2006-2007年のエルビス

「独り言」、エルビスがらみの話はこちらに書くことにします。
これ以前のものはこちら

2006−2007シーズン
35才:2007年3月22日
Happy birthday, Elvis!
……いや、特に情報はありません(^^;)

えー、35才のエルビスといえば思い出すのが98年長野オリンピック終了後、アマチュア続行宣言の記者会見で「35才になった時に『あの時アマチュアを続けておけばよかった』と後悔したくなかったから」という内容のコメント。この当時のエルビスは26歳。9年というのは案外早いものなんですね。

で、もちろん後悔してないわよね?


ところで世界選手権。ヨナ・キムのコーチとしてオーサー兄ちゃんが、アメリカの放送局のコメンテーターとしてカート先輩が来日中なのです。来てたら3人そろって面白かったのにねえ……。

Dragon dance:2007年2月19日
カナダ国内選手権の間にカナダ連盟のHPに載っていたエルビスのメキシコ滞在説。エルビスのディスカッションボードではこの話からエルビスの行方捜索トークが始まり、アメリカ滞在説、はたまたドイツでの「目撃証言」まで飛び出すというなかなか楽しい展開になっていました。(ぼそっ)日本滞在説捏造してもよかったかしら。
カナダでのエルビスは日本で言うなら貴乃花並みの有名人と聞いていましたが、雲隠れできるものなんですね。まあ時間が経ってスケートからも去ったことで新しい流れができているのでしょう。

そんなエルビスの出現情報。16日オンタリオ州のBurlington(トロントの西隣)でVOICEという耳の不自由な子供達を対象としたチャリティーイベントにゲスト出演したそうです。この時デモンストレートしたのがthe ancient Chinese art form of dragon dancingって…まさか、時期が春節(中国の旧正月)なだけにチャイナタウンでやっているような龍の踊りなんでしょうか?
だとしたらベタすぎというかハマりすぎといいますか…いやBurlintonにチャイナタウンがあるほど大きな街なのか、それともまたまた。

しかし"Elvis Stojko with dragon dancers"って、そのネーミングってどうよにーさん……カンフーのパフォーマンスグループでも結成するつもりですか。あいかわらずぼやきのネタを提供してくれる方です(笑)。


Where are you?:2007年1月23日
国内選手権はかつての名選手がコーチや振付師、スケート関係者やメディア関係者として集まるオールスター的な面もあります。となると、カナダ国内選手権の場合こんな声が挙がるのは自然な流れといえるでしょう。
"Where is Elvis?"

この答えはカナダ国内選手権開催中のHPからニュースリリースの中でこんな感じで出ていました。なんとこの方、今はメキシコにいるそうです。それも海辺のリゾート地ではなく内陸部にいるらしい…という伝聞をそのまま記事にしているような印象です。それ以外は不明。
確かメキシコの内陸部って結構標高高いのよね………。
………(ぼそっ)修行してたりして。

追記:エルビスのディシカッションボードで他の所で読んだことがあるのでこのメキシコ滞在説はジョークなんじゃないかという書き込みがありました。なら納得。
……って、結局どこにいるのよエルビス!?
いや普通にCead Buaでインストラクターとトレーニングやってるんだろうと思いますけどね。


もう少し詳細がわかるのがフェドール(Fedor Andreev)。スケートを引退したわけではないようですが、モデル業がメインになっている状態。夏にはモデルのエージェントの売り出しでニューヨーク、タイ、香港と渡り歩き、2ヵ月半は香港にいたそうです。レーシング活動もスポンサーがついたよう。こっちはエルビスより話が進んでいるようですね。


WFS25号:2006年11月30日
エルビスのCDデビューのニュースは意外なことに日本でもスポーツ新聞に載っていたりしたようです。WFS25号でも1ページの半分を使って載せていました。
まあWFSはスケート専門誌なので「CDに参加した」ぐらいのニュースが載るのは期待していましたが、それだけにとどまらず、エルビスの声やアルバム全体の印象までふれていて、買って全曲聴いた人間としては「うんうんそうなの、そうなのよ!」とうなずけるちょっとしたアルバムレビューになっています。
ライターさんのプロ意識に拍手&感謝。誰がわからなくても私はわかってますよー♪下手したら本当にわかるの読者の中で私だけですが。
しかもこのCDを抽選で1名にプレゼントしていたのです。私わざわざ買ったのに…(^^;)いやいや、私以外にもう一人日本人で持っている人ができたことが嬉しいです。

……待てよ。

応募した方いますよね?引き取り手が見つからずにCDが編集部に残ったりしてませんよね?

