今月は日本サッカーが世界から注目された月でした。
FIFAクラブワールドカップ(CWC)2016が日本で開催され、開催国枠で出場したJリーグ王者の鹿島アントラーズがアジア勢として初めて準優勝しました。
J1リーグでは昨季から2ステージ制を採用、ポストシーズンであるチャンピオンシップ(CS)が導入されており、昨季は年間勝ち点1位のサンフレッチェ広島が優勝しましたが、今季は年間勝ち点1位の浦和レッズが年間勝ち点3位の鹿島に敗れて優勝を逃したため、CSのレギュレーションのわかりにくさや年間1位チームに対するアドバンテージの小ささなどから物議を醸すこととなりました。これは制度の問題であり、責任があるとすればレギュレーションを作ったJリーグ側にあるので、鹿島の優勝の価値は何ら変わらないものと私は思います。
そうしてCWCの出場権を得た鹿島でしたが、CWCでもCSのように相手の攻勢に耐えてからの反撃で勝ちを収める試合展開が続きました。準決勝の南米王者アトレティコ・ナシオナル戦では前半に相手の猛攻を耐えて無失点で切り抜け、FKによる先制点を守って折り返し、後半には相手が落ちたところを確実に突いてダメ押しの2得点を挙げて勝利しました。日本勢はこの大会で南米勢に跳ね返され続けてきましたが、その壁を鹿島が破りました。決勝では欧州王者レアル・マドリードと対戦し、一時は逆転でリードを奪う展開になりましたが、そこから本気になったレアルに延長に持ち込まれて力尽きました。この試合では後半終了間際にレッドカードが出されそうだった場面で出なかったこともあり、主審の判定がレアル寄りだったと言われましたが、もし延長戦をレアルが10人で戦っていれば結果も違っていたでしょうし、日本のクラブが世界最高のクラブの1つをそこまで追い込んだことは事実です。これは紛れもなく日本サッカー界、Jリーグの積み上げてきた歴史がもたらした快挙であり、決勝の先発メンバーが全員日本人選手だったことを考えれば日本人選手でもここまでできるという可能性を示すことにもなりました。
サッカーファンの中には日本のチームが欧州のチームに勝つべきでないと思っている人間がいるようです(毎年のようにテレビでそういう内容の発言をする某芸人とか)。選手個々の能力では欧州や南米のトップレベルには劣ることも事実ですが、日本サッカーのレベルがここまで上がってきていることも事実であることを彼らには認識してもらいたいし、日本のメディアも必要以上に日本サッカーのレベルを低く見るようなことのないようにしてもらいたいと思います。なお、来年からの2年間はUAEでの開催が決まっていますがそれ以降は未定で、2014年限りでトヨタがCWCの冠スポンサーから撤退し、2015年から協賛スポンサーに中国のアリババグループが就いたことを考えると、これから先に日本でCWCが開催されることはないかもしれず、そういう意味でも日本開催の大会で鹿島が日本勢として偉業を成し遂げたことは素晴らしかったと思います。
来年からは是非アジア王者として日本勢に出場してもらいたいところです。それでは皆様、よいお年を(いつものように遅過ぎ)
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プロ野球の表彰選手が発表され、日本ハムの大谷翔平選手がパ・リーグの最優秀選手(MVP)・投手部門と指名打者(DH)部門でのベストナインを同時受賞しました。
4年前のドラフト会議において、もともとアメリカ・マイナーリーグからメジャーリーグ(MLB)昇格への挑戦を希望していた大谷選手の指名を他11球団が回避する中、その年の一番いい選手を迷いなく取りにいく方針の日本ハムが1位指名し、二刀流挑戦とそのための具体的なプロセスを提示して入団に翻意させたことは知られた話だと思います。それから4年、入団当時にその二刀流挑戦に反対していた多くの評論家たちも認めざるを得ない結果を見せつけることになりました。レベルの低かった創成期に二刀流で活躍した選手はいましたが、レベルの格段に上がった現代プロ野球において10勝と22本塁打を同時に達成するのは驚くべき成果であり、多くの球界OBにとっても想像もつかない領域に到達しました。
