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髪 長 O L 由 香 さ ん
   第18話「由香さん、髪を横分けにする 第2部(完結篇)」−8 

@ ご自慢の身の丈余る美しい長〜〜〜い黒髪を、取引先(?)の次長に
  絡ませるというトンデモナイ失敗を仕出かしてしまった由香さん。常識的に
  考えればこれって、“会社の存亡をも左右しかねない” 大事ですよね。
  当人の由香さんは当然ながら、この商談を受け持っている前野課長に
  とっても責任を問われかねません。
  被害者(?)である中泉次長は顔では笑っていますが、腹の底では
  『こんな小娘を相手にムキになっても大人げない、だけど商談を決裂させて
  きっちり仕返ししてやる』と目論んでいる可能性も大です。

  もしも中泉次長の怒りを買って、この商談が決裂ということになれば
  ....当然、由香さんが責任を取らされる事になるでしょう。
  では、具体的にどういう形で責任を取らされる事になるのでしょう?
  ....それはやはり常識的に考えれば、この長〜〜〜い髪を切れ!
  という事になるでしょう。(ついでに前野課長はさしずめ係長あたりにでも格下げ?)

  果たして由香さんと由香さんの髪の運命やいかに!?
  ....2000年8月に第1回目が発表されて以来、3年5ヶ月・連載5回・ページ数36にも
  渡ってお届けしてきた超大作「由香さん、髪を横分けにする」の最終章がこれから
  始まるのです。
  それは延いては、由香さんのこの長〜〜〜い髪の最終章かも知れませんし、「由香さん
  シリーズ」の最終章かも知れないのです。
  それではこれからしばらくの間、私SNAKEHEART及び由香さんとともに手に汗握りながら、
  この壮大かつ摩訶不思議なドラマの最終章(完結篇)へとトリップしようではありませんか!

Aへ


A 髪を中泉次長に絡ませてしまい、深々と頭を下げてお詫びした時に
  あまりにも豊かで長〜〜〜いさらさらのワンレン前髪によって
  のっぺらぼうとなった由香さん
7ページ目)。
  中泉次長も前野課長もその姿を見ていたって興奮し、『しばらく
  このままでいてくれへんやろか』と思っているのですが、そんな2人
  の紳士の欲望は今の由香さんに分かろう筈がありません。
  当然の行動として由香さんは、色白のお顔と体の全面を覆い隠して
  いるこのあまりにも豊富な長〜〜〜い前髪をかき分けようとしました。
  由香さんの両手は今、滝のように流麗に且つ太々ーと床の近くまで
  流れ落ちている雄大なる前髪のカーテンの下に封じ込められており
  まして、この状態では(前髪と両手との間の距離が取れないために)
  この大量の前髪をかき分ける事がたいへん困難です。
  そこで由香さんは殆ど反射的・本能的に体を少し屈め、両手と前髪
  との距離を確保しました....このあたりはこれまで何度も何度も
  のっぺらぼうとなり(アンタがそうさせて来たんやろが、SNAKEめ!)
  その前髪をかき分けてきた由香さんの豊富な経験が役立っています。
  ですが、豊富な経験は時としてアダとなって返って来るものです。
  ここで由香さんは、また1つ重大なミスを犯してしまったのです。


B 由香さんが、この自分をのっぺらぼうにしている膨大な量と長さの
  前髪をかき分けようと少し身を屈めた時、それまで直立していたため
  かろうじて床から離れていた前髪のすそが再び床に着き、その毛先
  が再びふわーーっと緩やかに撓(たわ)んだのでした。
  “少し身を屈めただけで、毛先が床に触れる” なんて途方もない長さ
  の髪....これまで世界各国を歴訪(?)してきた中泉次長でさえ
  初めて生で見る光景であり、見かけによらぬロングヘアーフェチの彼
  の興奮は我々一般人と全く変わりないものなのです。
  そして由香さんは、両掌をスコップの様な形にして、今自分の前方を
  遮っているこの漆黒の華厳の滝を、胸あたりの高さの所で下から両手
  を差し入れ、そしてその手を左右に少し開いて、かき分けたのです。
   (ここまで来てやっと左端の絵 ^_^ )
  ところが、“由香さんの犯したミス” はこの時だったのです。


