スパイラルホーンは音が良いとされています。その理由は故長岡氏も書いておられますが、
(1) つなぎ合わせる直管の長さと幅がすべて異なり、癖が出にくい。さらに、
(2) 90度の折り曲げのみで効率がよい。(3) ホーンを延ばすためには、どんどん外側に広げればよいので設計が楽。一方、問題点は、(i) 音道の仕切りが内周に行くほどバッフルから遠く位置決めしにくいため、作りにくい。特に、問題点の(ii)は作り方で改善できるものではなく、構造上の問題であるため避けられません。
(ii) ユニットの取り付けが大きなバッフルの中央となり、セッティングしにくい。
そこで、先のメリットのひとつを犠牲にして問題点を解消する音道構成を考えました。犠牲にするメリットは(2)の90度折り曲げのみで構成されることとしますが、ユニット配置をバッフル中央からはずすためにはしかたありません。
音道の構成図が下の図です。ユニットサイズに関わりなく同じ構成が可能ですので、寸法は省略です。
スパイラルホーンをユニットを中心に4つに折りたたんだような構成で、メリットの(1)は維持し、(3)のホーンを延ばすにはどんどん外へ広げればいい点も同じです。
もちろん縦横比は自由自在。ユニットの取り付けはコーナー部で、図の上、横、正面のどの面でも取り付けOKなので、問題点の(2)は完全に解消します。
まあ、、結局、、、設計がえらく楽なことが取り得ってことか、、、?
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