今後、恐らくポスティングシステムでのMLB移籍が現実的になってくると思われますが、我々野球ファンのみならずすべての人々に夢を与える存在の大谷選手のプレーを日本で見られる幸せをもっと感じないといけないと思いました(私が)。また、セ・リーグのMVPに広島の新井貴浩選手が選出されました。
新井選手といえば一昨年オフに阪神を戦力外になり広島に復帰したわけですが、広島復帰後は阪神時代とは違って勝負強さに磨きがかかり、特に今季は4番として休養を挟みながらもチームを牽引する活躍を見せました。優勝したいと言って広島を去った選手がその古巣で初優勝を経験、さらに史上最高齢でのMVPのおまけつきとくれば、阪神をクビになってよかったとしか私は思えません。その阪神ですが、今季22本塁打のゴメス選手を解雇し、現時点で代わりとなる長距離砲の確保ができていないなど、一部で編成上の問題が指摘されていました。
阪神がそんなに上手くチームを回せるならもっと優勝しているはずですし、それも含めて阪神という球団なので、我々阪神ファンは諦観をもって見守る次第です。
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ハロウィンっていつからこんな大々的に騒がれてましたっけ?(挨拶)
それはともかく、プロ野球は全日程を終了し、日本ハムが広島を下して10年ぶりの日本一に輝きました。
今年のクライマックスシリーズ(CS)は12球団で唯一出場のなかったDeNAが初進出したことで注目されました。そのDeNAはファーストステージで2位巨人を2勝1敗で振り切って勝ち上がり、広島とのファイナルステージに臨みましたが、レギュラーシーズンで2ゲーム差だった巨人との試合とは違い、19.5ゲーム差をつけられた広島とのチーム力の差がはっきりと出てしまい、第3戦で完封勝ちを収め、第4戦も1点差まで詰め寄る健闘を見せたものの、1勝4敗(アドバンテージを含む)で敗れました。ここではDeNAのポストシーズンでの経験の浅さが出た形となりましたが、1年目のラミレス監督は中畑前監督の遺産を巧く使いながら球団初のCS進出という結果を見事に出しました。若い選手が多いので来年はどこまで優勝争いに絡めるかが楽しみです。 一方、パ・リーグのCSはファーストシリーズを難なく勝ち上がったソフトバンクが球史に残る逆転優勝を許した日本ハムに挑みましたが、レギュラーシーズン終盤の失速ぶりが勝負どころでの弱さとなって表れ、一進一退の展開に持ち込みましたが2勝でファイナルステージを終えました。レギュラーシーズンで83勝したチームが弱いわけがないのですが、ファイナルステージを見ているとやはり今季のソフトバンクは優勝を逃したチームであることが感じられました。ただ、簡単に終わらなかったところにソフトバンクの意地を見ました。
そして迎えた日本シリーズ、CSでもその強さを見せつけた広島と、ソフトバンクに楽に勝たせてもらえなかった日本ハム、いずれもシーズンの話題をさらったチーム同士の戦いになりましたが、終わってみれば日本ハムの強さとベンチワークが目立ったシリーズとなりました。マツダスタジアムで行われた第2戦までは地元の声援に後押しされた広島がレギュラーシーズンの勢いそのままに日本ハムを圧倒しましたが、札幌ドームに舞台を移した第3戦からは広島が先制するものの追加点が奪えずに逆転される展開の試合が3試合続きました。この3試合は特に広島のベンチワークの拙さが出てしまいました。勝負どころで選択した継投や作戦がことごとく失敗に終わり、それが流れの悪さを呼び込んでしまいました。一方、日本ハムは早めの継投などベンチワークが冴え渡り、流れを広島に渡さないことに成功しました。これはひとえに両監督の経験の差によるものでしょう。就任2年目でCS進出も初めてだった緒方監督と就任1年目に日本シリーズを経験している5年目の栗山監督では、短期決戦に必要な判断力に差があったと言わざるを得ず、緒方監督も自らの経験の浅さを挙げて謝罪していました。結果的には日本ハムの2連敗からの4連勝という形で決着しましたが、今季の最大の話題は広島の25年ぶりの優勝であることは間違いなく、いずれも緊迫した試合が展開され、野球の面白さを堪能できた日本シリーズでした。さて、阪神はドラフトの失敗やなんやと言われていますが、結果が出るのは2 3年後くらいなので、春季キャンプからまた見守っていきたい所存。 さしあたって、今季出てきた若手を現在行われている秋季キャンプから鍛え直して来季に繋げてもらいたいと思います。
