UNDER THE SAME SKY *1

 

 

 

嘘だ、と思った。

自分に限って、そんなことはありえないと。

だって今まで普通だったじゃないか。

女の子を好きになって、女の子とつきあって。チェックするのも女のアイドル。

……なのに、何故。

男のあの人のことを考えて、こんなに胸が苦しくなるんだ?

そばにいて欲しい。

同じ場所で働けないのが辛い。

常に近くにいられる彼の部下たちがうらやましい。

俺の知らないあの人を知ってるのかもしれないと思うと。彼らに、俺は醜く嫉妬なんてしている。

……そう、嫉妬している。

 

 

 

 

 

 

――――俺は、あの人に。室井さんに。

――――恋してる。

 

 

 

 

 

言えない。

こんな気持ちを。

あの人に伝えることなんて、絶対にできない。

室井さんに軽蔑されたくない。

――――あの、目が。

もう俺を映さなくなるのが…怖い。

 

 

 

 

 

 

青島は、頭を勢いよく振って、なんとか室井のことを頭の隅に追いやった。

自分の想いを自覚してからこっち、毎日同じことを考えている。

領収書の清算をしないといけないのだ。悩んでる場合じゃない。悩んだって、どうしようもないんだし。

室井並みの皺を眉間に刻みながら、青島は電卓の下から山積みになった領収書を取り出した。

 

 


うう…初めて書いた踊るがこれでございます…。

一応、青島自覚後編…ということで。