―Xmas―

キリストの降誕を祝う祭り。マタイとルカの福音書に伝えられる。

マリアは救世主をとなる男児を身篭るという神の予言を受け、婚約者ヨゼフは

身篭ったマリアをベツレヘムに向かい、月満ちたマリアはそこでイエスを産んだ。

―contract―

新約聖書より、イエスは杯を指し「人のために流される私の血、契約の血である」

と言い、またその後ゲツセマネでは怖れに苦しみながら「この杯をわたしから取りのけてください」

と神に祈った。杯は、神の子であり人の子であるイエスの死によってなされる契約の象徴とされている









Xmas night


夜の街。聖夜とクリスマスの境目のこの時、深夜にも関わらず、街中には一年に一度のこの夜を楽しむために繰り出す人々で溢れている。

賑やかな町をひっそりと静かに見下ろせるマンションの屋上。二ヶ月前とは打って変わって、冷たい風を吹き付ける空気に首を竦めながらコナンは悴む手に白い息を吹きかけた。

「・・・・・・寒い・・・・・・」

と小さく呟いて、彼は眼下で行き交う人々の声援ともつかない叫び声や、絶えず入ってくる情報に耳を傾けながら、よく晴れた夜空を見上げた。








12月24日。聖夜。午後11時50分。

普段ならば、まだ煌々と電気がついているはずの毛利探偵事務所にある筈の明りはなく、事務所の住人の寝息以外に、パタンと小さくドアを閉める音が微かに響いた。

鈴木財閥のクリスマスパーティに呼ばれ、酔いつぶれた小五郎とその父親の世話と騒ぎ過ぎで疲れた蘭が眠るのを見届けてから、コナンは一人事務所を抜け出し、夜の街へ出た。

賑やかで明るい赤と緑のクリスマスカラーのネオンや浮かれた人々の中を通り抜け、白い石造りの美術館に辿り着く。

無音のままに照り付ける、この日には場違いで不似合いな赤いサイレンが、夜の冷たく暖かい空気を騒がせていた。

騒音に近い警察官の足音。投げつけられる怒号。無線を合わせる耳障りな音。話を聞き付けてやってきた暇な人間達のざわめきなどに溢れるそこを、コナンは知り合いの刑事に見つからないように通り過ぎる。

向かう場所は、美術館の隣にある高層マンション。裏口に回り、全くの不本意だが閉じられた鍵を工具を使って開け、次に有る電子ロック錠も持ってきていた機器で開けて中に入り込んだ。

いつの間にかランドセルに入っていた招待状。難解にこと細かく書かれた「ラブレター」に答えるために、コナンはちょっとした犯罪を犯してまでここに来たのだ。

夜中でも起動している監視カメラを掻い潜ってエレベーターに乗って最上階へ行く。その間も、今から対峙する時の事を思うと、少し落ち着かなかった。

手首に付けた腕時計で、時間を確認する。

12月24日。聖夜。午後11時59分。クリスマスまであと30秒だ。

胎児が母の体内でもがき出す。今夜の標的はピジョン・ブラッドとも言われる真っ赤のルビーのビッグジュエル。マリアの涙と名付けられたそれは、やけに滑稽だ。

イエス(「救世主」)を産みだす母、マリアが平和の象徴である鳩の血の涙を流す、という。・・・笑い話にもならない。

屋上への扉の鍵を外し、急に強く吹き付ける風に首を竦め、空を軽く見上げた後に地上を見下ろした。

地上から十数階も上にあるこの屋上にまで、予告時間間際になって人々の所謂「KIDコール」が聞えてくる。

クリスマスまで、残り5秒・・・4・・・3・・・2・・・


「・・・1・・・0・・・」


コナンが腕時計の秒針でカウントを終えた時、見下ろす美術館の一角から鋭い閃光が迸った。同時に、中森警部の天にも轟かんばかりの怒号が響き渡る。

それを、手持ちの無線を傍受していたコナンは間近で聞いて、思わずキーンと震える鼓膜に無線を耳から放し、一瞬、静まり返ったビル内の様子に溜め息を洩らした。


「・・・・・・やっぱ、おっちゃんには鈴木財閥のパーティよりこっちを優先させるべきだったかな・・・」


その場にいられないのを心底口惜しく思って、コナンは思わず呟いた。

自分だって、見たかったのだ。あの怪盗が織り成すクリスマスの魔法を・・・。









二ヶ月前。
ハロウィーンを向かえる前の日に、コナンは馴染みの情報屋から、とある重大な情報を流してもらった。

それは、「怪盗キッドとコナンが追っている組織は実は同じ物だった」という事を伝えたのだ。その他にもいつくか情報を流してもらった。

初めに出て来た感想は、「使える」ということ。

怪盗キッドを味方にすれば、随分とこれからの戦いが有利になるのだ。表と裏、両方の面からあの組織を叩けば、組織の完全崩壊も夢ではない。

そう、コナンは確信していた。

だから、接触したのだ。情報が入って来た翌日のハロウィーンの夜、小五郎を煽て宥めすかして、せめてKIDの捜査網の中に入れるように 2課の方も煽動して、早い方がいいだろうと思ってわざわざ会いに行った。