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プロ野球はレギュラーシーズンをほぼ終え、セ・リーグは広島が25年ぶり、パ・リーグは日本ハムが4年ぶりの優勝を決めました。
広島は一時失速かと思われる時期もありましたが、終わってみれば他チームとの差が際立つ強さを見せて優勝まで一気に走り抜けました。最終戦後、クライマックスシリーズ(CS)まで日程がしばらく空きますが、うまく調整して日本シリーズまで進んでもらいたいと思います。今年のセ・リーグで日本シリーズを戦えるのは広島をおいて他にありません。また、CS初進出となる3位DeNAの戦いにも注目したいところです。2位巨人とは今季14勝10敗1分と勝ち越しており、23日の東京ドームでの試合をいい形で勝利したことも好材料です。
一方、大混戦となったパ・リーグですが、最終的に優勝したのは中盤戦から終始好調を維持した日本ハムでした。最大11.5ゲーム差からの逆転優勝は球史に残る逆転劇でした。ソフトバンクは故障者が多く、勝負どころでチームをいい流れに乗せることができませんでした。あれだけの巨大戦力を持ちながらも優勝できなかったわけですから、優勝することがいかに難しいかということを考えさせられる結果となりました。
さて、阪神は今季初の6連勝中ですが、これが今季初の5連勝以上であることが示す通り、シーズンを通してなかなか波に乗ることができませんでした。
CS進出を逃した要因としては、シーズン後半になってもメンバーを固定することができなかったことが挙げられると思います。CS進出の可能性が残っていた時期でも日替わりオーダーで臨むようではなかなか勢いも出てきません。ある程度選手を固定しないと腰を据えて戦うことができず、勢いを生み出すことが難しいのですが、逆に9月に入っても若手選手にチャンスを与え続けたことで多くの選手にある程度の経験を与えられました。来季以降を戦うベースをここで作ったことになりますので、この中から一人でも多く主力を張れる選手が出てきてくれることを期待します。
目に見える結果は出ませんでしたが、超変革まではいかなくても将来に希望の持てるシーズンでしたし、これほど若手選手の活躍を楽しみにできたシーズンはここ最近ありませんでした。まだ全日程は終えていませんが、来季以降を楽しみに過ごしていきたいと思います。
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今月はリオデジャネイロオリンピックが開催されました。
今回は南米初という意味では意義のある大会でしたが、不況下で治安にも問題のあるブラジルでの開催ということで、ジカ熱などの問題も含めて不安視されていた部分がありました。実際、大会期間中にはいろいろとそんな話が報道されていたような気がします。個人的には諸事情で近年最も注目しなかったオリンピックだったので、詳しくは覚えていませんが…。
今大会で日本選手団が獲得したメダル数は合計41個(金12・銀8・銅21)と、前回ロンドン大会を上回って過去最高となりました。これは、選手や関係者の普段からの努力はもちろんのこと、4年後の東京オリンピックに向けた競技力強化が着々と進んでいることを物語っています。そうして得られた競技力は東京オリンピックが終わっても活きてくるので、このまま順調に強化が進められればいいと思います。
さて、プロ野球はいよいよ残り1ヶ月ちょっとの戦いとなり、セ・リーグは20試合前後、パ・リーグは25試合前後を残すのみとなりました。
セ・リーグは広島が24日に優勝までのマジックナンバー(M)20を点灯させ、31日にはM10としています。2位巨人は首位広島とのゲーム差を3.5まで詰めましたが、以降は差が開く一方で、23日からの広島3連戦を負け越して力尽きた印象があります。また、クライマックスシリーズ(CS)進出争いでは、3位DeNAに対して阪神が0.5ゲーム差に迫りましたが、以降はズルズルと後退、代わって調子を上げてきたヤクルトが1.5ゲーム差につけています。
