今年のミューズの方舟20周年記念のスピーカーコンテストでは、20にちなんだシステムで腕を争うとのことです。
とても参加できる状態ではないので、「妄想だけでも」と、これまでとはちょっと毛色の違ったのを考えてみました。そもそもの発想は、異なるシステムを同時に鳴らした時に、意外にも癖のない聞きやすい音で鳴って見せるという感想が、hamaさんkanaさんの掲示板で話題になったことからです。
個人的にも、長岡氏の設計によるブックシェルフバックロードD-102と、ダイヤトーンのDS-1000を同時に鳴らした時に同様の感想を持ったことがありましたので、割と楽観しています。
同系統のユニットで音色の統一感を狙うのとは正反対のアプローチで、同じ帯域を2種類以上のユニットに受け持たせるという、うまく行けば癖が打ち消され、失敗すればまとまりのない音になりそうですが、、、さて。
20にちなんだというところで、七色の音色を使い分ける「20面相」というペットネームとしてこじつることがまずありました。
複数の異なるキャラクターのユニットを取りつけるには、スペース上の都合から、箱の各面に振り分ける必要がありますので、正面に向けるユニットによって、また、接地面で音が変わるように工夫することにしました。
それだけでは弱すぎるので、外形寸法を20リットルとしていますが、設計から言うと大きさに必然性はありません。
特徴は以下の通りです。下の構造図を見ながら、想像してください。(1) 少なくとも一つの面はフルレンジだけとする。
(2) 少なくとも一つの面はオーソドックスな2ウェイとする。
(3) 2ウェイの中域は、ウーファー、ミッドレンジ、フルレンジのどれでも良いことにする。(図ではFullRange Bと表記)
(4) インピーダンスを4Ω以上に保つために、背中合わせのフルレンジ(またはウーファー(ミッドとして使用))はシリーズ接続とする。したがって、C面とE面に取り付けるユニットは、同じである方が良い。
(5) ウーファーを使用し、ダクト面の向きにより、密閉−バスレフの簡易切り替え可能とする。
(6) ウーファー取り付け面を上げ底にし、ウーファー面を床面に置くことができるようにし、自由度を上げる。
接地面はB,D,Fのどれか。Dを下にした時は密閉に近い(漏れはある)動作になる予定です。
作るつもりはないので、細かい定数は入れていませんが、悪しからず。