ということで懸賞があたった貴方。このレビューが正確なものであるということがわかっていただけたと思います。エルビスの歌声にぶっ飛びましたか―?

Canara's Sports Hall of Fame:2006年11月25日
5月11日付の独り言でふれたエルビスのカナダスポーツ界殿堂入りについての記事の一覧を。
まずはCanoeのニュースこちらこちら。授賞式でのエルビスのコメントが載っています。
この競技を愛したこと。成績とは違う面で自分がこの競技で成し遂げたことに誇りを持っていること。潮時だと思ったこと。
この殿堂入りはスケート界を去るちょうどいい餞になったようです。

International Figure Skatingがこの授賞式を取材したそうで、その時の写真がディスカッションボードに載っていました。(こちら)エルビス、ダグ先生とミシェルさんというオールドファンには懐かしすぎる3ショットもあります。ス――ザ―――ン、ありがとおぉぉぉぉ(泣)!!
(↑カメラマンのSusan D. Russelさん。ちょっとお話ししたことがあるもので)

Uschiさんお元気かしら…。
取材記事自体はJanuary/Feburary issueに載るのだそうです。ということでInternational Figure Skating、January/Feburary issueは買います。この人がスケート雑誌に載る最後の機会でしょうし。
これから先スケート雑誌にエルビスの記事が載るとしたら犯罪起こした時と死んだ時でしょう。誰かが4+4を達成したら記録の比較対照として名前が載ると思いますが。

歌声:2006年9月24日
7月26日の独り言でふれましたカナダの女性アイドル3人ユニットBRAIDEDのアルバム"BRAIDED"、聴きました。アコースティックのサウンドにタイプの違う女性3人。シンプルかつクリアーで、広範囲の人が安心して聴くことができるアルバムです。
エルビスが参加しているAshleyとのデュエットは全12曲中の10曲目、"before you"。ペースを上げてノリノリで行った所にすとんとやってくるバラードです。

で、出だしが男性パートだったのですが。

誰、この人!?


本気で歌詞カード見直して名前を確認しましたよ(^^;)あまりにも想像がつかない域の歌声でしたので。



先日のお遊び企画で言うなら「1.インタビューの声そのまま?のハイトーンボイス」です。徳永英明…とまではいきませんが、カラオケにするなら男性泣かせのナンバーになることでしょう。

で、エルビスの声がまあ。

静かでソフトなバラードなだけに、ちょっとウィスパーも入っているといいますか。
とにかく甘い。甘いったら甘い!そりゃバラードで男女のデュエットなんですから甘くて当たり前なんですが、ちょっと濁音つきの悲鳴をあげたくなる心境です。(←黄色い悲鳴ちゃうんかい)
それまでの曲がシンプルなのでギャップが激しいんですよ。言うなればずっとミネラルウォーターを飲んでいた所にシロップが来たようなもの…という表現で糖度の上がり具合を想像していただけると思います。

いやあ、まいりました。ちゃんと普通にAshleyのパートナーを務めていると思います。これなら彼女のファンも文句は言わないでしょう。(書きませんでしたが実際にFSUでも評判よかったんですよね)
普通にいいバラードで、誰が歌っているかを知らなければ普通にエキシビで使える曲です。パンちゃん達あたりがやったら似合うと思います。
やってくれるじゃないのエルビス…!裏をかかれたというか想像以上だったといいますか。
いやこれはプロデューサーのMark Lalamaに敬意を表するべきでしょうか。 だってエルビスが作ったデモCDはBon JoviやCreedのカバー。バリバリのハードロックバンドばかりで、そのCDを聴いてまとまった話なのにそれでバラードですからね。
っつーかこれだけ高音ボイス聴かされると逆にそのデモCDの方が気になるぞ…。