一方、パ・リーグは序盤から独走してきた印象の強かったソフトバンクを日本ハムが逆転、一時首位に立ちましたが、そこからソフトバンクが少し盛り返したのと日本ハムが少し失速したのが重なり、31日現在でソフトバンクが0.5ゲーム差の首位となっています。なお、ソフトバンクの引き分け数が多いため、日本ハムを勝率では上回るもののゲーム差では下回る「ゲーム差マイナスでの首位」状態がしばらく続いていました。これは一時的には起こり得る現象ですが、ただでさえ珍しいこの現象が連日起こるというさらに珍しい状況になっていて興味深かったです。「-0.5ゲーム差の首位」という言葉を何度も聞いたのは覚えがありません。また、こちらのCS争いは3位ロッテと4位以下がかなり離れているため、事実上CS進出が決まるのを待つ状況だと思われます。阪神はというと、先月末からのいい流れが最初の週の継投ミスで落とした試合から消え失せ、再び厳しいチーム状態に追い込まれています。調子の上がらないDeNAに3連勝したかと思えば、次のヤクルトには3連敗したりと乗り切れないままここまで来ました。CS争いを考えれば厳しい状況ではありますが、今季はまず若手の育成という至上命題があり、それがそれなりに進んでいるので、CSに進出できなくても何も得られなかったシーズンとはならないはずです。当然、コーチ経験もなく監督に就任した金本監督にも失敗があったでしょうし、今季の経験を来季以降に活かしてもらいたいと思います。
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プロ野球はオールスター明けの後半戦を迎えています。
セ・リーグは首位広島が2位巨人に8ゲーム差をつける独走状態、パ・リーグは2位日本ハムが6月から7月にかけての15連勝などがあり、首位ソフトバンクと3ゲーム差としています。
広島の25年ぶりの優勝に向けては、11連勝があった6月ほどではないものの、カード勝ち越しを最低限に連敗をしない強さを発揮してきました。ただ、7月の最終週を2勝3敗とし、失速の兆しが見え始めてきたのが不安材料です。優勝のためにはとにかく連敗をしないことが大事なので、これからの暑い夏をさらに熱くするような戦いぶりを期待したいところです。一方、阪神はほとんどいいところがなく、打てない守れないのみならずツキにまで完全に見放されていました。阪神の打者のいい当たりは正面を突き、相手打者の打ち取った打球が安打になったりヒットコースに飛んだりエラーを誘ったりと、選手や首脳陣の力だけではどうしようもないものを感じました。まさに「ベンチに盛り塩でもするかお祓いでもしてもらったらいいのに」と思うほどでした。
そうして迎えた7月最終週、この1週間は長期ロード前の最後の甲子園での6連戦でしたが、ここでヤクルト、中日相手に5勝1敗とし、最下位だった順位も4位に浮上しました。これには伏線があり、まず前週最後の広島戦でいい勝ち方ができたこと、そして最終週の最初の日に甲子園球場に宮司を呼んでベンチ内や監督室などをお祓いしてもらった(という報道があった)ことです。これによって憑き物が落ちたように一気に流れがよくなり、この間まで何をやってもダメだったチームがまるで別のチームのようになってしまいました。
この流れがいつまで続くかはわかりませんが、8月の長期ロードを上手く乗り切れば5ゲーム差の3位DeNAの背中が見えてくるかもしれません。少なくとも、それを期待できるチーム状態になってきていることは確かとみています。また、今月の阪神を語るのに、鳥谷敬選手の連続フルイニング出場が止まったことは外せないでしょう。
開幕からずっと調子が上がらなかった鳥谷選手ですが、今年は打撃だけでなく守備でもミスが目立ち、外される直前には捕手からの何でもないノーバウンドの二塁送球を2回スルーしてしまうなど精彩を欠いていました。自身が連続フルイニング出場の最多記録を持っている金本監督がどう判断するか注目されていましたが、鳥谷選手のモチベーションにも留意しつつ話し合いを持ち、スタメンから外すという決断を下しました。鳥谷選手の起用法については、キャンプ中にフルイニングの継続が前提ではないという見解を示していたそうですが、それを実践した結果となりました。