登場の仕方は、決して派手とは言い難かった。

しかし、KIDの冷涼な存在感そのものが空気を圧倒し、その空間に浮き彫りになって存在したのだ。

先回りした逃走経路。いちいちKIDに変身する前に「Trick or reat」と予告してやったのに、あんまりにも鈍いんで思わず警察を呼んでしまったが、契約提示した時のあの気配から言って、断られないであろうことが容易に想像できた。

別に、今日に先延ばしにする必要はなかった。しかし、少し悩ませてみたくて契約の日をこの日にした。


本当は、ずっと、時間が経つのが待ち遠しかったのだ。


契約というのは半分は口実で、実はマジックを見たかったからだった。

KIDが見せるのは一瞬の魔法。美しく作り上げた夢だ。しかし、一瞬の夢だからこそ人はそれに溺れずに、だけど網膜に焼き付けてまた見たいと思えるのかもしれない。

与えられるのは、長いようで限りなく短い陶酔の時だ。

そんな、見る者に鳥肌を立たせるKIDのマジックを、コナンは嫌いじゃなかった。・・・本人には言えないけれど。










時は少し溯る。

12月24日。午後11時55分。

コナンが一人夜道を掛けている頃。2ヶ月前と同様に警察官に変装したKIDは、いつもよりも幾分落ち着かない気分で予告時間を待っていた。

どっちかというと、今日の予告の本来の目的は展示されている巨大なビックジュエルではなく、ハロウィーンに交わした彼との約束にあった。

初めて交わした約束。待ち望んでいた・・・否、自分から切り出そうとまで思っていた協定を示すそれに、当然ながらKIDは歓喜した。

そして、契約を交わす約束をした今夜を待ちきれない思いで楽しみに待っていたのだ。

(・・・中森警部には悪いけど・・・今夜はあんまり相手してやれねえな〜)

今夜までずっと我慢していたのだ。ともすれば、正体を明かす覚悟で向こうに乗り込もうかと考えてしまうくらいに。もう、これ以上は待てそうになかった。

12月24日。午後11時59分。KIDはゆっくりと帽子に手を掛け、宝石が設置されているケースに近づきながら胸の内でカウントを取った。

(10・・・9・・・8・・・7・・・)

中森警部は予告時間10秒前を告げる時計に、更なる怒声を張り上げる。建物の外からは、寒い中を見物に来た野次馬達のいわゆる「 KIDコール」が聞えてくる。

秒刻みに高まる緊張。冬には有り得ない奇妙な熱が、ホールの中を侵食していき・・・それは、「0」のカウントをなされた瞬間、最高潮に達した。



「Merry Xmas―――!!」



通りの良い魔術師の声が、ホール全体に響き渡った。











12月25日。0時17分。クリスマスになってから、まだたった17分しか経っていないのに、もう随分とあの白い怪盗を待った気がする。事務所を出る時は暖かかった身体が、今ではもう冷え切ってしまっていた。


「・・・風邪ひいたら、絶対アイツの所為だ」


小さくくしゃみをして腕を擦りながら、コナンはもう一度地上を見下ろした。

警官達が奮闘しているのが、遠目にもありありと分かる。時折見えるシルエットとその様子に、KIDの方は思い切り楽しんでいる事が伺えて、コナンは少しだけ苦笑した。

ここ二ヶ月かけて、一応できるようになった事が有る。まだ完成には程遠いが、素人にしてはあの目を誤魔化せる位にまでなった、小さいたった一つのマジック。

月が蔭る。風に乗せて早く流れる薄曇の向こうに、その存在感を湛えたまま、音もなく隠れた。

闇の中、小さなネオンの光りもここまでは届かない。


「・・・キリストの聖杯は、契約の証し」


白い影が、遠くへ遠くへと去って行き、それを幾多の赤が追うのを視界に留める。人々の歓喜や嬌声が聞えてくるこの空間は、それなのに何故かとても静かだった。


「俺はキリスト教でも信心深くもねえどな」


クツリ、と喉を鳴らしてコナンが静かに振り向く。

夜の女王が姿を見せる。薄曇は晴れ、闇の漂う空間に灯火を差し出した。・・・少し遠くに、真白の厚い雲を残して。

その闇に浮き出す姿。真っ白なのに存在は夜の闇に溶け込んでいて、抑えられた圧力と浮かべる不敵な笑みだけがそこにいる証拠となっている。・・・今さっきまで地上を騒がせていた怪盗が、コナンの後方に立っていた。