ということで、俄然ソロアルバムが楽しみになってきました。もちろん買いますので、Lalamaさんがんばってね♪

引退:2006年8月11日
Mariposa GalaでQweenの"The Show Must Go On"を滑った後、エルビスはスケート靴を脱ぐことを宣言しました。
さまざまな人への感謝を述べたスピーチ内容の一部が載っているのがこちら。FSUのMariposa Galaのスレッドで写真を撮った方のHPがリンクされています。
「最後の演技はMariposaでやりたかった」と語ったエルビス。やっぱりこの人はMariposaの人で、やっと還ってこられたのかもしれませんね…。

お疲れさまでした。今までありがとう。
ファーストアルバム、そしてこれからの活動にGood luck!



……なんて素直に送り出すセリフで済まされる心境なわけがありません。
8月11日のニュースを8月26日に書く時点で察してください(笑)



竜の翼を見てから終わりの日を生で見ることを夢見て10年近く追いかけ続けた対象ですからね。ここで一発バシッと書いておかないと気がすまないのですが、何を書いたらいいのか混乱しています。
"Short history"あたりを書いておくのがHP持ち、競技からの引退以降動向をメモし続けた立場としてのサポート行為として妥当な所なのでしょうが、全くそういう心境ではない。

ショックで何も書けないわけではないのです。
ほっとしている、そして寂しい。単語で言い表すならそういう心境なのですが、えー……一つ確認を。
この知らせは普通のスケートファンの方にとっては突然の引退になるんですよね?

実は私の中ではエルビスは既にフィギュアスケーターではなくなっていたのです。ビクトリアでCSOIを見た時から。「別れはビクトリアで済ませている」と掲示板に書いたのはそういうことです。
そうなった過程を含めての今の心境なわけですが、かなりずれた所に来てしまっている。ダイレクトに書いてしまうとエルビスを好きな人達を傷つけてしまうので何をどう書いたらいいのか途方にくれているのが正直な所なのです。


ほっとしている」本音トークを書きました。あ、読むなら本気で覚悟してくださいね。
何が寂しいかってね。もうエルビスのスケートが見られないことよりも、かつてエルビスのことで一緒になって盛り上がった人達がほとんどいなくなってしまったことを実感することの方が寂しいんですよ。ファン暦が長くなると人が減っていくのは自然の流れなのですが。
長野オリンピックの表彰式、脚を痛めてビクトリーランに加わることができずに一人で歩いてリンクを去っていった後姿に「誰が覚えていなくても私は絶対にその後姿を忘れない。最後の一人になっても。」なんて思いましたが、まさか本当に最後の一人になってしまうとは思いませんでしたね……。
あ、この言葉にムカついた方メールお待ちしてます♪



さてもうスケート界では姿も話題も目にすることがないエルビスですが、
(だってこの前のカルガリーワールドで会場に来ていながら全くネットや雑誌に写真が載らなかったあたり、これ以上姿を見せたくないという意志が働いているような気がして仕方がない…)
なんだかんだ言ってカナダでは有名人なわけですから、まだしばらくは何か情報が入ると思うので、追える限りは追うと思います。どんな歌を歌うのか気になりますし。
(本格的に芸能活動するなら情報発信=オフィシャルHP作ろうよ、エルビス…)


ここはエルビスがらみの独り言用のスペースなので、ネタがある限り続けます。無関心でいられるわけがないんですよ。
ま、これからもよろしくお願いします…で、いいのかしら?