鳥谷選手がスタメンを外れた日が24日広島戦。この試合に勝ったことがチームの流れの変化をもたらした一因であったことを考えると、このことがチームの活性化に一役買ったということになります。複数の解説者から今季の不調の原因を「年齢に合わせたプレースタイルの変化をしないといけない時期に来た」と言われていた鳥谷選手ですが、今の経験を是非いい方向に繋げていってもらいたいところです。
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プロ野球は交流戦を終え、リーグ戦再開の時期を迎えています。
今季の交流戦は最初の週こそセ・リーグの健闘も見られましたが、終わってみれば今季もパ・リーグの圧倒的優勢は変わりませんでした。
現在、セ・リーグの繊細な野球がパ・リーグの力強い野球に太刀打ちできない状況になっていますが、時代が変わればセ・リーグの野球が盛り返すこともあるのでしょうか。まずはセ・リーグの野球に力強さが加わってこないとその道も拓けないでしょうから、各球団ともそこにも注力してもらいたいところです。一方、阪神は徐々にペースを落とし、交流戦を勝率5割で迎えましたが、交流戦の2週目で大崩れして借金生活に突入、それ以降は浮上のきっかけをつかめずにいます。若い選手が多いことが成績の不安定さに繋がっている部分はあるのですが、それ以上に主力選手の不調がチームの不振に拍車をかけていて、特に本塁打がなかなか出ないのがチームに勢いが出てこない理由にもなっています。
ただ、チーム状態としてはよくないものの、若い選手が順調に経験を積んでいる事実はあります。たまに大きな失敗もありますが、それもその選手の経験になって次に繋がっていくものですし、結果は伴わなくても見ていて将来に対する希望は持てています。ここ数年の中日がこれに近い感じだったと思いますが、個人的には今季は結果を求めずに見ていきたいと思っています。
セ・リーグ全体に目を向けると、交流戦で3位に食い込んだ広島が32年ぶりの11連勝を記録するなど好調を維持しています。現状では他の5チームにチーム状態で大きな差をつけていますが、残りシーズンがまだまだ長いことを考えると、5球団がまとまって広島の独走を防いでいくことが優勝争いをわからなくする条件になります。逆に広島が大きく崩れることなく現在の貯金15を維持することができれば、他球団はすべて借金生活からの追い上げとなるので、1991年以来25年ぶりの優勝が大きく近づくことになります。現在の12球団で最も優勝から遠ざかっているのが広島ですから、そういう意味でも注目していきたいと思います。
また、今季の広島躍進のベースには若手の育成の結果という側面があるので、数年後の阪神にもそのようになっていってもらいたいなぁ…と淡い願望を抱いている次第です。
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当サイトは本日で開設17周年を迎えました。
ネット上での存在感はステルス級ですが、今後ともよろしくお願い申し上げます。
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4月14日に発生した熊本地震に端を発する一連の地震による被災者の皆様に心よりお見舞い申し上げます。
熊本地震の影響により、熊本・大分を中心とする九州地方で予定されていたプロ野球やJリーグなどのスポーツイベントが一部中止されるなどしましたが、当時の状況を考慮すると概ね妥当な判断だったと思います。
また、東日本大震災での経験から過度の自粛ムードを批判する向きもあったことから、被災地域以外では一部でイベントが中止されるなどしたのみにとどまりました。これから復興に向けた取り組みが始まっていくと思われますが、まずは避難されている被災者の皆様が心穏やかに過ごせるようお祈り致します。
今月はスポーツ界に衝撃の走る話題が少々あり、バドミントン日本代表選手による違法賭博問題やスノーボード日本代表選手による大麻使用問題などが明るみに出ました。後者は未成年の選手がアメリカの大麻使用が合法の州でやったこととはいえ、いずれもスポーツ選手の順法意識やモラルの問題であり、それが反社会的組織の資金源になったりドーピングに発展する可能性を、日本代表になるような選手には認識してもらいたいと私は思います。