「折角の月夜なんだ。きっともうすぐ曇るけどな。・・・こんな夜にはピッタリだと思わないか?」


既に杯を満たされている聖杯をどこからともなく出し、コナンはいつのまにか自分の真後ろに立っていた白い怪盗にそれを差し出した。

一瞬、驚いたように目を見開いた怪盗は、それでもすぐにいつもの笑みを口元に張り付けた。


「飲みなさい、これは私の契約の血である・・・」


受け取りながら、KIDの口から紡がれた言葉に苦笑する。キリストが、最後の晩餐に聖杯に葡萄酒を注いで十二使徒に飲ませた時に言った言葉。


「人のために流される私の血、契約の血である」


コナンが重ねる。微妙に言葉が違うのは、過去への資料がすべて曖昧な所為だ。

KIDは、受け取った杯をそのままに、口を付けようともしない。


「毒なんか入れた覚えはねえよ」


と試しに言うと、ニヤリと相手は笑って首を振り、「俺はまだ未成年だしな」と本当なのだが嘘っぽい口調でサラリと言い、


「聞かなかったとことにしてやる。で、飲めねえの?」


お酒は二十歳から。そんなものは守っていないであろうことが先程の笑みでありありと伝わってきたのだ。

自分の贈る契約は、どうやって変化し返ってくるのか。コナンは契約よりもそちらの方に興味が有った。

本当に、自分に試されてくれる人間なのか。共に生きていくのに、最悪の障害がないか。

考えるコナンに対し、KIDは不敵な笑みを浮かべたまま、楽しそうに言った。


「裏切られた後の死を前提にした契約はいらないね。俺は生きるために戦ってるんだ。俺自身も、ユダになるつもりはない」


迷いもなく、強く告げられた言葉に、コナンは内心で静かに笑った。


(・・・・・・合格)


組織を潰すためには、根底から消し去らなければならない。しかし、一度で終わる物ではないから長期戦になる。そんな中、極限の空気にいても耐え抜ける意思が必要なのだ。



そして、コナンはKID認めることにした。



「このワインが飲めなかった俺は、お前にとってはさしずめユダってことになるのかな?」


「ユダ」になる事を自分自身で否定した男が、自らユダとされる可能性を説く。ある意味自虐的で、馬鹿々々しかったが、それはそれで面白かった。こうして対面する事で、自分すらも試されている気がしてならなかったが。

KIDはゆっくりと空中にある聖杯を置く仕草をする。そして、そのまま手を放しても・・・聖杯は予期していた落下ではなく、空中に留まり続けた。

聖杯を支える糸など、どこにも見つからない。


「俺はたかが銀貨30枚で売られるほど安くねえよ」


コナンは内心の驚きを一切外に出さず、ワインがどんどん溢れてくる聖杯を見つめた。

KIDは満足げに頷いて、聖杯の柄を持ち、指で作った輪の中にワインを細く細く注ぐ。赤い液体は、地に落ちる事なく輪に吸い込まれるようにして消えた。

聖杯の中からはワインが流れ続け、長い間滴り続けた。






かつて無いくらいの最高速度で今夜の獲物を盗み出したKIDは、普段なら警察立ち相手に遊ぶところを速やかにその場を退出し、待ち人がいるはずのビルへと空を駆けた。






「契約をしようか、怪盗KID」


杯の中が無くなろうかという頃、コナンは静かに切り出した。KIDはそれに対し、楽しそうに笑って先を促してきた。

「お前は持っている行動力、情報を。俺は情報や表組織のコネを・・・」

ハロウィーンのあの日に言った言葉を、コナンはまるで歌を囁くような密やかさをもって紡ぐ。


「条件は、連絡の方法を毎回変え、こまめにする事。組織に向かう時は一人で行動しない事・・・俺に、決してお互いの正体に干渉しない事・・・」


理由は明確だった。連絡は情報交換のため。一人で行動させないのは共に動いた方が効率が上がるため。正体に干渉しない・・・明かさせないのは・・・


「俺の正体に興味ねえの?」

「別に。謎は自分で解きたいだけだ」


――小さな嘘を吐く。本当の理由は違う物だが、もしもの事がなければ解らないだろうし、言う気もなかったし、それに、KIDはどうやらその理由で納得したようだったから言う必要もない。


「・・・取り敢えず、従う事にしようか」


考える素振りも見せず、KIDは承諾の意を示した。そして、ワインを呑み込んで握ったままの手を逆の手の指で差し、短く唱える。


「・・・one、two、three――」


ポンッとコルクが抜ける音と少しの煙と共に、KIDの手の中に現れたのは夜目にも鮮やかな、花の開いた大輪のワインレッドの薔薇だった。

・・・こんなもの一体今までどこに持ち歩いていたんだと、いつもながら不思議に思ったが、コナンはやはりその感想を外には出さなかった。・・・この、妙にふざけた怪盗を誉めたりしたら、それこそ付け上がられかねない。