ソロアルバムリリース!:2006年8月9日
先日デュエット参加を発表したエルビスですが、それとは別にアルバムを出す予定があり、先日レコーディングを終了したのだそうです。こちら
CSOIで演技を見た時に「氷から離れてる時期があったでしょ…」と思ったのですが、そういうことだったのね……。

プロデューサーはMark Lalamaという方。アルバムはエルビス曰く「"hot" adult contemporary - but with a bit of a twist」だそうで。Lalamaさん曰くbiographyとまでは行かなくてもとても個人的なものだとか。
このLalamaさんのコメント、何かわかります。エルビスって何を作り出してもエルビスって感じなんですよね。

エルビスは2年ぐらい前からデモテープ(CD)を作っていたのですが、Lalamaさんとであったのもそのデモが縁。製作の話自体はあっという間にまとまり、1年以上かけてアイディアを練ってレコーディングが6月に終わったとのこと。このアルバムには先日お話ししたAshley Leitaoとのデュエットも入っているそうです。

今月のショーへの出演(と原文にはありますが、これはMariposa Galaのことでしょう)以降、1年間スケート活動を休業するそうです。
休業ですか。



……(ぼそっ)これが実質最後の演技になるんじゃないでしょうか。
Mariposa Galaというのが粋な展開ですね。区切りもいいですし。


…っつーかそれを見越して今年のMariposa Gala出ることにしたんでしょうか。5年ぶりなんですよね。

歌手デビュー?:2006年7月26日
引退以来音楽活動への意欲を見せていたエルビスでしたが、この度ようやくCDが出ることになりました。こちら
とはいってもソロではなく女性とのデュエット。Ashley Leitaoというシンガーとのデュエットで、braidedというグループのデビューアルバムの中の1曲です。彼女達のHPはこちら。"idol"とのことですが、日本語のアイドルの概念を払拭するパワフルそうなお姉さま方。いい勝負だ(笑)!
このbraided、前述のAshley Leitaoに加えてCasey LeBlanc、Amber Fleuryと、もともと別々に活動している実力派の3人が組んだユニットのようです。カナディアンポップスに詳しい人にはたまらないかも。
こちらで曲が視聴できます。(ただしエルビスが参加しているデュエットはありません)


まあエルビス+歌といえば、口パクしながらエキシビを滑っているのは多くの人が目にするところです。あとカラオケ光景の写真(団体で歌う時に気は使うが最終的にはマイクを独占していた)や遺伝子(お父さんが元歌手、お母さんが元ダンサー)から察するに下手ではないと思うんですよ。去年ぐらいからボイストレーニングをやったりデモテープを作ったりと、下準備もやっているようですからねえ…。
インタビューの声は外見に反して結構高いエルビス、どんな歌声になるのやら(笑)。
braided3人のファン達を怒らせない出来であることを祈ります。

伝道入り:2006年5月11日
2年前にカナダのスケート界の殿堂入りを果たしたエルビスですが、今度はカナダスポーツ界の殿堂入りが決まりました。こちら
おめでとうなのですが…意外と言うか何というか。
オリンピックで金メダル獲っていないこの人が!というのがあります。

スポーツ大国のカナダです。「オリンピック銀メダル二つ」クラスのスポーツ選手は山ほどいるでしょう。簡単な例を挙げるなら、スピードスケート界には長野、ソルトレークと連覇を果たしたカトリオナ・ルメイ・ドーンがいるわけですし。
ではなぜ彼女でなくエルビスなのか。

それだけ愛された存在だったのでしょう。単純にスポーツ選手でいられた90年代から芸能人並にメディアに引っ張り出されて注目を浴びる2000年台への転換期にうまく乗り、「ヒーロー」であり続けた。
そんな存在のような気がします。まあこればっかりはカナダに住まないとわかりませんけどねえ……。



…と、きれいにまとめることができないのが私という人間なわけで。
ぶっちゃけた話、なんでこの時期なんでしょう。スケート以外の活動にシフトしつつあるエルビスにこの賞というのが…引っかかるものがあるんですよね。素直に喜ぶことができない。
今のカナダスケート界、一般人の関心を留めておけるようなネタを引っ張り出せるのがエルビスがらみしかないんじゃないか…とまあ勘繰る勘繰る。
勘繰りであることを祈ります。

たとえあなたがスケートから離れたがっていても、スケートがあなたを放さない。
さあどうする、エルビス?(いやどうもせんだろう)

 

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