一方、メルドニウムについては規定を見直す動きがあり、下された処分が取り消される可能性があるそうです。これについては、ロシア人選手が大量に引っ掛かったことが何らかの影響を及ぼしているのかもしれませんが、このことによって「生き返る」選手が相当数出てくるかもしれません。
さて、プロ野球は開幕から1ヶ月が経ち、各チームとも当面の戦力が出揃ってきたところです。
パ・リーグの方はあまり追えてませんが、シーズン開始当初は調子が上がらなかったソフトバンクが盛り返して首位に立ち、2位ロッテとともにリーグの貯金を分け合う展開となっています。一方、新監督を迎えた楽天とオリックスが低迷しており、今後の奮起が期待されるところです。
セ・リーグは巨人が首位に立ち、最近調子を上げてきた広島が0.5ゲーム差の2位、そこから5位ヤクルトまでは上の順位までそれぞれ1ゲーム差につけ、借金9のDeNAが少し話されている印象です。成績の上では差が出ていますが、実際の戦いぶりにはそれほどの差はなく、どこも決め手を欠いているのが現状なので、今年も混戦になる可能性が高いと思われます。まずはどのチームが早く戦力を整えられるかがポイントでしょう。阪神ですが、14勝14敗2分の4位で4月を終えました。
特に野手陣で若い選手を積極的に起用し、その選手たちが時には躍動し、時には空回りする中で、最低限の目標である5割をキープしました。一部のベテラン選手が不調や故障で離脱する中、代わりの選手がよく踏ん張っていると思いますが、ミスが立て続けに起こる試合が続いた時期もあり、安定感としてはもうひとつという印象を持ちました。その辺は若いチームにありがちなことでもあるので、若い選手に経験を積ませる流れを継続しつつ、調子の上がらない主力選手には奮起を促していきたいところです。
また、金本監督の試合後のコメントでよく出てくる言葉に「工夫」というものがあります。これは昨年までの阪神に見えなかった部分で、同じ相手に同じようにやられることの多かったこのチームを変えるキーワードになると思います。選手に工夫を求める金本監督に応えられない選手はレギュラー争いから脱落するでしょうから、最後にどんなメンバーが残るのかが今から楽しみです。
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プロ野球は開幕を迎えましたが、昨秋に浮上した巨人選手の野球賭博問題が再び明らかになり、その後、試合前の声出しでの現金授受やノック時の罰金、ある球団の関係者の賭け麻雀などの事実まで明るみに出ました。
野球賭博問題については、昨秋の時点で日本野球機構(NPB)が野球賭博に関わった3選手の無期限失格処分と球団に対する罰金1000万円を科し、それとは別に巨人も独自の処分を科したことで幕引きを図ろうとしていました。球界にはこの件を当該選手のみの限定的なものとして扱ってきた節がありますが、ここに来て別の選手が野球賭博に関わっていたことが判明したことで、いよいよ球界全体が当事者意識を持ち、再発防止と国民に対する信頼回復を図る必要に迫られることとなりました。それが後の声出し現金授受などの事実公表に繋がっていきました。恐らく、野球賭博問題がなければそれほど問題視されなかった『球界の風習』なのでしょうが、一度問題が起こってしまった以上、社会的信頼回復や道義的責任の観点から野球賭博に繋がりかねない物事については厳しく取り締まらざるを得ないでしょう。
この問題については最初の時点での処分が甘すぎたと思っています。プロ野球選手がプロ野球を対象にした野球賭博を行うということは、反社会的勢力との人的、金銭的な関わりができることになり、そこから八百長による敗退行為に繋がることになります。八百長はプロ野球興行の前提である『勝利を目標とした真剣勝負』を根本から覆す行為であり、同時にプロ野球自体を滅ぼすことに繋がっていくことを当事者が強く認識すべきだったと思います。昨年、J1リーグの試合において人種差別的な横断幕が掲げられた件では、その後問題の横断幕を掲示したサポーターが応援していたはずのクラブが無観客試合を行う処分を受けました。当該クラブの選手には何の落ち度もなかったのに、です。翻って、野球賭博問題は選手自体が引き起こした問題ですから、NPBの処分の甘さは改めて言うまでもありません。
