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Sasun(ササン)通信 
    
 Sasun Club news letter
        August (8月)    Vol. 28
 
先月号に引き続き、今月号も特別号をお届けします!
 1.ごあいさつ
 2.病気と向き合って生きる  後編
 
1.ごあいさつ

みなさん、こんにちは。
本当に、毎日暑い日が続きますね。
店の中では、冷房を最強にしていますが、入り口は開け開けですので、
レジのところでは30℃から下がることがありません。
湿度が高いときは、一日中サウナに入っているようです。(笑)

本当に暑くて疲れちゃいます。
体調はずいぶん落ち着き、もう普段どおりと変わりなく生活できるようになりました。
でも右手はまだしっかり上まで伸ばせる所まではいっていません。
乳房の放射線焼けもまだまだしっかり残っていて、
夏の忘れ物ではないですが、早く治って欲しいと思う今日この頃です。

さて、今年の7月は、近畿は最高気温が35℃を越える日がずっと続き、
熱中症の方も出るほど、気温が高く推移しています。
また、新潟、福井では大変な水害に見舞われるほどの大雨が降ったりと、
気候か激しく変化しているような気がします。

地球温暖化が叫ばれて久しいのですが、なにか今にも天変地異が起こりそうですね。
暖冬の後は冷夏と相場は決まっていたのですが、今年は暖冬、酷暑になりました。
残暑も当分続くそうです。

暑さが堪えてくるのは8月後半です。
どうぞ、体調管理を十分なさって、夏風邪を引いたり、冷房で体調を崩されませんよう、
みなさまどうぞご自愛くださいませ。

さて、ササン通信。
今月号も先回と合わせての特番として、
自分自身と向き合ってみる特別号とさせていただきました。
この号からお読みの方は、先回号と、どうぞあわせてお読みくだされば幸いです。
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2.病気と向き合って生きる  後編                  >> 前編へ

入院日は4月28日、
翌日のみどりの日の休日をはさんで、4月30日が手術の日と決まりました。

病室は4人部屋で3人の方がおられて、自分が入って満室になりました。
自分を含めて3人の方は、自分と同じ乳がんの患者さんだと知って驚きました。

私が入院した当日にお一人の人が退院されて、なぜかうらやましい気持ちになりました。
同室の方同士、励ましあったり、勇気付けられたり、
病気のこと以外に楽しい日常のことを話したりと、
とても良い同室の方たちに恵まれて、本当に助かりました。

手術当日、時間は麻酔を入れて3時間程度、と聞かされていました。
始まりの時間が朝一番の9時でしたので、
朝起きてから、待ち時間のないことが少し楽でした。
同室の方も、そう仰ってくださいました。

手術室には自分で歩いて行き、
手術台にも自分で上がりましたので、なにか変な感じでした。
今からここで自分に起こることが、他人事のように思えました。

「じゃあ、今から麻酔を注射します。」
と言う声とともにスグに麻酔が効いた後は、本当に知らないうちに手術は終り、
気がついたのはお昼過ぎの病室でした。

でも、麻酔がすっかり覚めることがなく、眠たさがずっと続いて、夜まで夢うつつでした。
主人がずっと付いていてくれましたが、ほとんど眠っていたので良く覚えていませんでした。

後日、手術後すぐ、主人が執刀医の先生から、
「手術の触診ではリンパ節への転移はなさそうだ。」
と言うことを聞いて、本当にホッとしたのだけれど、
「病理検査の結果が出ないと確実にと言うわけではありませんが。」
と言われて、少しブルーになったとも言っていました。

術後は病理の検査結果が出るまで約2週間かかるので、
その間は、傷口の癒えるのを待つことと、
腕の動きを悪くしない簡単な運動をすること以外することがなくなりました。

術後、翌日には普通食が出され、トイレも一人で行くように言われた時はすこし驚きました。
まだ、いくつも体から管が出ているのにいいのかなあ?と。

でも、日に日に管の数も減り、4日目には抜糸。
かなり体も楽になり、
その頃には、これだけゆっくり時間が流れることは今までなかったので、
ある意味、本当に神様がくれた休養のような気持ちにもなりました。

ただ、私には、転移の恐怖はずっとあり、
もしリンパ節に転移があれば、全身転移もありえるわけで、
その結果が出るまでは不安でした。

まわりには、乳がんで若くして亡くなられた方もあり、
どうしてもそのことが自分とダブって見えてしまいました。

ちょうどこの時期は、ゴールデンウイークにかかったこともあって、
特に治療があるわけでなく、後半の2日は外泊許可も出て、久しぶりに自宅に戻りました。
しかし、その日はちょっとした買い物でも、すごくしんどくなり、
寝込んでしまうことになりました。
まだまだ体調が戻る所までは至っていないと感じた瞬間でした。

その後4日間の入院の後、とりあえず退院できることとなりました。
退院後、翌月曜日には検査結果が出るとのことで、検診をかねて出向きましたが、
切除した部位が間違いなくガンであったことの確認と
再手術の必要がないことの告知を受けただけで、
以後の治療を左右する病理検査の結果が出ておらず、
少しショックだったことを思い出します。

