーやぁ」なんて言われるなんて屈辱的じゃないのかなぁ、と思う。
 会社だったらそんな常識知らずのアホには上司から当然注意があるのだけれど、病院で言う上司の立場にある先生たちもみんなそうやって育ってきた人たちばかりなのでなんとも思わないんだろうな、きっと。
 というわけでピラミッドが崩れることはこの先もないと思う。今のところ。
 だけど病院だけでまかり通っているその上下関係を当然のように外部の人間(つまり患者)にまで強制するのは止めて欲しいのです。
 だからいつまでたっても患者と医者は対等になれない。
 あ、老人を除いてね。
 おじいちゃん、おばあちゃんの世代はまさに「先生様様」だったかもしれない。
 でももうさすがにそういうのもそろそろ「これっておかしいんじゃない?」と誰かが気付いてくれないかな、と切に願う今日この頃。
 ところで、アホな奴というのは私の治療に当たってくれた研修医の方たちではありません。
 人の運が実はとっても良いんじゃないか?と密かに思っている私ですが、すごく謙虚で、勉強熱心な研修医の人たちばかりに当たって快適に入院生活を過ごしていました。
 この場をお借りして3人の研修医の人たちに感謝です。
 もちろん、3人ともナースををあごで使うなんてしません。
 ちなみに3人中、2人が女の先生でしたが、私が「こいつアホか」と思った医者は大抵オトコの方だった・・・・・・という結論でこの話はおしまいです。はい。
 

  


あなたは誰ですか?

 入院中、好きな先生がいた。
好きといっても恋愛対象という意味ではなくて、医者嫌いの私がめずらしく好きになった先生という意味である。
 なんで好きだったかというと、それはプロだったからである。
その先生は、IVH検の先生で名前は覚えてない(好きなんだったら覚えとけよ!)
IVHとは栄養とか入れてもらう管のことなんだけれども、その管を手術で鎖骨の下ぐらいに埋めこんでもらった後、どれだけ栄養が入ってるかとか、体脂肪がどれぐらいでとか調べにくる栄養評価というのがもれなくついてくるのだ。
 それを定期的に調べてくれる仕事をしているのがその先生だった。
 前の日に検査があるということは看護婦さんから聞いていたが、どんな検査なのか少し緊張もしていた。朝9時からご飯は食べないで必ず起きて待っててね、ということだったので頑張って起きた(少しあやしい、この辺)
 その先生は何か大きな機械とともにやってきて、手にはパーマかけるときに頭にかぶるような透明プラスティックヘルメットみたいなものを持っていた。
 そして言った、「おはよう」と。
 この時点で私はすでに彼に好印象を持ってしまっていた。
 すごいー!お医者さんなのに向こうから挨拶してくれたよー!(言うまでもなくイヤミです)
 眼がねをかけた穏やかな感じの先生は続けてこう言った。
 「IVH検の○○です。(名札を指差して)今から栄養評価の検査をするからね。痛くない検査だから。なんのためにやるかというと、入院中食べられなくなったときに、どれぐらいのカロリーを点滴すればいいかということを目安にするために今の体脂肪とかを測っておきます。まず体脂肪をこっちの簡単な機械で測ってから、次にこのカバーを被ってもらって30分ぐらい横になってもらって測るからね。トータルで今から時間は一時間ぐらいかかるかな」

 感動。彼はプロだ!いっぺんに好きになった。
 今までこんなに丁寧に検査についてこちらが知りたいことを何も聞かなくても全て的確に分かりやすく説明してくれた先生に会ったことはなかった。
 
 検査・・・・・この言葉の響き。
 患者にとって、初めてやる検査は、恐怖以外の何物でもありません。
 医者は、何十回、何百回やってるんだからどんなものなのか知っていて当たり前だろうが、初めてやる方はたとえエコーであっても緊張してしまうものなのだ。
 赤ちゃんは体温を測るだけでも怖がって泣いてしまったりするでしょう?
 あれって、何をされるか、が理解できない、言葉がまだ分からないから理解できないから怖いから泣くんですよね。
 でも、大人の患者だって実は同じなのです。

 初めての検査というものは、何をされるか、どういうものなのかが分からなければ赤ちゃんと同じように泣きたいぐらいの恐怖だ。
  でも赤ちゃんとちがうのは、大人だったら言葉が理解できること、どういう検査なのか説明してもらい、理解できれば恐怖はなくなると私は思う。

