| 髪 長 O L 由 香 さ ん 第16話「由香さん、髪を横分けにする」−5 |
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自分の部屋を出た由香さんはスリッパを履いて廊下を 歩いて両親の部屋の前までやってきました。 その由香さんのご自慢の美しい長〜〜〜い黒髪は今や 身長よりも5cmも長くなったので、髪の先をずっと 廊下の上を引きずりながらここまで歩いてきたのです。 由香「お父さん、お母さん、これから行ってまいります。」 父 「おおっ、気ぃ付けてな...って、あれ!?... 何や由香、今日はちょっと感じちゃうなぁ....。」 |
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由香「ハイ、ちょっと髪の毛横から分けてみたんです.... どうですかぁ?...似合ってますぅ?」 父 「あっ、ホンマや!....よう似合うてるがな.... えらいベッピンさん、なってもてからに...なあ?」 母 「ええ、由香ちゃん、何か大人っぽくなったみたいよ。」 由香(嬉しそうに)「えっ、本当ですかぁ....?」 父 「ほおんっ、そんなもん、娘おだてたかて、しゃあないがな。」 由香(あどけなく)「良かった....じゃあ、行ってきまぁ〜〜〜っす。」 |
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父からのこのくらいの他愛ない一言だけで、純真な由香さんは もうルンルン気分になって玄関先に向かいました。 父 「しやけど、由香も最近何や色っぽなってきよったなぁ やっぱ、(生れてはじめて)彼氏できたからかなぁ?」 母 「ぃやですよ、お父さんったら....最近、由香を見る 目がおかしいですわ....。」 父(気まずそうに)「ほうか?....しやけど最近、母さんの 若い頃にえらい似てきよったで....由香。」 母(得意げに)「そりゃあ親子ですもの!....でも、私、 あそこまで髪の毛長くはなかったですわ。」 父 「母さんは最長でふくらはぎやったもんな.... しやけど(寂しそうに)、由香産む時に切ってしもて.... しやけど(明るさを取り戻し)、由香が母さんの跡継いで 髪長美人になってくれて....(デレーーっとして) わしゃあこの30年間、目の保養のしっぱなしやで。」 母 「ホント、お父さんは幸せものですわ...。」 C 両親に挨拶を済ませた由香さんは玄関先に辿り着きました。 その時、丁度トイレから出てきた5歳年下で現在浪人生の 弟の健志郎くんとはちあわせになりました。 由香「健ちゃん、おはよう!。今起きたところ...?」 健志郎「うーーーーんっ....。」 まだ寝起きで頭もボーとしたままの健志郎君は不機嫌そうな 顔で髪の毛は寝癖がついたままです(というかケンシロウは 元々いつも不機嫌そうな顔でボサボサ頭ですけどね ^_^ ) で、見るからにだらしなさそうにTシャツの中に手を入れて お腹をボリボリ掻いています。 由香「ゆうべも遅くまで勉強してたの?」 健志郎(何となく決まり悪そうに)「昨日は....2時かな...。」 由香(心配そうに)「まぁぁぁ...受験までまだ日があるから、 今の内からあまり無理しない方が良いよ....。」 健志郎(完全に決まり悪そうに)「いや、ホンマはゆうべはな.... 中年ロングヘアー見とってん。」 由香(困ったような顔で)「まぁぁぁ...駄目よ、いくら 中年ロングヘアーが真実が満載で、ためになる からって夜更かしもほどほどにしなきゃあ。」 D 健志郎「しやけど、最新号にお姉ちゃん又出とったで。」 由香「えっ、ホント???....じゃあSNAKEHEARTさん、又 私の私生活を暴露しちゃったのね....もう困った人」 健志郎「しやけど、そのおかげでお姉ちゃん、今やすっかり ネットアイドルやで。」 由香(顔が真っ赤になって)「えーーーーっ、恥ずかしいわ.... 私もうアイドルなんて年じゃないのに....。」 健志郎「いや何でも、24才とは思えんほど可愛いとか、それから ご自慢の長〜〜〜〜い髪が夏の紫外線で 痛んでしまわないように気をつけてくださいなんて ファンレターがSNAKEHEARTさんとこに来るらしいで。」 由香「えーーーーーっ、どうしよう....。」 由香さんはあまりの照れくささに、話題を逸らそうとしました。 由香「ま、とにかく健ちゃん、夜更かしも程々にネっ。」 健志郎「判った判った、このこと、お父ちゃんお母ちゃんには 内緒やで....って、あれっ?、お姉ちゃん今日なんか 感じちゃうなぁ....。」 ようやく目が覚めた健志郎君は、やっと由香さんの変化に 気が付きました。 |