それはそれとして、まずは開幕したプロ野球の試合をプロ野球ファンとして楽しみたいと思います。話は変わりますが、テニス界で八百長が横行しているとするイギリス・BBCの報道があり、同時にドーピングの横行についても疑惑が上がっています。これらの疑惑について最も厳しい目を向けているのが欧米のブックメーカー(賭け屋)で、彼らは勝負の公正性が担保されていないと賭けの対象にすることができず商売に影響するため、八百長やドーピングがあっては困るからです。
テニス界でドーピングといえば、女子テニス界のスター選手であるマリア・シャラポワ選手が1月の全豪オープンの際のドーピング検査で禁止薬物「メルドニウム」の陽性反応を示したことを公表し、今月から出場停止の暫定処分が科されていることが記憶に新しいところです。ロシアといえば、昨年国ぐるみの組織的な集団ドーピング疑惑が発覚し、これによってロシア陸連に資格停止処分が科される可能性があることが取り沙汰されました。そして、今年になって禁止薬物に指定されたメルドニウムに陽性反応が出たロシア人選手がシャラポワ選手以外にも陸上選手やフィギュアスケートの選手など、相当数存在することが明らかになっています。それらを考えると、シャラポワ選手の件については状況的にかなり真っ黒と思われてなりませんが…。
いずれにせよ、公正性が担保されていないと成立しないスポーツ界において、これらの問題は好ましいものではなく、また周囲に与える影響も大きいのが常です。ドーピングなどは抜け道を探して行われるものでもありますが、そういうところから離れたクリーンな世界であってほしいものです。まあ、世界平和を願うくらい難易度が高いとは思いますが。
さて、阪神の開幕メンバーは野手では新しい顔ぶれが出てきていますが、投手陣に関しては新しい名前が見当たらないのが残念です。これからチャンスをもらえる選手もいるとは思いますが、まずは新戦力の活躍を楽しみに見守りたいと思います。
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今日は今世紀4回目の2月29日です。(挨拶)
さて、閏年ということは是即ち夏季オリンピック開催年ということで、オリンピック種目では本選出場を懸けた予選が行われています。その中で気になったものを少しだけピックアップしようと思います。
まず、男女マラソンに関してですが、女子では福士加代子選手が選考レースにおいて優勝かつ派遣設定記録を突破するという結果を残したものの、代表に内定されないことから次の選考レースにもエントリーするという事態が生じています。次の選考レースで福士選手を上回る選手が複数出る可能性がゼロではない以上、早々に内定を出すわけにはいかないのは理解できますが、昨年の世界陸上で内定を得た伊藤舞選手は7位入賞で、記録の面でも今回の福士選手よりも大きく劣るだけに、この世界陸上での内定基準が低すぎるのではないかと物議を醸しています。代表選考の不透明さが原因で揉めるのは数十年前から繰り返されてきていますが、これを改善しようという動きがあまり見られないことが残念です。もっとも、『偉い人の一声で結果が変わってしまう代表選考』はマラソンに限ったことではありませんが…。
一方、男子では最終選考レースを残して内定者が1人も出ていないばかりか、日本人選手があまりにも低調すぎて出場枠を返上する可能性もあるとの報道まで出る始末です。私の認識では、この競技は少なくとも2010年代を迎えるまでには世界の高速化の流れと日本の伸び悩みを指摘されていたはずです。それまで日本が結果を出してきた『粘りの走り』はその時点ですでに通用しなくなっていました。男子に続いて女子でも高速化の波が起き、スピードのない選手はそもそも優勝争いに加われない時代、純粋にマラソンの速い(=『強い』ではない)日本人選手が出てこない現状において、日本人選手がオリンピックのマラソン競技でメダルを獲得する姿を想像することはできません。何が問題なのか私にはわかりませんが、もう一度世界で戦える体制を構築していってもらいたいところです。