 そういう意味でその先生の説明は実に完璧だった。
 @痛くない
 Aなんのためにやるか
 B時間がどれぐらいかかるか
 C具体的にどういうことをするのか
 この4点をちゃんと押さえて、それは丁寧に検査の説明をしてくれ、その上私に「分かった?じゃ始めようか」と了解をとってから始めるというこの丁寧さ!!
 私はめちゃくちゃリラックスして先生といろいろお話しながらなごやかに検査を受けることができた。
 今までに何度も何度も繰返してるだろう説明を、面倒くさがらずにちゃんと優しく説明してくれたことがとっても嬉しかったのだが、考えてみればでもそれがプロというものですよねぇ?
 私が感動したのは、彼が「痛くない」ということを予めちゃんと言ってくれたことだ。
 それはやっぱり彼が、患者が「検査」と聞くと、「痛い検査」なのか「痛くない検査」なのかが一番気になるということをよく分かってくれていたからだと思う。
 ああ、それなのにそれなのに・・・・・・名前忘れちゃって本当にごめんなさい、(反省)
 
 そしてもうひとつ、あなたは誰ですか?ばなしpart2。
 ただしこの人たちの場合このページにふさわしい内容の話・・・そう悪口ばなしなんだけど。
 この病気の人なら、切っても切れない検査が痛いことで有名なマルク(骨髄検査)である。
 このマルクをしてくれる先生たちのことなんですが聞いてもらえますか?みなさん。
 この検査は外来で定期的にいつもやってもらってるんだけど、説明なんてただの一度もないし(まぁ、こっちも慣れているし、今更ってことなんだろうが)、名乗ってもらったことなどただの一回もありません、ましてや挨拶なんて皆無です。
 でもまぁ、挨拶してくれないなんていうのは別にまだいいのだ。(最初から期待してないし)
 私がいつも嫌なのに言えなくて耐えているのは、いきなり無言で体に触られることだ。
 私は腰から採る場合がほとんどで、ベッドで半尻状態(下品ですみません)でうつ伏せで寝てるんだけど、いつも何も言わずいきなり体に触ってくる奴らばっかりでめーちゃーめーちゃーむかつく!!のだ。
 いくら何回もやって慣れているとは言ってもそれとはこれとは別なんだぞ!
 この辺から採ろうかな?という確認をしてるんだろうが、触る前に一言断れよ!私の体やっちゅうねん、それは!
 ということをいつか言ってやりたいと思いつつ、毎回我慢してしまってる。
 それから人の背中に何も言わず注射器とか入ったトレーを置く奴ね。
 うーん、そこに置いたら確かに便利なんかもしれんけどそこは私の背中で、物置く場所とちゃう思うんですけど・・・・・。
 せめてここに乗せておいてもいいですか?ぐらい聞いてくれてもいいんちゃうやろか?と思ってしまう私の方が変なんでしょうか? 
 なんだかなぁ・・・なんでこんな当然のことに気付いてくれないんだろう?彼らって。
 当たり前のことすぎて言えないっていうのもあるなぁ・・・・・・だって私だったらできないもの!そんな失礼なことは。
 あの人たちにとって、私という人格を持つ人間が寝てるようには見えず、骨髄を採るための検体を持つ体があるようにしか見えてないからそういうことが平気で出来るのだと思う。
 そういうことに嫌でも気付かされてしまって悲しい気持ちになるから、痛いことに加えてキライな検査ワースト1なのかもしれないな。
 ついでに言ってしまえば検査じゃなければ誰がおじさんにお尻なんてみせるかっちゅうねん。
 しかも触られるのなんて嫌で嫌で嫌だけどでもしょうがなくなんだってこと、お医者さんは分かっていて欲しいです。
 冷静に考えたら、いきなり人の体に断りもなく触るなんて医者の他には痴漢かセクハラ上司ぐらいだ。
 先に書いた先生なんて腕に触るときでさえ、「ちょっと腕まわり測るから触るよ」って言ってくれたっていうのに。
 ああ、プロってどこの業界にも少ないものなのね。

 余談ですが、ある患者さんはこのマルクをする際、その担当ドクターの名前を聞いて必ずメモするらしい。
 「あんた名前は?って聞いてメモしといて下手だったり、感じが悪かったりしたら次にはそいつには絶対やらせない」んだそうだ。
 うーん、ある意味尊敬。
 出来るものなら私も真似してみたいです。
 
 


 
 

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