CUBE 《1997 カナダ》 CUBE 個人的評価:☆☆☆☆☆
- 監督
- ヴィンチェンゾ・ナタリ
- 出演
- モーリス・ディーン・ウィント/ニコール・デボアー/ニッキー・ガーダグニー/デヴィッド・ヒューレット/アンドリュー・ミラー/ウェイン・ロブソン
【物語】
彼らが目覚めると、そこは正立方体の部屋だった。6面の各壁にの中央にはハッチがあり、その向こうには色が違うだけの同じ部屋が続いていた。その一室に集まったのは警官のクエンティン(モーリス・ディーン・ウィント)、女医のハロウェイ(ニッキー・ガーダグニー)、女子学生のレブン(ニコール・デボアー)、無気力なワース(デヴィッド・ヒューレット)、7つの刑務所を脱獄した男レン(ウェイン・ロブソン)の5人。誰に何のためにここに連れてこられたのか、知る者はいなかった。
脱出のために移動を開始した彼らは、いくつかの部屋に仕掛けられた殺人トラップをレンを頼りにかわしながら進む。だが、そのレンもが強力な酸を浴びて死んでしまい、途方に暮れる5人。その窮地を救ったのは、数学家の学生であるレブンだった。ハッチに刻まれた3桁の3つの数字の法則――素数が含まれる部屋には罠がある――に気付いたのだ。途中、精神障害者のカザン(アンドリュー・ミラー)を加え、法則を頼りに進む一行。だが、その法則もやがて崩れ去るときがやってくるのだ……。
【独断と偏見】
単館系の映画の中でも極めて高い評価の噂を耳にしていた、個人的超期待の一作がこの映画です。ようやく観る機会が巡ってきたので、喜び勇んで観てまいりました。で、その感想はと言うと……もうおもしろい! おもしろすぎる!! 今年観た映画の中でも3本の指に入る満足度の高さ。
説明もなく、キューブの小部屋に放り込まれた人間たち……これは観てるこっちも同じ条件。つまりそこから脱出しようとする人間たちを同じ緊張感を味わえる。SF的な雰囲気を持ち、サスペンスに溢れ、脱出劇としてたまらないほどに緊迫感に満ち、不条理な空間に押し込まれた人間たちのドラマとしても見応え十分。物語の展開も人物の描かれたかもうまく、変化していく人間性や二転三転していく“小道具”がまた気持ちいい。
金をかけた見た目ばかりの映画がはびこる中、低予算(制作費がたった5,000万円程度!)でもアイデア次第でおもしろい映画は撮れるという証明。個人的嗜好を差し引いても、この映画は是非とも観ていただきたい一品であります。