「契約の証。受けとって頂けますね?姫君」


膝をつき、片手を胸に当てているその様はまるで求婚しているようにも見えるが、それすら様になっているというのは反則なんじゃないか。とつくづく思った。


「誰が姫だ、誰がっ!!」


怒鳴って花束をぶん取りながら、コナンはいつのまにかKIDの口調が変わっている事に気づいた。

――魔術師と呼ばれる、それに。



「では、平成の名探偵に、クリスマスのマジックを捧げましょう」



そう言って、どこからともなく出したのは真っ白な羽。

月がまた隠れた。KIDの背後に続く空は、いつのまにか白に近い灰色の雲に覆われている。風が、少しずつ強くなってきた。

KIDの手の中で、彼の衣装と同じ純白の羽が、瞬く間に数を増やし、KIDの姿すら隠してしまいそうなくらいの大量の羽が現れた。

やはり、その羽も地面に落ちる事はなく、そこだけ旋風でも吹いているかのように、空中でゆらゆらと舞っている。

空気が急速に冷えていくのが解る。吐く息はやけに白い。コナンはKIDが纏う羽に見入りながら、両手をコートのポケットに突っ込んだ。

羽が夥しい量になり、KIDは漸く呪文を唱える。


「―one、two、three――」


唱え終えた途端、計ったように二人を取り巻いていた旋風が、一瞬の突風に姿を変えて羽を巻き上げた。純白の羽が一つの塊となって一斉に舞い上がるその様は、沢山の鳩が飛び立つあの瞬間に似ていた。

突風を追いかけるようにコナンはそれを振り仰ぎ、大量の白が吸い込まれていくのを見上げていた彼は、羽が吸い込まれた先から何かが振ってくるのが見えて、思わず手を突っ込んでいたポケットから出して、差し伸べた。


(羽か?・・・いや・・・)


自分の考えを一度強く否定し、降ってきたそれを手の中に収めて、あっという間に消えた冷たい感触に小さく吐息した。


「・・・雪・・・か?」


コナンは小さく明りが灯る夜の街を振り返る。煌びやかなネオン、黒く街を区切る電線、聞えてくるのは陽気なクリスマスソングと不似合いな怒号。
眼下の、雪の存在に気づいた人々は、皆一様に空を見て、嬉しそうに微笑んでいる。珍しい、ホワイトクリスマスとなった今夜に。

コンクリートのような人工物も緑色の樹々のような自然も、全てが混ざり合い、溶け合い、しかし主張し合ってそこにある、街という物の共同体。

その一面に一様に降る白い結晶を見つめながら、


「・・・すごい、キレイだ・・・」


と純粋な感想を呟いた。

そこにある命の有り様に。誤魔化しのきかない、真っ直ぐにそこに存在する実体のない魂のようなものに。心よりの称賛を送る。


「・・・お気に召されましたか?」


掛けられた声に反応してKIDを仰ぎ見ると、自然すら操ってみせた魔術師は楽しそうな、それでいて満足そうな微笑みをコナンに向け、軽々とコナンの身長の 1,5倍はありそうなフェンスに飛び乗った。

その彼に対し、コナンは今まで見せた事もないような微笑みを向けた。


「勿論」


満足したさ、と口の中で呟く。これ以上ないくらい気障で、豪華過ぎるクリスマスプレゼントをもらった。

街一つを包んだ、夢の時を・・・。


「それはよかった・・・それじゃ、俺はこの辺でお暇する事にしよう」


にやり、と口元がつり上がる。見慣れた笑顔。口調が、魔術師から怪盗に戻して、KIDは今降る粉雪と同じくらいに白い羽を広げ、優雅に礼をした。


「ああ・・・・・・また、遊んでやるぜ?」

「それはそれは、光栄だね」


取り付けるのは次の対峙の約束で。今までと変わったのは、その関係だろうか。

表向きは敵同士で。でも、本当は味方同士。外には偽りを、内には真実を曝け出して、同じ物を追う二人は同じ笑みを交わした。


「じゃあな、名探偵!」


白き怪盗は、この夜の短い時間の余韻から抜け出すように声を上げて、その身を闇に投じた。

その後ろ姿を見詰めていたコナンは、ふと時間を確認して、地上にて近づいてくる赤いサイレンの波を一瞥し、とっとと踵を返し、一時の夢から背を向け、現実へと戻っていった。

12月25日、午前0時27分。

たった10分間の対峙を過ごし、二人は今までにない何かを持って、元の自分の居場所へと戻って行くのだった。


まだ、雪は降り続いている。

魔術師の夢の魔法が解けるのは、きっともうすぐ――







To what does their future to which it challenges to fighting point?




NEXT TO END?





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