次に、男子フットサルについてですが、オリンピックアジア最終予選を兼ねたAFCフットサル選手権2016において、この大会2連覇中の日本が5位までに与えられるオリンピック出場枠を逃しました。前回のロンドンオリンピックではカズことサッカーの三浦知良選手を起用し話題を集め、初の決勝トーナメント進出を果たしたフットサル日本代表ですが、今回はアジア選手権優勝を本命視される中、大会前の親善試合からいいところばかりが目立ち、押し込まれる場面をほとんど経験できなかったことから、決勝トーナメント1回戦で食らいついてくるベトナムを振り切れずPK戦負け、翌日のプレーオフ1回戦のキルギスに対しても先制を許した後は力なく追加点を奪われ、後半のパワープレーでさらに傷口を広げて敗れました。ベトナム戦を勝つことができていれば優勝できるような流れになったと思いますが、厳しい場面を撥ね除ける力を手に入れることはできませんでした。結果的に地力はあっても精神力の強さがなかったということになり、今回オリンピック出場を逃したことで得られたはずの経験や強さをも逃しました。マイナー競技が注目されるには結果を出し続けるしかありませんが、今回の結果は競技の注目度という点でも厳しいものとなりました。同時に、一発勝負の国際大会の厳しさを改めて感じた次第です。
そして最後に女子サッカーについて。これは今日からアジア最終予選が始まるのですが、精神的支柱だった澤穂希選手の引退から初めて迎える国際舞台で、なでしこジャパンがどのような試合を見せるのかに注目したいところです。チーム力自体はロンドンオリンピックの頃がピークだったと思っていますが、まずは2枠のオリンピック出場権を勝ち取ってもらいたいと思います。
ところで、プロ野球はキャンプからオープン戦に移っていく時期となりました。
阪神は金本知憲新監督のもと、明るく厳しくいいキャンプを送っているように見受けられますが、まずは開幕まで故障なく進めてもらいたいと思います。
そして少しでも多くの新戦力が見たい!
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今年はオリンピックイヤーということで、これからリオデジャネイロオリンピックの出場権の懸かった競技が数多くあることと思います。
そんな中、注目度の高い男子サッカーのオリンピックアジア最終予選を兼ねたU-23世代のアジア大会・AFC U-23選手権2016がカタールで開催され、U-23日本代表が見事優勝を勝ち取りました。
AFC U-23選手権という大会自体は今回で2回目の開催で、オリンピックのアジア最終予選が一発勝負で行われるセントラル方式になるのは5大会ぶりでした。ここで3位以上になればオリンピックの出場権を手に入れられるという条件でしたが、手倉森誠監督になってからのこの世代は国際大会で準々決勝敗退を繰り返してきたチームであったため、国内メディアによる大会前の評価は「本当にオリンピックに行けるのか?」という論調のものが多かったようです。
そんな下馬評の低さを選手たちも認識していたようで、これまでの悔しさを晴らそうと試合を重ねることに力をつけていったように感じました。特にグループリーグ初戦の北朝鮮戦で苦戦しながらも勝利したことが大きかったと思います。これによって、このチームに足りなかった勝負強さを手にし、ターンオーバー制を敷いて選手のコンディションを維持しながら3連勝で決勝トーナメント進出、そこからタフな試合を3連勝して優勝することができたと思います。
決勝では、それまでとはレベルの違う相手である韓国相手に0-2とされながらも、そこから逆転するという痛快な内容の勝利を演じ、まさに勝負強さを印象付ける結果になりました。オリンピック本選に向けて弾みがつく試合であるとともに、反省点や課題も多く見つけられれたことと思いますので、本選では暑熱対策などをしっかりして頑張ってもらいたいと思います。
さて、今年もプロ野球のキャンプインの時期となりました。
指導力未知数の金本知憲新監督がこのキャンプでどのような方針を打ち出し、どのようなチームを作っていくのかを楽しみにしながら、まったりと見守っていきたいと思います。
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新年あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願い申し上げます。
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