歩く。
立ち止まる。
靴を脱ぐ。
靴下を引き上げる。
あ ぁ ぁ 〜 〜 苛々。この悩みは以前からありました。
歩いていると靴下がズレてきて、そのままにしておくと、かかとがむき出しになります。
そうです。
以前に布団と毛布のずれを劇的に改善した私は、自信満々でこの問題解決取り組むことにしました。
前回、小手先プロジェクトと関係ないところで解決してしまった経緯などは、この際どうでもいいのです。さっそく観察と原因推定です。
原因の所在は、足、足と靴下の相互作用、靴下と靴の相互作用、道路、と分けることができます。つまり、
今回は本気です。ずれ方も注意深く観察してみましょう。
- 歩き方に癖がある。
- 靴下に癖がある。
- 革靴が悪さをしている。
- 道が傾いている。
- まず、下がり始める。どうやらかかとあたりが駆動源のようだ。
- 靴下のかかとの位置が足のかかとと違う。靴下のかかとが外側のくるぶしに向かって回り始めている。
- とうとう、靴下のかかと部分が足の甲まできた。180度回転?
- 今、靴下のかかとは上にいる。ズレ方が加速する。
- 最終的に土踏まずまで行くわけではなく、かかとの下端で止まるようだ。
どうやら、靴下がずれるとともに回転し、膨らんだかかとの部分が足のかかとからずれることにより、かかとの部分で繊維が引っ張れるようになり、ズレを加速させるようです。
これで状況は把握できました。いよいよ、実証試験です。が、ここは小手先。当然、簡単なものから始めます。
通常、道路は雨水が路側に流れるように傾けてあります。
歩道も同じで、いつも右側通行をしていると、知らず知らずのうちに足にかかる荷重が不均等になり、そのせいで少しずつ靴下がズレる可能性があります。
そこで、いつもと反対側の歩道を歩いてみることにします。
予感した通り、状況は変わらないようです。
そういえば、右足も左足もズレる時はズレます。道が右に傾いていようが左に傾いていようが関係ないのです!
念のため、かばんを左手に持ち替えて試してみますが、やはり、影響はありません。つまり、歩き方も影響は小さいということです。
もっと早く気がつくべきでした。
2つの要因を1回で片づけたと素直に喜べません。
気を取り直して、次は靴下です。
ズレという観点で見ると、靴下は繊維の方向が重要です。詳細に調べてみましょう。
右の画像は、日ごろはいている靴下の足の裏の部分を300dpiでスキャンしたものです。 写真上側が爪先です。
決して高級なタイプではありませんが、良くがんばってくれるお気に入りの1足です。
ちゃんと洗った後のものですから、匂う心配はありません。
念のため嗅いでみましたが大丈夫でした。さて、表面を触って繊維の向きも確かめてみたのですが、擦る向き(特に左右)によって抵抗が変わることもないようです。
(注)鼻を近づけないでくださいジャスコで買った普及品だから駄目なのか?
それではと、手元に結婚のお祝い返しでもらったそこそこ上等の靴下で試してみましたが、やはりズレるときはズレる。ただ、ズレにくいことも確かなようです。
ここで、対策本命!布団と毛布のズレでの学習効果、裏返しにはいてみます。
右回りが左回りに変わるか? 回転は止まるか?そう、ここで解決の予定だったのですが、効果なし。不安がよぎります。
実は、会社ではスリッパにはきかえるので、これで解決しても困るのですが、、、。
答は靴、のはずです。ここしか残っていませんので、はずせば迷宮入りです。
同じ靴下をはいている時に比較しないと意味がないので時間がかかります。
さて、結果は、サイズに余裕のある2種類のシューズで、BESTとWORSTが出たということは、単純にフィット感だけで決まるものでもないようです。
- がばがばのものはズレない。
- タイトな紐付きは少しずれる。
- ウォーキング指向のシューズはサイズに余裕があるけれども、ズレかたは一番大きい。
他に違いはないか、観察してみます。かかとの高さ、内側の材質、腰皮の高さ、形状、などなど。
なにぶん、手持ちの靴にも限りがありますので、今のところ、
というところあたりが、効果として大きそうな気がします。
- 腰皮(かかとの後側の革)の長いものの方が周り方が激しい。
特効薬は見つかりませんでしたが、結論がないと寂しいので、一応、次の3つを推奨しておくことにします。靴に原因がいけば難航するというのは予想していましたが、それにしても最初の意気込みから比べて、何というだらしのない結末。
- 靴下はぴったりしたものを履く事。
- できる限りかかとの位置を正確に履く事。
- 靴は腰皮の低い目のものを選び、入口周辺の内側を触ってみて抵抗の少ないものを選ぶ事。
最後まで読んでくださった方、申し訳ありません。
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