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高市代議士は,通産政務次官として,県下において,2回にわたり「新規開業応援セミナー」と題する研修会の講師を務められた。
例えば平成11年6月7日に奈良ロイヤルホテルで開催された2回目の研修会では,代議士の他,奈良県立商科大学の橋爪先生の講演,さらに「個別相談会」などが実施された,との事である。 |
さて,今回の我々の勉強会では,代議士にお願いして
上記セミナーの趣旨と概要を紹介していただいた。
近年の不況は,三大過剰によるものであるとし,
1 過
剰 雇 用
2 過
剰 設 備
3 過
剰 債 務
これらの三重苦から脱却するため,1については
人員合理化,2については廃棄処分,3については
返済ということなるが,それらを断行し景気が回復
したとしても,失業問題は一層深刻の度を増すか
も知れない。
そこで,通産省では平成10年秋以降,従来の,
コストダウン(設備投資)のための支援から,品質
向上(ソフト開発)のための支援へ方針を転換しつ
つあるという。量的支援から質的支援への転換と
もいえるもので,やる気のある企業には,支援を
拡大しようという趣旨である。
その具体的な施策が,「新事業創出促進法」の
制定だという。その対象者には,既存・新設法人
の他,個人事業者も含まれる。
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新規施策の具体例として,奈良県中部の地場産業である,靴下やニット業界を挙げられた。すなわち,ストッキングなどは他国の追随を許さない技術力があるが,その維持向上のための研究開発,他方ニット製品については今後デザイン面でのレベルアップを図るための人材確保等が,その対象になったと言うことも 紹介された。
難解な内容を明解に説明する高市代議士
静音型洗濯機や花粉防止型クーラーなどの「市場志向型」製品,老人仕様の軽自動車などの「高齢化対策型」製品の研究開発等,家庭の主婦であっても製品化・事業化の可能性を支援するべく,信用保証の供与,助成金の交付,税制面での特例などが盛り込まれている。
当日参加の皆さんと高市代議士
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