1999年晩秋 ハンガリー・ウィーン紀行

その10『憧れの♪ゲデレー城‥‥2』
 

(2ってことはまだ終わらんのね、このエピソード。ホンマすんませんT_T)

まず、東駅があった地下鉄2号線で終点Ors Vezer広場駅まで行き、地下道をくぐるとHEVという近郊電車に乗り換えることが出来ます。ホームで時刻表を見ると、どうも本数が少ないようなので、帰りの時間もチェックしておきました。

待つこと30分、ようやくゲデレー行きの列車がやってきました!乗客で観光客は私一人のようで、他は学生やスーパー帰りのおばちゃん。私だけ浮いてます(笑)。いうたら近鉄八尾行きに外国人観光客が 一人だけ乗ってる感じなのでしょうか…(またローカルな例えを^^;)。

定刻通りに列車は出発。町の風景は徐々に減り、列車はどんどん林の中へ入っていってるようです…。止まる駅も、駅名の看板と屋根付きベンチのみという、鉄道の駅というよりかはバスの停留所という感じでした。

「ホントにこんな所にお城があるのかしら?」などと考えている所に検札の車掌さんが登場!!(それにしてもハンガリーの鉄道関係の人って、どうしてみんな『ラカトシュ(バイオリニストの!)』みたいなヒゲを生やしているの?)市内交通の回数券を見せて「GodolloSzabadsag 広場に行きたいの!」と英語で言ったの ですが全く通じず、私の回数券を指差して何やらハンガリー語をまくしたてております。何を言っているのか分からなかったので首を傾げていると、諦めたのか(笑)、差額の車内補充券(約75円)をくれました。

後で知ったのですが、回数券って表紙から切らずに使用しなければいけなかったようで、(表紙がないと拾ったものと誤解されるから)、私今までず〜っといちいち切り離して使ってたのですね。それで車掌さんは「切り離して使っちゃダメ!」と注意してたようです。ゴメンなさい、知らなかったのよ(^^;)。 恥ずかしかったです!みんなこっちに注目してたし(T-T)

そんなひと騒動の後も列車は木々の中を走り続け、林を抜けるといきなりドド〜ンとお城が現れました!!走っている本数が少なかったので、降りる駅を間違えないようにしなきゃと身構えていたのですが、あまりの分かりやすさにちょっと気が抜けてしまいました(笑)。

列車を降りて踏み切りを渡ると、もうお城の入り口です。ようやく辿り着きました!! 憧れのゲデレー城です…。あああ、なんて優美で上品な宮殿なんでしょう!!!

ちょっと説明。ゲデレー城:1740年、貴族グラッシャルコヴィチによって建てられた宮殿。マリア・テレジア時代からハプスブルク家との縁が深く、1867年ハンガリー国王・王妃も兼ねることになったハプスブルク家のフランツ・ヨーゼフとエリザベートの為に、ハンガリー政府より贈られた。第2次大戦後は老人ホームやソ連の練兵場として使われ、近年修復される直前まではホームレスが住んでいたらしい。が、現在はきれいに修復され、皇妃エリザベートが実際に使用していた家具や調度品、写真などが展示されている。彼女は堅苦しいウィーンの宮廷を嫌い、心労を癒す為に家族とこのブダペスト北東30Hにある宮殿にたびたび訪れていた。彼女がしょっちゅうハンガリーを訪れたのは、ハンガリー嫌いの姑・ゾフィー皇后へのあてつけだったとも言われている。(説明おわり。)

宮殿というよりは、お屋敷という感じです。何か今まで見て来たお城や宮殿とは全く違うあたたかみを感じます。門らしい門もなかったし。ああ、中はどうなっているんでしょう?シシィとルドルフ皇太子のプライベートを覗き見ることが出来そうで、わくわくします!!ではいざ、宮殿内部へ!!!

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