私の場合、初期のガンではなかったので、切除手術だけでは済みません。
温存療法ということで、乳房を全部摘出せずにすみましたが、
二次治療として放射線治療が必要でした。

その後、万が一、全身に見えないガンが回っていてはいけないので、
その対処としての治療が必要だということも分かっていました。
全身治療として、抗がん治療を受けなければいけないか、
ホルモン治療の可能性があるかの判定はその結果次第だったからです。

乳がんは女性ホルモンに大きく影響を受ける病で、
全身療法としてホルモンの特性いかんでは抗がん剤を使わなくても、
ホルモンの調整をする薬で代用できるかもしれないことも分かっていました。

抗がん剤も人によって、合う合わないがあるということでしたが、
多かれ少なかれ全身症状を伴いとてもつらいと聞きます。
同室の方で、抗がん治療を始められた方も、とても辛抱強い方だったのですが、
それでも、治療を受けたその日は、ほとんど寝たきりになるくらいしんどくて、
食べ物もぜんぜん受け付けないんですよ、とお話を聞いていたので、余計に心配でした。

ぜったい私のような辛抱のない人間には耐えられないと。
髪の毛も抜けてしまうようですし、かつらが無いと生活できないかも・・・
と真剣に悩んでいました。
だから、できれば抗がん剤を投与しなくてもよいのなら、
それに越したことはないと思っていたのは事実です。

結果は次週に持ち越しでした。
心配しても仕方がないのですがやはり気になります。
翌月曜に再度結果を聞きにいきましたが、また何かの手違いか、結果が出ていません。
その週の後半にもう一度結果だけ聞きに行くことになりました。

そして当日ドキドキして聞きに行った結果はホルモン療法でいけることのこと。
本当に安堵して、決して治ったわけではないのですが、
なにかすごくうれしくて仕方なかったのを覚えています。

目の前の小さな結果がよければ、その後ろに控える大きなことを
一瞬でも忘れさせてくれるものなんだなあとも思いました。

そして、いよいよ放射線療法が開始されました。
5週間、毎日放射線を受けに病院にかよわなければいけません。

病院までは狭い道ばかりで、
車で通うことを嫌った私は、店から自転車で通うことにしました。
毎日のことですので、この方が気楽でした。
ちょうど暑い日が続くようになりかけた時でしたので、
店の商品であるUV手袋と日傘で完全防備。
ひたすら自転車をこいで通いました。

放射線療法も
最初のうちは、放射線を当てる位置を決めるのにずいぶん時間がかかりましたが、
そのうち、そんなに時間はかからなくなり、小一時間で済むようになりました。
その代わりに、乳房には照射の位置を決めるためのマジックの落書きが一杯で、
なにかロボットのような感じでした。

治療はわずかの時間コバルトを当てるのですが、
その後すぐ、照射されたところを氷で冷やします。
そうすることで、副作用を和らげることができるそうです。
それでも、放射線療法も後半になってきますと、放射線焼けというものが出てきます。

ちょうど日焼けしたように赤くなって痒くなり、
その後ただれたようになって黒くなってきます。
「痒くなるけれど、掻かずに我慢してね。」と言われても、我慢するのに苦労しました。

時間と共に薄くなるので心配しないようにと言うわれましたが、
元に戻るのはいつのことやら。

今は、長く感じた5週間も終り、これから先5年間のホルモン剤の服用が続きます。
定期検診もありますが、自分の体を大切にすることと思うと大変とは思いません。
一病息災、まだまだ子供たちのためにも頑張らないと。

毎年検診を受けるようにするつもりです。
今までほったらかしの私が言うのも変ですが、
病気になったときは、早期発見早期治療に越した事はありません。

乳がんは、自分で発見できる数少ないガンのひとつだそうです。
簡単ですので女性の方は、ぜひ自分自身で乳房を確認してみることをおすすめします。
なにか変だな?と思ったら、まず自分で判断せず、
抵抗感があるかも知れませんが、専門医に診てもらうことが一番です。

変だと思うことの全てが病気であるという訳ではないようですし、
自分で、変だなと思ってほっておくほうがいけません。
万が一ガンであっても早めに対処すれば、治療も楽です。
本当に早期ならば100%治る病気です。

でも、反対にほっておくと進行と同時に治癒率、生存率もどんどん下がるのも事実です。
風邪のようにほっておいて治る病気ではありません。

この文章を読んで、自分の体を気にしてもらえる方が、
一人でもあればすごく嬉しいことだと思います。

この通信文を読まれて、どうしても不安で、相談する人もいないんだけれど、
と仰る方がおられましたら、病気自身のことはわかりませんが、
不安な気持ちをお聞きすることは出来るかと思います。

十分なお力になれるかどうかは分かりませんが、
お一人で悩まれず、メールか、お便りいただけましたら、
経験した範囲でお答えできることがあるかも知れません。
少しでも、お役に立つのでしたら幸いです。

長くなりましたが、
みなさまに少しでもお役に立てるササンであるためにも、
より一層、健康に気をつけてがんばって行きたますので、
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

    
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