パソコン周りで使うための小型のスピーカーが欲しかったのですが、以前友人に作った10cmバスレフでも大きすぎるので、8cmで作ることにしました。とはいえ、普通の構成では面白くありませんので、実験機構想(2)にぶち上げた背圧低減機を小型化したもので効果のほどを確認しておこうというものです。
こういう背圧をタンデムドライブで打ち消す方法には、いろいろと疑問があることは確かです。
など。
- 同じユニットを使ってもバックキャビネットの関係でコーンの振れは同じではない。
- ユニット間距離が半波長となる周波数では背圧倍増となる。
方針
これまでの作例では密閉が多いようですが、これとて内部ユニットは小型密閉の動作になりますので、(変な癖はつかないでしょうが)背圧から完全に逃れることはできません。後をTLSにすれば良いかも。今回は、内部ユニットをバスレフにして低音を少しでも稼ぐとともに、内部ユニットにだけ共鳴による負荷をかけた場合にどうなるかというところに実験的要素があります。
前述の疑問点で、後者はユニットの間にダクトによるアコースティックローパスフィルターを設けることにより、逆相になる部分での干渉を低減し、特定の帯域に癖がつくのを防ぐ作戦です。
これも実験ですが、作ってしまってから、両者を比較することはできませんので、結果で判断するしかないでしょう。
マニアではないので(嘘くさ)、内部の仕切りを取り外し可能にするほどの根性はありません。
設計
外部バッフルと内部バッフルの距離をきり良く10cmと決めます。近くで小音量で聞くのがメインなのでFE83を使いますが、普通に使って100Hzくらいまで、バスレフの共振周波数を80Hzくらいとして、頑張って額面どおり80Hzまで出ればよしとします。
絵は下みたいなのです。
製作