 「復帰を果たす」という戦いもあると思うのです。 |
| 01年バンクーバー世界選手権の時は現地で風邪をひいてしまい、フリーダンスは最悪の体調で観戦していました。第一滑走の都築さん＆リナートさんを見終わって限界に達し、第二グループから第四グループまで見られなかったくらい。 そして迎えた第五グループすなわち最終グループ。シェリーン達がいるのでただならぬ雰囲気になっていた会場ですが、その途中の過程をすっ飛ばしている私はその雰囲気にシンクロできない。加えてこのシーズンの上位陣のプログラムが好きになれない。ということで、心理状態もよくなかった中での第三滑走がドロビアツコ＆ヴァナガス組でした。 二人のこのシーズンのフリーダンスは「タンゲーラ」だったのですが、この試合では前年の世界選手権で滑った"Spente la Stelle"に替えてきました。過去の名作の感はありますが、最終グループの中で唯一安心して見られた演技だったのです。基本的に顔の見えない写真は撮らないのですが、あまりの勢いについシャッターを押していたのがこの写真。いやあ、よく映っていたものです（笑） このリフトは二人の代表的なもの（ですよね＞ファンの方）ですが、こんな形で撮れるとは思いませんでした。ありがとうございます。 数年後の復帰を匂わせて競技生活から身を引くスケーターが何人かいる中、この二人は長野世界選手権から３年を経て競技復帰を宣言した数少ないスケーターになりました。 ただ競技復帰宣言から実際に復帰するまでに、またひとつ大きな壁があるようです。長野世界選手権で日本のファンとの特別な絆を示した二人、実現して競技者としての姿を日本のファンに見せてほしいです。 |