カサスゲ
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カヤツリグサ科

環境: 沼、水辺、大型多年草、水田栽培、雌雄同株。

根・茎: 地下茎横にはう、群生、茎束生多数直立、茎下部鞘状葉紫褐色繊維網状、茎3稜あり、茎ざらつく。

葉: 根生葉束生数枚、茎葉互生、茎葉少い、葉線形巾0.5−0.8cm、葉硬いので手を切ることあり、葉滑らか、葉強い、葉平行脈。

花: 初夏、5−6月頃、花紫褐色(雄花、雌花)、茎先に長い穂状の雄花序(長5−8cm)直立、その下に円柱状雌花序(長5−12cm)を2−3個まばらに側生斜上、下部の雌花序包葉あり、雌花鱗片卵皮針形紫褐色縁白色、鱗片中脈緑色先尖る。

果: 果胞卵皮針形鱗片より長く先尖り無毛、柱頭3裂。

参考: 笠萱、秋、葉を刈り干して萱笠、蓑を作る。ミノスゲともいう、古名スゲ、スガ。 万葉集「奥山の菅(すが)の葉しのぎ降る雨の消なば惜しけむ雨な降りそね」大伴安麻呂(巻3−299)。「ぬばたまの黒髪山の山草(やますげ:スゲの総称)に小雨降りしきしくしく思ほゆ」(巻11−2456)。


全長: 70- 120 cm
葉長: 20- 70 cm
花径: .2- .5 cm



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