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由香「うんっ、髪の毛横分けしてみたの....似合うっ...?」 健志郎(素っ気無さを装って)「うーーん、まあまあかな....。」 由香(嬉しそうに)「ありがとう、健ちゃんにほめてもらうと、お姉ちゃん1番嬉しい。」 本当は健志郎君も由香さんの新たな美しさを発見してドキドキしているのですが この年頃の男子ってのは、どうしても強がってしまい、素直になれないものですよね。 由香「ところで健ちゃん、今お金に困ってなぁい?」 健志郎「うーーーんっ、まあ今んとこ、大丈夫やけど...。」 由香「そう、困ったらいつでもお姉ちゃんに言ってネ。お姉ちゃんもあまり お給料沢山もらってないから、あまり出せないけど....何とか するからネ。健ちゃん今バイトできなくて大変だもんね....。」 健志郎「ありがと、でもボクのことなんか心配せんで、お姉ちゃん お嫁行く時の為に貯金しときぃ−−やぁ。」 由香「ありがとう....健ちゃん。」 純真で感激屋の由香さんは生まれた時からずっと可愛がってきた大好きな 弟の優しい言葉にもう涙が出そうになって、言葉が出なくなってしまいました。 でもお姉さんを泣かすのがあまり好きではない健志郎君はとっさに 健志郎「それより、お姉ちゃん、そろそろ急がなあかんで!!」 と話を切り替えて、由香さんを現実に戻そうとしました。 由香「あっ、そうね....じゃあ健ちゃん、お姉ちゃん会社行ってくるネ」 と由香さんは立ち直り(?)、玄関を降りて、揃えてあったハイヒールに足を入れました。 F その時、玄関には当然段差があるため、ヒールを履く為玄関を降りた由香さんの 身の丈あまる長〜〜〜い黒髪のすその方20cmあまりが、床の上に ふわーーーっと乗っかったのです。その頭頂からすらーーーっと 滝のようにまっすぐに床まで流れ落ち、更に床の上にまで長々と横たわっている お姉さんのあまりにも長くあまりにも美しい髪をモロに見てしまった健志郎君は 見慣れているはずなのにいつまで経っても免疫ができず、口をポカンと開けて 健志郎『綺麗な髪やなぁぁーーー、いつ見ても....。』 実は由香さんは6年前に高校を卒業して今の会社に就職する時、周りからの 圧力により、折角かかとまで伸びていた世にも美しい長〜〜〜い髪を 40cmもカットして膝の長さにしてしまったことがあったのです。その時 当時中学生だった健志郎君は、お姉さんの美しい長い髪が切られたことに あまりにもショックを受けてしまい十日間も40度の熱を出して寝込んでしまい 生死の境をさまよったことがあったのです。それ以来、由香さんは可愛い弟の ためにも、『絶対にこの長〜〜い髪を切るまい』と心に決めたのです。 (勿論、由香さん本人も、自身の長〜〜〜〜〜い黒髪を愛しているのですが) 健志郎君にとっても、お姉さんのこの美しい長〜〜〜い黒髪はもう、憧れの的 そのものなのです。そして、わりかし男前で性格も良いから女の子にもてそうに 思えるのですが、あまりにも美しく長い髪を持ったお姉さんがいる為に、19才の 若さにして他の女の子には全然興味が持てない “体質” になってしまったのです。 何という罪作りな由香さんの髪!!!(^_^;) (天の声)「違〜〜〜う、髪を粗末にする世間一般の女たちが悪いのだ〜〜〜。」 G ハイヒールを履き終えた由香さんは、“いってきます”を言う為に 健志郎君の方に向き直りました。 その床から離れて由香さんの背中に落ち着いた長〜〜〜い髪はスカート丈を 超え、スカートの下からも長々と伸びているのが見えます。そして、 両足の間から及び両足の横からのぞく黒髪は 膝小僧も ふくらはぎも くるぶしも そして かかとをも超え ハイヒールのヒール部をなめて、地面まであと3cmのところまで 長〜〜〜く長〜〜〜〜〜〜く伸びてしまっているのです。 由香「じゃあ健ちゃん、お勉強がんばってネ。」 と言おうとした由香さんですが、その時、 先程横分けにした由香さんの前髪が、由香さんの左肩口を 滑って、はらはらっと体の前に流れてきました。 そして由香さんは、左目が前髪に隠されてしまったのです。 由香さんの左目を覆った長〜〜〜い前髪を見てしまった 健志郎君は思わず “ドキッ!” としてしまいました。 |
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