東海岸オフ/CTすみやまさん宅訪問記

2000年8月28日から、出張のためPennsylvania州へ行くことになりました。
しかも一人ということで、これはチャンス到来。
入国する前の週末に会えないものかと、すぐさますみやまさんに連絡をとり、お邪魔することになりました。

前回の出張は西海岸だけでしたので、足をのばせるわけもなく残念な思いをしましたので、期待は膨らみます。


旅程

早朝、伊丹空港から成田、ニューヨークへ飛びます。
伊丹空港で早朝にチェックインしたのが効を奏したか!、ビジネスクラスへ座席変更といううれしいおまけつき。
幸先が良いです。

ニューヨークJFK空港からマンハッタンに出たら、電車に揺られて2時間足らず。
なんともあっさりすみやまさんの住む町へ。

初日-音なし-

宿泊先のホテルへ着いて、一休みしてからすみやまさんへ電話。
その前のホテルからインターネットへのアクセスチェックも問題なく、掲示板への到着の書き込みもすでにチェックされていたご様子。

ホテルのロビーで待ち合わせ、待つこと数分。確認の言葉は、

「コエフさんですか?」
‥‥やっぱり。

けど、周りは外人ばっかりなので平気なのです。
すみやまさんの車で、もちろん奥さんもご一緒にタイ料理店へ。

美味しいタイカレーを食べながら、アメリカでのスピーカー作りの環境、スピーカービルダーたちの話など、その方面の話をし始めたら話題は尽きませんでした。

すみやまさんの熱意に驚かされたディナーでした。

奥さん、オーディオマニアの奥様サイトを是非実現してください。^/.^;;

3ウェイTLS

訪問しての第1印象。部屋が広い、、、。さすがアメリカ。
しかも、部屋の隅が斜めにカットされているというか、90度コーナーではないので、形としてはなかなかに好条件。

ご本人は床駄目とかおっしゃってますが、そりゃマンションの1階部分とかと比べると弱いにしても、贅沢はいけません。

それでも、できるところは改善しようと簡単な定在波対策などもされていて、私には変な癖のない部屋のように感じられました。

さて、まずはあかしさんの次期メインの原型3ウェイ。すみやまさんのホームページでおなじみのユニットが5つ付いたやつ。

「写真はきれいだけど実物はそうでもないでしょ」とおっしゃいますが、自分のを思い浮かべると、やはりきれいな仕上がりです。

特性としてはフラットに近いということでしたが、若干ツィーターが走ってる感じでした。ツイーターがオーバークォリティ気味とのことでしたので、強く感じたのかもしれません。
このあたりは、ネットワークのCを小さ目に調整することで、容易に好みに合わせられる範囲と思います。

全体としては、もっとオットリした音ではないかと思ったのですが、ちゃんと芯もあって、かつ柔らかいという感じ。
あんなにたくさんのユニットがついているのに、よくもバラバラにならないものだと感心させられました。

TLSの癖のない低音も初めての経験でしたが、なるほど、凸凹を減らすとこうなるのかというのを思い知った次第です。

逆に、今まで自分が聴いていたのが共鳴の音だというのが良くわかりました。
コントロールされて制動が効いていて高低ともレンジが確保され、結構私好みかも知れません。

あとは、ガツンとくるパンチ力みたいなのがあればうれしいのですが、両立はしませんね。低音の解像度はもう一息欲しいと思いましたが、セッティングが仮置きだったこともあるかもしれません。
このスピーカーは人を驚かせるスピーカーではなくて、安心感のある優等生なのでした。

あと、ツィーターの極性も変更して聴かせてもらいました。
正相にすると少し音像がはっきりしましが、リスニングポイントも変えたので、正直言って、どれがどの効果かはよくわかりませんでした。

Scan-Speak 2way

FE系の音です。
ユニットの個人プレーというか、箱がユニットに「出したいだけ音を出してごらん」と言っているようで気持ち良いです。

先のTLSがうまくまとまったチームとすれば、少数精鋭のチームという趣でしょうか。
奥様はこちらの方が気に入っているとのこと。

確かに低音は薄いですが、30Hz前後にブルブルくるダブルバスレフらしい鳴り方はバックロードよりもさらに共鳴利用の特徴が出ていて好みが別れそうです。

私は嫌いではありませんが、TLSを聴いた後では少しわざとらしい共鳴でした。
特性を測ったら、しゃくれているのでしょうが、ほとんどのソースでは入っていないような帯域でしょう。

また、先にFE系の音と書きましたが、むしろツィーターの分、スピード感で勝っているような気がしました。

ああ、それにしてもCDを持っていくのを忘れたのは痛かった。

先のTLSも良いですが、「どっちを取るか?」と言われたら、私はこっちを取るかもしれません。

いろいろ

美味しい紅茶を入れていただき、リラックスして聴かせてもらうことができました。
また、帰りにはRadio Shackでの買い物も連れていってもらいました。おかげで測定環境を得ることができました。

奥様も、すみやまさんがたくさんスピーカーを作るので、どの程度の水準の音かどうかを気にされているご様子で、音についての質問が奥様から飛び出してきたのには驚きました。

うまく即答できなかったのですが、完成度の高い優等生から、ユニットの特長を生かしたものまで良い音で鳴っていると感じました。
心配いらないどころか、自慢して良いと思います。

時間が十分なかったのが残念でしたが、楽しいひとときを過ごせました。足を伸ばして良かったです。
いただいた、AC outletとコンデンサーの感想は、後日記事にしたいと思います。

すみやまさん、奥様、ほんとうにありがとうございました。


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