C これまで何度も何度ものっぺらぼうをかき分けてきた由香さんは、
  “体が覚えている” 動きに従い、ついついセンターからかき分けて
  しまった
のでした。
  ここで皆さん、ちょっと思い出して下さいな....今日の由香さんは
  どこから前髪を分けていたでしょうか?....答えは(タイトルにも
  少し触れられているように)右側からでしたヨネ。
  右から分け目が付けられているのに、つい(いつもの癖で)センター
  から分けてしまった....そのために由香さんの右側の前髪は実に
  いびつなカーブを描いた不自然な流れとなってしまい(中央の2つの
  絵の、前髪の所をとくとご覧あれ
)、その奇妙なカーブを描い
  た右側の前髪が、右目の視界を大きく遮って
  しまった
のでした(下の図参照)。
D ここでちょっとウインドウを開いて、このウインドウ内の3つの図を見て下さいな。
  いつもの由香さんは(左の図)、きっちり分け目を付けてセンター分け
  しているため、このあまりにも豊富な長〜〜〜いさらさらのワンレン前髪
  でも、なんとか両目の視界は、生活が送れる程度には確保されているの
  です。(勿論、一般女性よりは視界は狭いですが)

  次に、今朝右から分け目を付けて横分けにした直後の由香さん
  (中央の図)、左目の視界は完全に前髪よって遮られているのですが、
  右目の視界はほぼ完全に開かれていますので、なんとか片目だけで
  生活が送れるようにはなっています。

  ですが、“右に分け目があるのに、センターからかき分けてしまった”
  今の由香さん
は(右の図)、先程述べたいびつなカーブを描いた
  右半分の前髪が右目の視界を大幅に遮り、更には左半分の前髪さえも
  分け目も付けられずに無造作にセンターから分けられた為に、いつもの
  分け目を付けたセンター分け時(左の図参照)よりも左目に多く被さって
  視界を大きく遮っています。

  その結果、今の由香さんは(再び下の図参照)こーーんなに狭い視界
  しか開けていない超過酷な状態に追い込まれているのです。
  ですが、これだけならば “ミス” と言うほどではないですよね....
  実は、“重大なミス” とはこの直後に起こったのです。


E  由香『あっ、いけない!....今日は横分けしてたのに、
       ついうっかり真ん中から分けちゃった!』
  と気づいた時にはもう後の祭り、しかも殆ど同時に前野課長が
   前野「水島君、悪いけどこれから打ち合わせやさかい、
       コーヒー置いて退出してくれるかな」
  と言ったのです。
   由香「はい」
  今更また横からかき分ける時間的余裕など無い由香さんは取りあえず
  机の上に置いてあった前野課長の分のコーヒーが乗ったお盆を両手に
  持ちました(右から2番目の絵)....勿論、右側の前髪がいびつな
  カーブを描いて右目の視界を大きく遮っている変則センター分けのままで。


F そして由香さんはアイスコーヒーが1つ乗っかったお盆を両手に持って
  つつつと前野課長の元に歩み寄って来ましたが....なにせ先述のとおり
  あまりにも豊かで長〜〜〜いさらさらのワンレン前髪に遮られて
  視界が僅かしか開かれていないので、まるで暗闇の中を手探りで歩いて
  いるのに近い状態なのです。そしてついに悲劇は起こりました!
  前髪に視界を遮られて距離感が上手く掴めない由香さんは、いよいよ
  コーヒーを置こうかという距離まで近づいた時、机の上辺が下腹に
  当たってしまったのです。
そしてバランスを崩した由香さんが前のめり
  になった為に、お盆の上のアイスコーヒーのコップが倒れてしまい、
  そして中に入っていたコーヒーが零れ落ちて右端の絵
  前野課長のズボンにかかってしまったのでした!!





大 画 像 100ppiへ(238KB) 66ppi(115KB)....上図


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いつもの由香さん 今朝右から分け目を付けて横分けにした直後の由香さん “右に分け目があるのに、センターからかき分けてしまった” 今の由香さん